高山の古い町並みを歩き終えて、次にどこへ向かうか迷っていませんか。国道361号を南東へ走り出すと、観光客の姿は一気に減り、代わりに乗鞍岳と御嶽山の稜線が正面に立ち上がってきます。その途中、高山中心部から約20kmの地点にぽつんと現れるのが道の駅ひだ朝日村です。
結論から言うと、この道の駅の主役は「よもぎ」です。地元で春一番に採れた良質のよもぎだけを使い、道の駅の中で製造している「元祖飛騨よもぎうどん」は岐阜県推奨土産商品にも選ばれた看板商品。レストラン蓬庵ではかけうどん730円から味わえて、売店ではよもぎ焼酎やよもぎ大福餅まで並びます。飛騨牛や朴葉みそといった王道の飛騨グルメも押さえてあるので、「飛騨らしい昼ごはんを、混雑なしで食べたい」という人にはうってつけの一軒です。
この記事では、レストランの全メニュー価格、直売所で買うべき土産、3つの施設で微妙に違う営業時間、駐車場とバス便の注意点、そして道の駅を起点に半日で巡れる朝日町ドライブまで、公式サイトと自治体の一次情報をもとに整理しました。水曜定休という落とし穴も含めて、行く前に知っておきたいことを全部並べます。
・レストラン蓬庵の麺類・定食・ご飯類の価格一覧
・売店と直売所「楽市広場」で買えるよもぎ土産と季節の野菜
・売店・レストラン・直売所で異なる営業時間と冬期の時短ダイヤ
・高山ICからのアクセス、駐車場93台、路線バスの運休リスク
・鈴蘭高原・秋神温泉・野麦峠まで足を延ばす半日ドライブルート
道の駅ひだ朝日村は飛騨よもぎの拠点|国道361号沿いに残る「朝日村」の名

高山市街から約30分、乗鞍と御嶽に挟まれた山あいの停車場
道の駅ひだ朝日村は、高山中心部から南東に約20km、国道361号沿いに立つ道の駅です。高山ICからは車で約29分、高山市街地からは約30分。古い町並みや高山陣屋を朝に回り、昼前にここへ着くという流れが組みやすい距離感です。
この国道361号は、古くは江戸街道、ぶり街道と呼ばれた道で、女工哀史で知られる野麦峠へ続く飛騨の表玄関でもありました。今では乗鞍岳・御嶽山を望みながら長野県側へ抜けるドライブルートとして使われています。道の駅の周囲には信号も店もほとんどないので、給油とトイレ、そして食事をまとめて済ませる拠点として機能しています。
ドライブ旅なら高山から下呂・長野方面へ抜ける中継点として、家族連れなら子どもがぐずり始めるタイミングの休憩所として使い勝手がいい立地です。ただし夜は周辺に灯りが少なく、レストランも売店も15時台から17時台には閉まります。夕食をここで、という計画は成り立ちません。
なぜ高山市なのに「朝日村」?|2005年の合併で消えた村名が看板に残る理由
住所は高山市朝日町ですが、道の駅の名前は「ひだ朝日村」。この違和感には理由があります。かつてここは岐阜県大野郡朝日村という独立した村で、2005年2月1日に丹生川村・清見村・荘川村・宮村・久々野町・高根村・国府町・上宝村とともに高山市へ編入されました。この合併で高山市は日本一面積の広い市になり、朝日村は「高山市朝日町」という地名に変わったのです。
道の駅の名称は合併前から使われていたものがそのまま残っており、村時代の呼び名が看板として生き続けている格好です。カーナビで「朝日村」と入れても長野県の朝日村が先に出てくることがあるので、目的地設定は「道の駅ひだ朝日村」または住所の「高山市朝日町万石150」で入力するのが確実です。
📜 歴史メモ
2005年2月1日、高山市は周辺9町村を編入して面積2,177平方キロメートルの日本一広い市になりました。旧朝日村もそのひとつで、村名は道の駅の名前と「飛騨あさひ」という観光ブランドの中に残っています。国道361号が「ぶり街道」と呼ばれたのは、富山湾で獲れたぶりが飛騨を越えて信州へ運ばれた歴史に由来します。
