「岐阜に行くなら高山と白川郷」と考えたものの、調べるほどに「人の多さで疲れそう」「ほかに静かに楽しめる場所はないの?」と迷っていませんか。岐阜県は飛騨・中濃・東濃・西濃と4つのエリアに分かれていて、定番の陰に、地元の人が週末にふらっと出かける場所がたくさん眠っています。
先に結論をお伝えすると、岐阜観光の穴場は「定番エリアの外に出る」か「定番スポットの時間帯と見方を変える」かの2通りで見つかります。透明な湧水に睡蓮が浮かぶ関市のモネの池、奇岩のあいだを船で進む恵那峡、親孝行伝説が残る養老の滝、茶褐色の炭酸泉が湧く飛騨小坂の秘湯。どれも高速道路のICから車で回れる距離にあり、マイカー旅との相性が良い場所ばかりです。
この記事では、ぎふ旅手帖が岐阜県観光公式サイトなどの一次情報で確かめた8スポットを、入場料・定休日・アクセスの比較表つきで紹介します。行ってから「今日は休みだった」とならないための失敗パターンや、家族旅・一人旅などタイプ別の組み合わせ方までまとめました。
・混雑を避けて楽しめる岐阜の穴場8スポットと、それぞれの「いちばん良い時間帯」
・入場料・定休日・最寄りICをまとめた比較表(ぎふ旅手帖調べ)
・定休日や冬期ダイヤで空振りしないための失敗パターンと対策
・家族旅・カップル・一人旅・ドライブ派のタイプ別おすすめルート
岐阜観光の穴場はどこにある?混雑を避ける3つの探し方

岐阜県の観光客は飛騨高山の古い町並みと白川郷に集中しがちです。逆にいえば、そこから一歩外れるだけで、駐車場待ちも行列もない時間が手に入ります。まずは穴場の探し方と、8スポットの全体像を押さえておきましょう。
穴場は「エリア」と「時間帯」の2軸で見つける
結論から言うと、岐阜の穴場探しは「どこへ行くか」と「いつ行くか」をセットで考えるのが近道です。たとえば関市のモネの池は、岐阜県観光公式サイトが「午前中、特に9時〜11時頃は光の加減がよく、池の透明度や彩りがいっそう際立つ」と案内しています。場所そのものが有名になっていても、時間帯を選べば印象はがらりと変わります。
一方で、恵那峡や養老公園のように、名古屋圏の人には知られていても県外からの旅行者にはまだ馴染みの薄いエリアもあります。こうした場所は「エリアそのものが穴場」タイプで、休日でも高山の中心部ほど人が密集しません。
旅の計画では、1日の中に「エリアの穴場」を1つ、「時間帯の穴場」を1つ組み込むとバランスが取れます。午前は湧水の池、午後は秘湯でのんびり、という組み立てがドライブ旅では動きやすい形です。
注意したいのは、穴場ほど公共交通の本数が少なく、レンタカーかマイカーが前提になる点です。電車旅の場合は、駅からのバスやタクシーの所要時間も事前に調べておきましょう。
岐阜の4エリアごとに性格がまったく違う
岐阜県は大きく飛騨・中濃・東濃・西濃の4エリアに分かれ、それぞれ景色の性格が異なります。北の飛騨は山と温泉と合掌造り、中濃は長良川水系の清流、東濃は中山道の宿場町と渓谷、西濃は関ケ原の古戦場と養老山地という具合です。
この記事の8スポットも、飛騨から高山陣屋・白川郷の合掌造り民家園・巌立峡ひめしゃがの湯、中濃からモネの池、東濃から恵那峡と馬籠宿、西濃から養老の滝と岐阜関ケ原古戦場記念館を選びました。1泊2日なら2エリア、日帰りなら1エリアに絞ると移動に追われずに済みます。
名古屋方面から来る人は西濃・東濃が近く、北陸方面から来る人は飛騨が玄関口です。出発地からいちばん近いエリアを起点にすると、往復の運転時間を短くできます。
ただし飛騨エリアは県内でも面積が広く、スポット間の移動に1時間以上かかることも珍しくありません。地図上の距離感で予定を詰め込みすぎないよう注意してください。
8スポットの料金・休み・アクセス早見表
計画の段階でいちばん役に立つのが、料金と休みを横並びにした一覧です。ぎふ旅手帖で、岐阜県観光公式サイト「岐阜の旅ガイド」の掲載情報をもとに8スポットを比較しました。
| スポット(エリア) | 大人料金 | 休み | 車でのアクセス |
|---|---|---|---|
| モネの池(中濃) | 無料 | 記載なし | 美濃ICから国道156号経由 |
| 恵那峡遊覧船(東濃) | 1,500円 | 12月1日~3月15日は火曜 | 恵那ICから10分 |
| 馬籠宿(東濃) | 散策は無料 | 店舗ごとに異なる | 中津川ICから約20分 |
| 養老の滝(西濃) | 無料 | 公園は火曜(滝散策は自由) | 養老ICから約10分 |
| 関ケ原古戦場記念館(西濃) | 500円 | 月曜(祝日は翌平日) | 関ケ原ICから約5分 |
| ひめしゃがの湯(飛騨) | 900円 | 営業は土日祝 | 高山ICから約50分 |
| 高山陣屋(飛騨) | 500円 | 12月29日、31日、1月1日 | JR高山駅から徒歩10分 |
| 合掌造り民家園(飛騨) | 600円 | 12〜3月は木曜 | 白川郷ICからR156経由 |
表を見ると、有料施設でも大人料金は500円〜1,500円の範囲に収まっています。いちばん気をつけたいのは「休み」の列で、月曜・火曜・木曜と施設ごとに休みの曜日がばらばらです。複数のスポットを1日で回る場合は、曜日の組み合わせを先に確認してください。
なお、料金や休業日は季節や企画展で変わることがあります。出発前に各施設の公式案内をひと目確認しておくと安心です。
まるで名画の世界|関市板取「モネの池」は朝9時台が勝負
中濃エリアの代表格が、通称「モネの池」です。正式には「名もなき池」と呼ばれ、根道神社の境内にあります。岐阜県観光公式サイトでは、クロード・モネの名画「睡蓮」を映したかのような光景として紹介されています。
透明な湧水と錦鯉がつくる「偶然の絶景」
モネの池の魅力は、観光用に作られた場所ではないという点にあります。岐阜県観光公式サイトによると、もともとは農業用のため池で、偶然と自然の美が重なって注目されるようになったそうです。底まで見通せる湧水の中を錦鯉がゆったり泳ぎ、水面には睡蓮の葉が浮かびます。
見る角度によって鯉の色と水の青さの重なり方が変わるので、池の周りを一周しながら何度も足を止めたくなります。写真好きの一人旅なら、同じ鯉が睡蓮の影を横切る瞬間を待つだけで30分はあっという間です。
家族連れなら、子どもと一緒に「何色の鯉が何匹いるか」を数えるだけでも楽しめます。入場は無料なので、ドライブの途中に気軽に立ち寄れるのもうれしいところです。
注意点は、池のまわりが広くないことです。休日の昼前後は撮影する人が増え、池の縁で順番待ちになることもあります。三脚を広げて長時間場所を占有しないよう、周りに配慮して楽しみましょう。
| 住所 | 〒501-2901 岐阜県関市板取白谷 |
| 電話番号 | 0581-57-2111 |
| アクセス | 車:美濃IC→国道156号線→県道81号線→国道256号線。カーナビは「フラワーパーク板取」で登録。公共交通:JR岐阜駅から岐阜板取線で「ほらどキウイプラザ」へ、板取ふれあいバス「モネの池前」下車徒歩150m |
| 駐車場 | あり(普通自動車200台・大型バス可) |
| 公式サイト | 公式サイト |
光の角度で変わる色|9時〜11時頃が狙い目
モネの池を訪ねるなら、午前中の早い時間帯を選んでください。岐阜県観光公式サイトが「9時〜11時頃は光の加減がよく、池の透明度や彩りがいっそう際立つ」と案内しているとおり、太陽が高くなりすぎない時間帯は水中まで光が差し込み、鯉の模様がくっきり浮かび上がります。
午前に見に行くと、もう一つ良いことがあります。観光バスや遠方からのマイカーが到着する前なので、池の縁でゆっくり眺められる時間が長くなるのです。名古屋方面から向かうなら、朝早めに出発して東海北陸道の美濃ICで下りる計画が立てやすいでしょう。
午後に到着する予定なら、無理にモネの池を中心に据えず、周辺の清流沿いで鮎料理を楽しんだあとに立ち寄るなど、軽めの扱いにするのも一案です。
ただし天気が曇りだと、晴れた日ほどの透明感は出にくくなります。日程に余裕がある人は、天気予報で晴れ間の多い日を選ぶと満足度が上がります。
冬も凍らない池|季節ごとの楽しみ方
モネの池は一年を通して楽しめるのが特徴です。岐阜県観光公式サイトによると、春〜秋は睡蓮と透明な水が鮮やかに輝き、秋は紅葉、冬は湧き水が豊富に流れ込むため凍ることなく湯気が立ち昇るそうです。
雪の積もった板取の山あいで、池からうっすら湯気が上がる光景は、ほかの季節とはまったく違う静けさがあります。冬の旅は人出が少なくなるので、モネの池をいちばん落ち着いて眺められるのは実は冬かもしれません。
季節を選べるなら、睡蓮の葉と花を見たい人は春〜秋、紅葉と組み合わせたい人は秋、人の少なさを重視する人は冬、という選び方がおすすめです。