高山市の広さそのものが気になった人は、こちらの記事でスケール感をつかんでおくと朝日町の位置関係が理解しやすくなります。

「高山市って広いらしいけど、実際どのくらいの面積なの?」「東京都より大きいって本当?」――そんな疑問を持って検索された方は多いのではないでしょうか。 結論から言…
敷地内に6つの顔|売店・レストラン・直売所・ゴルフ場・多目的施設・古民家
ひだ朝日村は「休憩所と売店だけ」という小規模な道の駅ではありません。敷地内には土産を扱う売店、食事処の蓬庵、農産物直売所の楽市広場が並び、さらに隣接してあさひの里グラウンドゴルフ場、屋内多目的施設のこだま館、古民家を活用したやすらぎ館が置かれています。
つまり「立ち寄って15分」で帰るにはもったいない構成です。うどんを食べて、直売所で野菜と餅を買い、芝生のグラウンドゴルフ場を眺めながら休む。それだけで1時間はすぐに過ぎます。駐車場とトイレは24時間利用できるので、早朝に高山を出た人が仮眠を取る場所としても機能します。
注意したいのは、こだま館とやすらぎ館は誰でも自由に入れる展示施設ではないという点です。イベントや団体利用のための施設で、やすらぎ館は完全予約制。ふらりと立ち寄った旅行者が見学できるとは限らないので、建物の外観と雰囲気を楽しむ程度に考えておくと期待外れになりません。
元祖飛騨よもぎうどんは何が違う?|蓬庵のメニュー13品を価格つきで
春一番のよもぎだけを使い、道の駅の中で製造している
食事処の名前は「蓬庵(よもぎあん)」。名前のとおり、この店の軸は元祖飛騨よもぎうどんです。使うのは朝日町で春一番に採れた良質のよもぎのみ。しかも麺は道の駅内で製造しています。外注の乾麺を茹でて出しているわけではないという点が、他所のご当地うどんとの決定的な違いです。
麺は淡い緑色で、口に運ぶとよもぎの香りが立ちます。草餅のような甘さではなく、青い草の香りがだしの中でふわりと立ち上がる感じで、飛騨の柔らかい水と合わさって角の取れた味にまとまります。よもぎが苦手という人のために、同じメニューを白玉うどんに変更することもできます。家族で好みが割れても対応できるのはありがたいところです。
提供は10:00〜15:00(11月21日〜4月20日は14:00まで)。昼どきの短い時間帯に集中するので、11時台に入るか13時台に入るかで待ち時間が変わります。なお事前に予約しておけば営業時間外でも利用できるとの案内があるため、団体でのドライブ旅なら電話で相談する価値があります。
麺類9品はすべて1,200円以内|価格一覧で選ぶ
メニューは麺類・定食・ご飯類の3グループ。価格は公式サイトの表示(税込)をそのまま並べています。
| メニュー | 価格(税込) | こんな人に |
|---|---|---|
| かけうどん | 730円 | よもぎの香りを一番素直に味わいたい人 |
| きつねうどん | 890円 | 甘い揚げでボリュームを足したい人 |
| カレーうどん | 890円 | 冷えた体を一気に温めたい人 |
| 煮込みうどん(11月〜3月限定) | 990円 | 冬に訪れる人だけの一杯 |
| ざるうどん | 860円 | 麺の色と香りをそのまま確かめたい人 |
| えび天ぷらうどん | 1,030円 | えびが主役でいい人 |
| 天ぷらうどん | 1,050円 | 野菜の天ぷらも欲しい人 |
| 天ぷらざるうどん | 1,130円 | 夏場にしっかり食べたい人 |
| らーめん | 780円 | よもぎが苦手な同行者用 |
ぎふ旅手帖調べで並べ直すと、麺類の最安はかけうどんの730円、最も高いのは天ぷらざるうどんの1,130円。差は400円しかありません。飛騨の観光地の食事処としては価格帯が狭く、人数が多くても会計が読みやすい構成です。煮込みうどん990円は11月〜3月限定なので、夏に来て探しても見つかりません。