冬に車で訪れる場合は、山あいの道路が凍結することがあります。スタッドレスタイヤやチェーンの準備は必須と考えて、日が傾く前に山道を抜けるよう計画しましょう。
【失敗パターン1】カーナビに「モネの池」と入れて迷う
モネの池でありがちな失敗が、カーナビに「モネの池」と入力したら目的地が正しく出なかった、というケースです。原因は通称と正式名称の違いで、岐阜県観光公式サイトも「カーナビで『モネの池』と入力しても正しく表示されない場合がある」と注意を呼びかけています。
対策はシンプルで、池のすぐ近くにある「フラワーパーク板取」をナビに登録して向かうことです。公式の案内でもこの方法が推奨されています。駐車場は普通自動車200台分が用意されており、大型バスにも対応しています。
カーナビの目的地は「フラワーパーク板取」に設定するのが確実です。電車旅の場合は、JR岐阜駅から岐阜板取線で「ほらどキウイプラザ」へ向かい、板取ふれあいバスに乗り換えて「モネの池前」で下車、徒歩150mという経路になります。乗り換えがあるぶん時間に余裕を持たせてください。
帰りに寄り道するなら、板取川沿いの道の駅でひと休みするのもおすすめです。キウイを使ったスイーツなど、この地域ならではのおみやげに出会えます。

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中山道と渓谷の東濃へ|恵那峡と馬籠宿で過ごす1日

東濃エリアは、名古屋から中央自動車道で1時間ほどの近さにありながら、県外からの旅行者には意外と知られていない地域です。湖に浮かぶ奇岩の景色と、石畳の宿場町を1日で両方楽しめます。
恵那峡遊覧船で奇岩・怪岩のあいだを進む
恵那峡を最大限に楽しむなら、遊覧船に乗るのがいちばんです。岐阜県観光公式サイトでは、恵那峡クルーズを「奇岩・怪岩を巡る遊覧船」と紹介しています。陸上の展望台からは見えない岩肌の迫力を、水面の高さから見上げられるのが船旅の醍醐味です。
料金は大人1,500円、小学生750円です。中央自動車道の恵那ICから車で10分と近く、電車ならJR恵那駅から東鉄バス「恵那峡」行きに乗り、「恵那峡バス停」で下車して徒歩5分で乗船場に着きます。
船の上では、切り立った崖のすぐ脇を通り抜けていくため、子どもは窓に張り付いて岩の形を指さすはずです。カップルなら、紅葉の時期の断崖を船から見上げるのが印象に残ります。
注意点として、団体客が多い時間帯は乗船まで待つ場合があります。団体での利用は事前予約で割引がありますが、個人の場合は早めの時間に乗船場へ着くようにしましょう。
| 住所 | 〒509-7201 岐阜県恵那市大井町奥戸 |
| 電話番号 | 0573-25-4800 |
| 営業時間 | 12月1日~3月15日は冬期臨時ダイヤで運行 |
| 定休日 | 12月1日~3月15日の期間は火曜日休業(臨時休業・臨時営業あり) |
| アクセス | 中央自動車道恵那IC下車10分。JR恵那駅から東鉄バス「恵那峡」行き「恵那峡バス停」下車徒歩5分 |
| 駐車場 | あり(大型バス70台) |
| 公式サイト | 公式サイト |
冬の遊覧船はバードウォッチングの特等席
意外と知られていないけれど、恵那峡遊覧船は冬こそ面白い乗り物です。岐阜県観光公式サイトによると、初冬から春先にかけて、マガモ、カワアイサ、ホシハジロ、キンクロハジロといった渡り鳥が遊覧船のコースとなる岩間の水辺に羽を休めにやってきます。
陸上からは見られない野鳥の姿を、船の上から間近に観察できるのがポイントです。船内には簡易双眼鏡が準備されているので、手ぶらで乗っても楽しめます。狙い目は午前中とされています。
紅葉の季節や大型連休に比べると、冬の恵那峡は人出がぐっと落ち着きます。静かな湖面に鳥が浮かぶ景色を眺めながら、ゆったりと船旅を楽しみたい大人旅に向いています。
注意したいのは、12月1日~3月15日は冬期臨時ダイヤで運行し、この期間は火曜日が休業になる点です。臨時休業や臨時営業もあるため、冬に訪れるなら公式サイトで運航状況を確認してから出発してください。
遊覧船乗船場の近くには、2020年3月に完成した恵那峡ビジターセンターがあります。目の前に恵那峡、その奥に笠置山を望むテラスがあり、一般利用は無料です。乗船前後の待ち時間に景色を眺めて過ごすのにちょうどいい場所です。

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石畳の馬籠宿は「食べ比べ」で歩くと楽しい