飛騨牛朴葉みそ定食2,400円とケイちゃん定食1,080円|飛騨の二枚看板
「せっかく飛騨まで来たのだから、うどんだけでは終われない」という人向けに用意されているのが定食です。飛騨牛朴葉みそ定食は2,400円。朴葉の上でみそと飛騨牛を焼き、香ばしい湯気ごとご飯に乗せて食べる飛騨の郷土料理で、道の駅の食堂で味わえる価格としては良心的な部類に入ります。
もう一枚の看板がケイちゃん定食1,080円。鶏肉を味噌ダレなどで炒める「けいちゃん」は飛騨・奥美濃一帯の家庭料理で、白飯との相性が抜群です。飛騨牛には手が出ないけれど郷土色のあるものを食べたい、という人はこちらが本命になります。カップルで来たなら朴葉みそとケイちゃんを1つずつ頼んで分け合うと、飛騨の味を二方向から確かめられます。
注意点として、定食類は2品のみ。座席は6名まで座れる座敷が4テーブル、4名まで座れるテーブル席、中央テーブル、カウンター席、屋外テーブル2台という構成で、大型バス2〜3台分の団体が同時に入ると回転が追いつきません。行楽シーズンの正午前後は少し時間に余裕を見ておくのが安全です。
ビーフカレー780円と牛丼980円|子ども連れの逃げ道もある
ご飯類はビーフカレー780円と牛丼980円の2品。小さな子どもがうどんも定食も食べられない、という場面での逃げ道として押さえておくと安心です。カレーが780円というのは、麺類のらーめんと同額。観光地価格になりがちな道の駅としては抑えられた設定です。
一人旅で「がっつり食べたいが2,400円は出したくない」という場合も、牛丼980円という選択肢があります。実は、この店で最もコストパフォーマンスが良いのはかけうどん730円に売店のよもぎ大福を足す組み合わせで、よもぎを麺と菓子の両方から味わえます。
| 所在地 | 〒509-3325 岐阜県高山市朝日町万石150 |
| 電話番号 | 0577-55-3777 |
| 営業時間 | 売店 8:30〜17:00/レストラン蓬庵 10:00〜15:00/楽市広場 8:30〜17:30(いずれも11月21日〜4月20日は時短) |
| 定休日 | 毎週水曜日(祝祭日の場合は翌日)、年末年始・臨時休業あり |
| 予算目安 | 730円〜2,400円 |
| 駐車場 | あり(普通車93台・大型3台・身障者用2台、24時間利用可) |
| アクセス | 高山ICから車で約29分/JR久々野駅からタクシー約15分 |
直売所「楽市広場」は朝がすべて|季節の野菜とよもぎ土産の狙いどころ

6月から11月上旬が本番|生産者の名前が貼られた高原野菜
敷地内の農産物直売所が「楽市広場」です。地元産の新鮮な農産物を供給することを目的に運営されており、6月から11月上旬にかけては、その時期の旬の野菜が毎朝並びます。出荷される農産物には生産者の氏名・住所が表示され、誰が作ったかがわかる形で売られています。
ラインナップは季節で入れ替わります。春は折菜、シュンギク、山菜。夏はナス、キュウリ、ダイコン、ニンジン、トマト、ブルーベリー、ピーマン、トウモロコシ。秋はネギ、赤カブ、サトイモ、ハクサイ。標高の高い土地で育つ野菜は身が締まっていて、特に夏のトウモロコシとトマトは、暑い平野部で育ったものとは甘みの乗り方が違います。
開店と同時に買い求める常連客がいるほどなので、狙うなら朝一番。直売所は8:30から開いています(11月21日〜4月20日は9:00から)。クーラーボックスを車に積んでおけば、そのまま夕方まで持ち歩けます。
よくある失敗が「白川郷の帰りに寄ろう」と夕方到着してしまうパターンです。直売所の野菜は朝に出荷されて売り切れ次第終了のため、15時を過ぎると棚に残る品数が大きく減ります。しかも売店は17:00、レストランは15:00で終了。野菜と食事の両方が目的なら、午前中に組み込むのが唯一の正解です。
よもぎ焼酎・よもぎ豆腐・よもぎ大福餅|ここでしか買いにくい3品
売店の主役はやはりよもぎ商品です。看板は岐阜県推奨土産商品に選ばれた元祖飛騨よもぎうどん。乾麺や半生麺の形なら持ち帰って自宅で茹でられるので、蓬庵で気に入った人はそのまま土産にできます。
そしてよもぎ焼酎。全国的にも珍しい商品として案内されており、飛騨の地酒コーナーでは見かけない一本です。酒好きへの土産としては話題性が高く、「高山でお酒を買った」ではなく「朝日町でよもぎの焼酎を買った」と言えるところに価値があります。ほかに季節限定のよもぎ豆腐、よもぎこんにゃく、よもぎ大福餅も揃います。
注意点は、よもぎ豆腐が季節限定であること。狙って行っても時期が合わなければ買えません。確実に手に入れたいなら、事前に電話(0577-55-3777)で在庫を確認してから向かうのが確実です。
「あっぽ」と美女餅|飛騨の餅文化を持ち帰る
飛騨地域では餅のことを「あっぽ」と呼びます。売店では地元で作られたあっぽのほか、よもぎ餅、豆餅、季節限定のとち餅、そして美女餅が並びます。美女餅はうるち米から作られる朝日町の伝統菓子で、高山市の観光公式サイトでも道の駅ひだ朝日村の特産として紹介されている一品です。
餅類は日持ちが長くないので、旅の最終日に買うのが基本。地元産の原材料で作られたトマトジャムもあり、こちらは常温で持ち運びやすく、朝食用の土産として配りやすい商品です。ドライブ旅の途中で買うなら、保冷剤を1つ持っておくと選択肢が広がります。
実は、この道の駅で一番「飛騨らしい買い物」ができるのは土産コーナーではなく直売所側だと考えています。パッケージされた銘菓は高山駅前でも買えますが、生産者の名前が貼られた高原野菜と、地元の人が搗いた餅は、朝日町まで来ないと手に入りません。
敷地の裏側にもう一つの顔|グラウンドゴルフ場・こだま館・やすらぎ館
あさひの里グラウンドゴルフ場|全面高麗芝のコースが隣接
国道361号沿いの道の駅に隣接して、あさひの里グラウンドゴルフ場があります。全面が高麗芝で整備されたコースで、道の駅の駐車場からそのまま歩いて行ける距離です。標高のある土地なので、夏でも平野部より涼しい環境でプレーできます。
グラウンドゴルフは道具さえ借りられれば子どもから高齢者まで一緒に回れる競技なので、三世代の家族旅行との相性が良い施設です。利用条件や料金、貸し道具の有無は道の駅の窓口が案内しているため、プレーを計画に入れるなら事前に0577-55-3777へ確認しておくと確実です。
プレーしない人にとっても、芝生越しに山並みを眺められる開けた空間は貴重です。長時間の運転で凝り固まった体をほぐす場所として、駐車場の端で立ち尽くすより格段に快適です。
こだま館は延床面積約980平方メートルの屋内多目的施設
道の駅に隣接する「こだま館」は、木造平屋建て、延床面積約980平方メートルの屋内多目的施設です。イベントや集まりのための場所として使われており、雨天時でも使える屋内空間が確保されているのが特徴です。
旅行者が自由に見学できる観光施設ではないため、通りがかりに何かの催しが開かれていれば覗いてみる、という距離感で捉えておくのが現実的です。木造平屋の広い空間は飛騨の建築らしい構えで、外観だけでも見る価値があります。
団体でのバス旅行や、地域のグループで朝日町を訪れる計画がある場合は、こだま館とグラウンドゴルフ場をセットで押さえるという使い方ができます。この場合も窓口への事前相談が必須です。
道の駅ひだ朝日村の電話番号0577-55-3777は、飛騨あさひ観光協会の連絡先としても使われています。つまりここは休憩施設であると同時に、朝日町全域の観光案内窓口。「秋神の紅葉はもう色づいたか」「鈴蘭高原の道は走れるか」といった、ネットに出てこない地元の状況を聞ける場所でもあります。
やすらぎ館は古民家を使った完全予約制の空間