恵那峡から車で中津川方面へ向かうと、中山道の宿場町・馬籠宿があります。中央自動車道の中津川ICから約20分、電車ならJR中津川駅から北恵那交通バス馬籠線で約25分の「馬籠」で下車します。坂道に沿って石畳が続き、両側に格子戸の家並みが連なる風景は、江戸時代の旅人の気分を味わわせてくれます。
岐阜県観光公式サイトによると、馬籠宿では焼きたての煎餅やおやき、五平餅などの食べ歩きが楽しめ、店ごとに味の個性があるので食べ比べがおすすめとのこと。夏の暑い時期には栗きんとん味のソフトクリームも人気です。
五平餅は、つぶしたご飯を串に巻きつけ、甘辛いタレを塗って焼いた中部地方山間部の郷土料理です。炭火で焦げたタレの香ばしさと、ご飯のもっちりした歯ごたえは、歩き疲れたおなかにちょうどいい一本。友人同士なら、2〜3軒でそれぞれ買って味の違いを比べてみてください。
注意点は、石畳の坂道が続くことです。ヒールやサンダルでは歩きにくいので、スニーカーで出かけましょう。店舗や施設の営業時間は店ごとに異なり、年末年始は休む店もあります。
| 住所 | 岐阜県中津川市馬籠 |
| 電話番号 | 0573-69-2336 |
| 営業時間 | 観光案内所:夏季8:30~17:00、冬季9:00~17:00 |
| アクセス | 中央自動車道中津川ICより約20分。JR中津川駅から北恵那交通バス馬籠線約25分「馬籠」下車 |
| 公式サイト | 公式サイト |
藤村記念館と中山道古道で「物語」を歩く
馬籠宿は、文豪・島崎藤村が生まれた土地でもあります。宿場の中間地点にある藤村記念館は、藤村の生家であり馬籠宿本陣の跡で、作品が展示されています。代表作「夜明け前」に登場する永昌寺や大黒屋も宿場内にあり、小説を読んでから訪れると風景の見え方が変わります。
岐阜県指定史跡「島崎藤村宅(馬籠宿本陣)跡」は、2020年6月19日に日本遺産「木曽路はすべて山の中~山を守り 山に生きる~」の構成文化財に追加認定されました。宿場の上のほうにある見晴台からは、恵那山を真正面に一望できます。
歩くのが好きな人には、馬籠と妻籠をつなぐ中山道古道のハイキングもおすすめです。峠を越えて隣の宿場まで歩けば、江戸時代の旅人が歩いた道のりを体で感じられます。
ただし古道は山道なので、雨の翌日は足元がぬかるみます。歩く場合は防水の靴と飲み物を用意し、帰りの交通手段まで決めてから出発しましょう。観光案内所の開所時間は夏季8:30~17:00、冬季9:00~17:00です。
伝説と古戦場が眠る西濃|養老の滝と関ケ原で歴史を体感
名神高速道路や東海環状自動車道でアクセスしやすい西濃エリアには、昔話と戦国史の舞台が並んでいます。どちらもICから10分前後で着くので、半日あれば両方回れます。
養老の滝は「孝子伝説」と紅葉のアーチが見どころ
養老の滝は、岐阜県観光公式サイトで「高さ30m幅4mの名瀑」と紹介される、日本の滝百選の一つです。約78.6haに及ぶ養老公園の中にあり、滝へ続く散策路では、木々の緑や川のせせらぎを感じながら歩けます。
📜 歴史メモ
養老の滝には、泉の水がお酒に変わったという親孝行の「孝子伝説」が伝わっています。年老いた親を大切にした息子の心が、湧き水を酒に変えたという昔話です。滝の名前「養老」にも、老いた親を養うという意味が込められていると伝えられています。
秋に訪れるなら、例年11月中旬~12月上旬が紅葉の見頃です。養老公園は飛騨・美濃紅葉33選に選ばれており、散策路にモミジやカエデのアーチが掛かります。家族連れなら、公園内の体験型アート「養老天命反転地」とあわせて丸一日過ごせます。
注意点は、駐車場から滝までが坂道で、そこそこの距離を歩くことです。体力に自信がない人や小さな子ども連れは、休憩を挟みながらゆっくり歩く前提で時間を取りましょう。
| 住所 | 岐阜県養老郡養老町高林1298-2 |
| 電話番号 | 0584-32-0501 |
| 営業時間 | 9:00~17:00(施設により異なる) |
| 定休日 | 火曜日(祝日の場合はその翌日)、12/29~1/3。養老の滝散策は自由(年末年始除く) |
| アクセス | 東海環状自動車道養老ICより車で約10分。JR大垣駅より養老鉄道で養老駅下車、タクシー約5分 |
| 駐車場 | あり(無料。民営駐車場は有料) |
| 公式サイト | 公式サイト |
【失敗パターン2】火曜・月曜の「休み」を見落として空振り