もう一棟、道の駅に隣接して建つのが「やすらぎ館」。木造建ての古民家で、古民家を活かしたイベントなどに使える施設として運営されています。利用は完全予約制で、詳細は道の駅への問い合わせが必要です。
飛騨の古民家といえば白川郷の合掌造りが有名ですが、朝日町のような山あいの集落にも、雪と付き合ってきた木造建築が残っています。観光施設として磨き上げられた建物ではなく、地域の人が使い続けてきた建物である点に、この一棟の面白さがあります。
裏を返せば、常時公開されている展示施設ではないということです。「古民家が見られる道の駅」として期待して行くと肩透かしになるので、あくまで敷地内の風景の一部として楽しむのが正解です。
高山ICから何分で着く?|アクセス・駐車場93台・バス便の落とし穴

車なら高山ICから約29分|名古屋・大阪からのルートも明快
車でのアクセスは明快です。高山ICから約29分、高山市街地からは約30分。名古屋方面からは一宮ICから高山西ICまで走り、高山市街地を経由して朝日町へ入るルートで、公式サイトの案内では名古屋から一宮ICまで約30分、一宮ICから高山西ICまで約80分、そこから高山市街地まで約15分、市街地から飛騨あさひまで約30分という組み立てです。
大阪からは大阪ICから一宮JCTまで約115分、一宮JCTから高山西ICまで約75分という案内。東京方面からは高井戸ICから諏訪SA、松本ICを経て平湯・高山市街地を通るルートになります。いずれも高山市街地を一度通過するため、高山観光と組み合わせるのが自然な導線です。
長野県側から国道361号を西進してくる場合は、長野方面から約33分で到着します。松本方面から乗鞍・野麦峠を越えて飛騨へ入る旅程なら、飛騨側の最初のまとまった休憩地点がこの道の駅になります。
電車とバスは組み合わせ必須|JR久々野駅からタクシー約15分
公共交通で行く場合、最寄りはJR高山本線の久々野駅で、そこからタクシーで約15分。名古屋から特急ひだで久々野まで約135分、大阪からは約250分という案内が出ています。高山駅からタクシーを使う場合は約26分です。
高速バスを使う人向けには、東京から約5時間、大阪から約5時間、名古屋から約3時間で高山駅に着き、そこから路線バスで約30分という案内があります。運行するのは濃飛バスの朝日線で、最寄りは「朝日診療所口」バス停。バス停から道の駅までは徒歩2分です。
ただし公共交通だけで往復する旅程は難易度が高めです。バスの本数が限られるため、うどんを食べて直売所を見るだけの滞在でも半日仕事になります。レンタカーかマイカーでの訪問を強くおすすめします。
もう一つの典型的な失敗が、路線バスの運休です。道の駅の公式サイト自体が「高山駅から路線バスをご利用の場合は、土日祝運休がある為必ず運行状況等をご確認ください」と明記しています。週末に路線バスで向かおうとして高山駅で立ち往生、というのが最も起きやすいトラブル。出発前に濃飛バス朝日線の運行状況を確認してください。
駐車場は普通車93台|トイレは24時間、大型は3台のみ
岐阜県道路維持課の情報によれば、駐車場は小型車93台、大型車3台、身障者用2台。トイレと駐車場は24時間利用でき、情報コーナーや身障者用設備も備えています。
普通車93台という規模は、飛騨エリアの道の駅としては十分な広さです。高山市街地の駐車場が観光シーズンに満車で回れなくなるのと比べると、ここは駐車の心配がほとんどありません。ドライブ旅で「とりあえず車を停めて地図を確認したい」というときに使える貴重な場所です。
一方で大型車は3台のみ。観光バスが複数台重なると停められません。マイクロバスでの団体旅行を計画している場合は、到着時間をずらすか事前に相談しておくのが無難です。キャンピングカーで長時間駐車する場合も、大型枠の混雑状況に配慮したいところです。
高山IC周辺の道の駅も合わせて押さえておくと、飛騨のドライブ計画が立てやすくなります。

白川郷から高山へ、あるいは高山から白川郷へ。中部縦貫自動車道を走っていると「高山西IC」の標識が見えてきます。その出口のすぐそばに、飛騨牛の鉄板がジュウジュウと…
冬に行くなら何が変わる?|時短ダイヤと氷点下の森への道
11月21日から4月20日は全施設が時短|30分〜1時間早く閉まる
ひだ朝日村で最も間違えやすいのが営業時間です。売店・レストラン・直売所の3つで時間が違い、さらに冬期は全体が短縮されます。公式サイトの表示を整理すると次のようになります。
| 施設 | 通常期 | 11月21日〜4月20日 |
|---|---|---|
| 売店 | 8:30〜17:00 | 9:00〜16:30 |
| レストラン蓬庵 | 10:00〜15:00 | 10:00〜14:00 |
| 楽市広場(直売所) | 8:30〜17:30 | 9:00〜16:30 |
| 駐車場・トイレ | 24時間 | 24時間 |
ぎふ旅手帖調べで並べると、冬に最も影響が大きいのはレストランです。通常期より1時間早い14:00で終了するため、午後に高山を出発すると食事にありつけません。定休日は毎週水曜日(祝祭日の場合は翌日)で、年末年始や臨時休業もあります。水曜のドライブ計画には要注意です。
煮込みうどん990円は冬だけの特権
冬の不便さと引き換えに手に入るのが、11月〜3月限定の煮込みうどん990円です。よもぎ麺を熱いつゆで煮込む一杯で、雪の中を走ってきた体に染みる種類の食べ物です。夏場にメニューを探しても出てきません。
この一杯を目当てにするなら、平日の11時台に到着する計画が現実的です。冬期は14:00終了なので、ランチのピークが前倒しになります。カップルでの冬ドライブなら、煮込みうどんとケイちゃん定食1,080円を分け合うと、体も温まり量も足ります。
逆に言えば、冬に来るなら「うどんを食べて土産を買う」以外の目的も持っておいたほうが満足度は上がります。次に紹介する氷点下の森が、その受け皿です。
冬の朝日町の主役は「氷点下の森」|1月1日から2月末日までのライトアップ
朝日町の胡桃島にある秋神温泉旅館では、冬になると敷地一帯が巨大な氷の造形に覆われます。これが「氷点下の森」。1971年の制作開始以来、飛騨高山の冬の風物詩として続いてきたものです。ライトアップは1月1日から2月末日まで毎日、夕暮れから21:00まで行われ、入場は無料。氷まつり当日は協力金のお願いがあります。
高山駅から車で約50分。国道361号から山へ入っていくルートで、この季節は完全な雪道です。高山市のプレスリリースでもスタッドレスタイヤの着用と早めの入場が呼びかけられています。大型バスで訪れる場合は予約と協力金が必要です。
秋神温泉旅館は日帰り入浴も受け付けており、大人500円、小学生300円。10:00〜14:00の時間帯と、18:00〜21:00(要予約)の枠があります。駐車場は20台で無料。道の駅でうどんを食べ、日中に温泉に入り、日が落ちてから氷点下の森を見るという冬の一日が組めます。
朝日町を半日で巡るドライブ|鈴蘭高原・胡桃島・野麦峠へ
鈴蘭高原展望台|御嶽山と乗鞍岳を同時に望む標高約1,300mの視点
道の駅から県道を上がっていくと、標高約1,300mの鈴蘭高原に出ます。飛騨あさひ観光協会が「御嶽山と乗鞍岳が一望できる数少ない展望台」と紹介する場所で、白樺やカラマツ、スズランが群生する高原です。見学は無料。
晴れた日には穂高連峰から乗鞍岳、御嶽山までが目の高さに並びます。標高1,400m付近の鈴蘭高原カントリークラブ周辺は「鈴蘭高原エリア」としてナショナル高地トレーニングエリアの一部に認定されており、アスリートが合宿に訪れる土地でもあります。夏でも空気がひんやりしていて、平野部の暑さが嘘のように感じられます。