西濃エリアでよくある失敗が、「せっかく来たのに休館日だった」というケースです。原因は、施設ごとに休みの曜日が違うことにあります。養老公園は火曜日(祝日の場合はその翌日)と12/29~1/3が休業日、岐阜関ケ原古戦場記念館は毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)と12月29日~1月3日が休館です。
ひとつ救いなのは、養老の滝の散策そのものは休業日でも自由にできることです(年末年始を除く)。岐阜県観光公式サイトにもそう明記されています。ただ、公園内の施設は閉まっているため、天命反転地まで楽しみたい人には物足りなく感じるでしょう。
対策は、月曜日に西濃を回るなら養老を中心に、火曜日なら関ケ原を中心に組み立てることです。週末に予定するなら両方開いていますが、祝日明けの平日は振替で休む施設がある点にも気をつけてください。
旅の計画表に「スポット名・休み・営業時間」を1行ずつ書き出しておくと、うっかりミスを防げます。冒頭の比較表をそのまま使うのもおすすめです。
岐阜関ケ原古戦場記念館は床のスクリーンで合戦を俯瞰
岐阜関ケ原古戦場記念館は、関ケ原の戦いを史料と最新技術で紹介する体験型施設です。岐阜県観光公式サイトによると、1階の「グラウンド・ビジョン」で戦いに至るまでの東西陣営を全国規模で俯瞰し、続く「シアター」では両軍の激突を音・光・風で体感できます。
料金は一般500円、高校生・大学生300円で、中学生以下は無料です。営業時間は9:30~17:00(入館は16:30まで)。名神高速道路の関ケ原ICから北に車で約5分、JR関ヶ原駅からも北に徒歩10分と、車でも電車でも行きやすい立地です。普通自動車106台分の無料駐車場があります。
展示室では実物史料のほか、武具に触れたり、クイズを楽しんだり、合戦図屏風のデジタルアートを鑑賞したりできます。歴史好きの一人旅はもちろん、教科書で関ケ原を習ったばかりの小中学生がいる家族にも向いています。所要時間は約60分~90分が目安です。
注意点として、企画展の開催時は入場料金が変わる場合があります。また、シアターは20分ごとの入場で1回の定員が決まっているため、混雑時は少し待つことがあります。
| 住所 | 〒503-1501 岐阜県不破郡関ケ原町894-55 |
| 電話番号 | 0584-47-6070 |
| 営業時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
| 定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日 |
| アクセス | JR関ヶ原駅から北へ徒歩10分。名神高速道路関ケ原ICから北へ車約5分 |
| 駐車場 | あり(普通自動車106台・無料) |
| 公式サイト | 公式サイト |
記念館を見たら「陣跡めぐり」で答え合わせ
記念館を見学したら、ぜひ町に点在する武将の陣跡を歩いてみてください。グラウンド・ビジョンやシアターで頭に入れた布陣を、実際の地形と照らし合わせると、「この丘から攻め下りたのか」という実感が湧いてきます。
岐阜県観光公式サイトの関連スポットには、徳川家康最後陣跡や松平忠吉・井伊直政陣跡、細川忠興陣跡、東首塚などが紹介されています。陣跡は町のあちこちに散らばっているので、車で数か所を回るか、時間をかけて歩くかを選びましょう。
歴史好きのカップルや友人同士なら、それぞれ「推し武将」を決めて、その陣跡を目指すと会話が弾みます。ガイドに案内してもらえるサービスもあるので、詳しく知りたい人は利用を検討してみてください。
注意点は、陣跡の多くが田畑や住宅地の中にあることです。私有地に入らない、路上駐車をしないといった基本のマナーを守って見学しましょう。

「関ヶ原の戦い布陣図を見ると西軍のほうが有利そうなのに、なぜ負けたの?」——歴史好きなら誰もが一度は抱く疑問です。教科書に載っている布陣図は、東軍を三方から囲む…
下呂温泉の先にある秘湯|飲める炭酸泉「ひめしゃがの湯」

岐阜の温泉といえば下呂温泉が有名ですが、そこから高山本線で北へ約25分の飛騨小坂には、全国的にも珍しい天然炭酸泉が湧いています。温泉好きにこそ知ってほしい穴場です。
肌に泡がつく茶褐色の天然炭酸泉
巌立峡ひめしゃがの湯の主役は、飛騨小坂温泉郷に湧き出る茶褐色の天然炭酸泉です。岐阜県観光公式サイトでは「飲める温泉」として紹介されており、古来より旅人を癒やし続けてきた湯が、今も枯れることなく湧いています。
とくに注目したいのが「源泉そのまんま風呂」です。浸かってしばらくすると、肌に細かな泡がつくほどの炭酸泉をそのまま体験できます。大浴場や露天風呂のほか、泡風呂、サウナ、冷泉風呂もそろっていて、熱い湯と冷たい湯を行き来しながら長居したくなる施設です。
料金は大人(中学生以上)900円、小学生500円で、小学生未満は無料です。レストラン、売店、休憩室もあるので、ドライブの途中に湯上がりのひと休みまでまとめて済ませられます。
注意点として、茶褐色の湯は白いタオルに色が移ることがあります。気になる人は、色の濃いタオルを持参すると安心です。
| 住所 | 〒509-2518 岐阜県下呂市小坂町落合1656 |
| 電話番号 | 0576-62-3434 |
| 営業時間 | 土日祝:10:00~21:00(受付20:30まで) |
| アクセス | 車:東海環状自動車道美濃加茂ICより約1時間55分。中央自動車道中津川ICより約1時間40分。中部縦貫道高山ICより約50分。公共交通:JR下呂駅からJR飛騨小坂駅まで約25分、その後タクシーで約12分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
営業日は土日祝が中心|平日に行く人は要注意
ひめしゃがの湯に行く前にかならず確認したいのが営業日です。岐阜県観光公式サイトでは「土日祝:営業 10:00~21:00(受付20:30まで)」と案内されており、休業日は施設のホームページで確認するよう書かれています。平日に訪れる予定の人は、出発前に公式サイトで営業状況を確かめてください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 肌に泡がつく天然炭酸泉を体験できる 泡風呂・サウナ・冷泉風呂など湯船の種類が多い 小坂の滝めぐりと組み合わせやすい | 営業は土日祝が中心で平日は要確認 高山ICから約50分と山あいにある 公共交通は駅からタクシー利用になる |
車の場合、中部縦貫道の高山ICから約50分、中央自動車道の中津川ICからは約1時間40分です。電車ならJR下呂駅から高山本線で飛騨小坂駅まで約25分、そこからタクシーで約12分かかります。
営業が土日祝中心ということは、その日に人が集中しやすいということでもあります。夕方以降は湯上がりの車で道が混み合うこともあるので、午前中から昼過ぎに入るのがおすすめです。
小坂の滝めぐり・巌立峡と組み合わせて半日コースに
ひめしゃがの湯は、「小坂の滝めぐり」や「がんだて公園」への観光の拠点にも便利な立地です。岐阜県観光公式サイトによると、小坂エリアには200以上もの滝があり、「水の森」と呼ばれる壮大な自然が広がっています。
おすすめは、午前中に巌立峡の大岩壁や滝を見て歩き、昼過ぎにひめしゃがの湯で汗を流すコースです。山道を歩いて少し冷えた体に、炭酸泉がじんわり染み込んでいきます。秋は巌立峡の紅葉も見ごろを迎え、大岩壁と紅葉の組み合わせを楽しめます。
アウトドア好きのカップルや、自然の中で体を動かしたい一人旅に向いたコースです。小さな子ども連れの場合は、滝めぐりを短めのルートにとどめて、温泉でゆっくりする時間を長めに取りましょう。
注意点として、滝めぐりのルートには山道が含まれるため、装備と体力に合わせてコースを選ぶ必要があります。冬は雪と氷の世界になるため、冬の滝めぐりはガイドツアーを利用するのが安全です。
下呂温泉の宿泊と組み合わせる手もある
実は、ひめしゃがの湯は下呂温泉に泊まる旅との相性も良い場所です。下呂温泉は日本三名泉の一つとして知られ、温泉街には足湯が点在しています。宿泊は下呂温泉、日中は北の飛騨小坂まで足を延ばして炭酸泉、と湯めぐりの幅が広がります。
ぬるめの湯や泡風呂でじっくり温まる炭酸泉と、下呂温泉のなめらかな湯とでは、肌に触れたときの印象がまったく違います。2種類の泉質を1泊2日で比べられるのは、温泉好きにとって大きな楽しみです。
高山方面へ抜けるドライブの途中に立ち寄るのもいいでしょう。下呂から高山へ国道41号を北上する道の途中に飛騨小坂があるため、寄り道感覚で組み込めます。
ただし冬は山あいの道路が雪道になります。スタッドレスタイヤを装着し、日没前に宿へ戻れるよう余裕を持った計画にしてください。
実は定番エリアにも穴場がある|高山陣屋と合掌造り民家園
「穴場」と聞くと、まだ知られていない場所を思い浮かべがちです。でも意外と知られていないけれど、高山や白川郷のような定番エリアにも、人の流れから少し外れた場所や見方があります。
高山陣屋は「全国でここだけ」の江戸の役所
高山陣屋は、古い町並みからすぐの場所にありながら、町並みの人波ほど混み合わない歴史スポットです。岐阜県観光公式サイトによると、幕末には全国に60数カ所あったとされる郡代・代官所のうち、当時の建物がほぼ完全に残っているのは高山陣屋だけとのこと。江戸時代の地方政治の姿をそのまま伝える貴重な遺構です。
入場料は500円で、高校生以下は無料です。営業時間は4月~10月が8:45~17:00(入場は16:30締切)、11月~3月が8:45~16:30(入場は16:00締切)。JR高山駅から徒歩10分で着きます。
40もの部屋には、用途に応じて種類の異なる畳やヘリが使われ、釘隠しには「真向き兎」と呼ばれる意匠がかたどられています。年貢米を保管した御蔵は、現存する江戸時代の米蔵として最古・最大級とされ、今は展示室として使われています。
注意点として、冬の陣屋は屋内でもしっかり冷え込みます。公式サイトにも「冬は本当に寒いのでご注意」と書かれているほどなので、靴下を重ねるなど防寒をして見学しましょう。
| 住所 | 〒506-0844 岐阜県高山市八軒町1-5 |
| 電話番号 | 0577-32-0643 |
| 営業時間 | 4月~10月:8:45~17:00(入場は16:30締切)、11月~3月:8:45~16:30(入場は16:00締切) |
| 定休日 | 12月29日、31日、1月1日 |
| アクセス | JR高山駅から徒歩10分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
無料の説明員案内と朝市を組み合わせる
高山陣屋をより深く楽しむなら、無料で説明員の案内を聞くのがおすすめです。岐阜県観光公式サイトによると、内容によって10~20分、30~40分、50~60分と所要時間が分かれており、旅程に合わせて選べます。陣屋の歴史や建物の構造、当時の暮らしぶりを聞くと、ただの古い建物が「人が働いていた役所」に見えてきます。
さらに、陣屋の前では毎日朝市が開かれています。地元の人の飛騨ことばを聞きながら、新鮮な野菜や漬物、民芸品を眺めるのは、高山の朝ならではの楽しみです。朝市を見てから8:45の開門に合わせて陣屋へ入れば、混み合う前の静かな時間に見学できます。
一人旅で建物の細部をじっくり見たい人、子どもに江戸時代の暮らしを見せたい家族、どちらにも向いた過ごし方です。
白川郷なら「民家園」で屋根裏まで見学
白川郷では、荻町の合掌造り集落が混み合っていても、少し離れた白川郷 野外博物館 合掌造り民家園なら落ち着いて見学できます。岐阜県観光公式サイトによると、岐阜県重要文化財指定建造物9棟を含む全25棟の建造物を保存公開しており、住宅だけでなく神社やお寺の本堂、水車小屋などもあります。
とくに注目したいのは、2棟の主屋で屋根裏まで見学できることです。太い梁を縄で組んだ合掌造りの骨組みを、内側から間近に見上げられます。見学の所要時間は約20分〜120分が目安で、ゆっくり回れば午前中いっぱい過ごせます。
入場料は大人600円、小人(小・中・高校生)400円で、未就学児は無料です。営業時間は3〜11月 8:40〜17:00、12〜2月 9:00〜16:00。集落の中を歩くだけでは見られない「家の内側」を知りたい人に向いています。
注意点として、貸切や積雪などの理由で一部の施設に入れない場合があります。また、12〜3月は木曜定休(祝日の場合は前日休)なので、冬に訪れるなら曜日を確認してください。
| 住所 | 〒501-5627 岐阜県大野郡白川村荻町2499 |
| 電話番号 | 05769-6-1231 |
| 営業時間 | 3〜11月 8:40〜17:00、12〜2月 9:00〜16:00 |
| 定休日 | 4〜11月無休、12〜3月は木曜定休(祝日の場合は前日休) |
| アクセス | 東海北陸道白川郷ICから出て、R156を経由し、荻町信号を右折後、合掌造り民家園標識に従って左折 |
| 駐車場 | あり(普通自動車200台) |
| 公式サイト | 公式サイト |
どの穴場を選ぶ?旅のタイプ別おすすめの組み合わせ
ここまで8スポットを紹介してきましたが、全部を一度に回るのは現実的ではありません。誰と、どんなスタイルで旅するかによって、最適な組み合わせは変わります。
家族旅行なら「西濃1日コース」で遊びと学びを両立
小学生くらいの子どもがいる家族には、養老の滝と岐阜関ケ原古戦場記念館を組み合わせた西濃コースがおすすめです。養老公園の散策路と体験型アートで体を動かし、午後は記念館のシアターで合戦の迫力を体感する流れなら、子どもが飽きにくくなります。
記念館は中学生以下が無料なので、家族全員分の入場料を抑えられるのもうれしいところです。養老の滝も入場無料で、養老公園の駐車場は無料です(民営駐車場は有料)。
名古屋方面から来るなら、行きは名神高速道路で関ケ原へ、帰りは東海環状自動車道の養老ICから、といったように高速道路をうまく使うと移動がスムーズです。
注意点は、記念館の月曜休館と養老公園の火曜休業です。家族旅行は週末になりがちですが、連休の翌日などは休業日がずれることがあるため、事前の確認を忘れないでください。
カップル・夫婦旅なら「東濃の宿場と渓谷」
ふたり旅には、恵那峡遊覧船と馬籠宿を組み合わせた東濃コースが向いています。午前中に遊覧船で奇岩のあいだを進み、午後は馬籠宿の石畳を食べ歩きしながら散策する流れです。
恵那ICから恵那峡まで10分、中津川ICから馬籠宿まで約20分と、どちらも高速道路から近いため、運転の負担が少ないのもポイントです。馬籠宿の見晴台から恵那山を眺め、五平餅を分け合いながら歩けば、ゆったりした時間が流れます。
紅葉の季節なら、遊覧船から見上げる断崖の紅葉と、宿場町の秋の風情を一日で味わえます。中山道馬籠宿場まつりが開かれる11月も、宿場の活気を感じられる時期です。
注意点として、紅葉シーズンの週末は恵那峡も馬籠宿も人が増えます。人の少なさを重視するなら、冬のバードウォッチングの時期を選ぶのも一つの方法です。
一人旅・写真好きなら「朝のモネの池」から始める
一人旅や写真好きの人には、朝のモネの池から始めるコースがおすすめです。9時〜11時頃の光がよい時間帯に池を撮影し、その後は板取川沿いの清流を眺めながら鮎料理で昼食、というのんびりした一日が組めます。
一人旅は時間の融通が利くぶん、「光が良い時間を待つ」という贅沢な使い方ができます。同じ場所に30分とどまって鯉の動きを追うのも、一人なら誰にも気兼ねがいりません。
モネの池の周辺には、名水の水汲み場や渓谷など、岐阜県観光公式サイトの関連スポットに掲載されている場所が点在しています。気になる場所を地図に印をつけて、気の向くままに巡るのも一人旅らしい楽しみ方です。
注意点は、公共交通を使う場合の乗り換えです。岐阜板取線から板取ふれあいバスへの乗り継ぎがあるため、帰りの便の時刻を必ず控えておいてください。
温泉好き・ドライブ派なら「飛騨の山あい縦断」
運転が好きで温泉に目がない人には、飛騨エリアを縦断するコースがおすすめです。朝に高山陣屋と朝市を楽しみ、午後は国道41号を南下して飛騨小坂へ。巌立峡を歩いてから、ひめしゃがの湯の炭酸泉で締めくくる流れです。
📝 タイプ別おすすめの組み合わせ
- 家族旅行:養老の滝+岐阜関ケ原古戦場記念館(西濃)
- カップル・夫婦:恵那峡遊覧船+馬籠宿(東濃)
- 一人旅・写真好き:朝のモネの池+板取川沿いの散策(中濃)
- 温泉好き・ドライブ派:高山陣屋+ひめしゃがの湯(飛騨)
- 合掌造りを深く知りたい人:白川郷の合掌造り民家園
このコースは、ひめしゃがの湯の営業日に合わせて土日祝に組むのが前提です。高山陣屋の朝の静かな時間、山あいの渓谷、炭酸泉と、一日の中で表情がまったく違う飛騨を味わえます。
注意点として、飛騨エリアは移動距離が長くなります。運転者が一人の場合は、こまめに休憩を挟み、無理のない範囲でスポット数を絞ってください。
まとめ|岐阜観光の穴場は「エリア」と「時間」をずらして見つける
まずは出発地からいちばん近いエリアを1つ選び、この記事の比較表で「休み」の列だけ確認してみてください。曜日さえ合えば、あとは朝少し早く出るだけで、人の少ない岐阜の景色が待っています。
※料金・営業時間・休業日は記事作成時点で岐阜県観光公式サイト「岐阜の旅ガイド」や高山陣屋公式サイトで確認した情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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