一人旅で静かな時間を過ごしたい人、カップルで人のいない絶景を探している人に向く場所です。ただし別荘地内の道を通るため、道幅は広くありません。冬期は積雪と凍結があり、ノーマルタイヤでは近づけない期間があります。
朝日町の高原がなぜ夏に涼しいのか、岐阜の避暑地全体の中での位置づけはこちらでまとめています。

夏の岐阜と聞いて、多治見の猛暑日ニュースを思い浮かべる人は多いはずです。ところが同じ県内で、真夏でも上着が欲しくなる場所がいくつもあります。しかも有名どころでは…
胡桃島キャンプ場|標高1,850m、御嶽山の中腹で泊まる
朝日町の奥、御嶽山の中腹にある国有林内に胡桃島キャンプ場があります。標高は1,850m。道の駅の公式サイトからもリンクされている、朝日町を代表するアウトドア施設です。
2026年の営業はコテージが4月25日から11月1日まで、キャンプサイトが5月30日から9月27日まで。料金はキャンプ料金が大人500円・小学生300円、テントサイトは車持込1台2,600円、バイク持込1台1,100円、コテージは10,450円からです。予約は予約サイト「なっぷ」のみで受け付けており、電話・メール・SNSでの予約は受け付けていません。
注意点が2つあります。1つは予約の締切が早いこと。2026年シーズンは4〜8月宿泊分の受付が2月1日から始まる形で、人気の週末は早い段階で埋まります。もう1つは、高山市が2025年10月1日から宿泊税を導入しており、コテージ宿泊者が課税対象になる点です。標高1,850mは夏でも夜間は冷えるため、真夏でも長袖の上着が必要になります。
道の駅 飛騨たかね工房と野麦峠お助け小屋|さらに東へ足を延ばす
国道361号をさらに東へ進むと、隣の高根町に入ります。ここにあるのが道の駅 飛騨たかね工房。住所は高山市高根町中洞767-4、電話は0577-59-6020で、営業時間は4月〜11月が9:00〜18:00、12月〜3月が9:00〜17:00。定休日は火曜日(祝日の場合は振替あり)と年末年始です。高根町のタカネコーンなど、この土地でしか買えない品が並びます。
そこから野麦峠方面へ向かうと、野麦峠お助け小屋があります。1970年に野麦集落の古民家を移築した建物で、囲炉裏と土間が残る空間でそばや定食、アイス、コーヒーが味わえます。営業は5月1日から11月中旬まで、9:00〜15:00。冬期は閉鎖されます。電話は0577-59-2409です。
ひだ朝日村・飛騨たかね工房・お助け小屋という3点をつなぐと、国道361号の歴史をたどるルートになります。ただしお助け小屋もたかね工房も定休日と営業期間の制約が強いので、水曜と火曜が重なる旅程だと両方閉まっている可能性があります。
| 道の駅ひだ朝日村が向く旅 | 向かない旅 |
|---|---|
| 高山から長野方面へ抜けるドライブ旅 朝の直売所で野菜を買う家族連れ 混雑を避けて飛騨の郷土料理を食べたい人 朝日町の観光情報を現地で聞きたい人 | 夕食や夜の立ち寄りが目的の旅 水曜日に組んだ旅程 路線バスだけで往復する計画 大型バス3台以上の団体行動 |
シーン別の使い方|ドライブ旅・家族連れ・カップル・一人旅
ドライブ旅なら、高山市街地を朝に出て10時台にひだ朝日村へ到着し、直売所で野菜を買い、蓬庵で早めの昼食。その足で鈴蘭高原展望台へ上がり、午後は高根町方面へ抜けるのが無駄のない流れです。
家族連れなら、グラウンドゴルフ場のある開けた空間が効きます。子どもが車内で退屈した後に体を動かせる場所があるのは大きく、食事もビーフカレー780円という逃げ道が用意されています。夏休みならそのまま胡桃島キャンプ場へ向かう1泊2日も組めます。
カップルなら、飛騨牛朴葉みそ定食2,400円とケイちゃん定食1,080円を分け合ってから鈴蘭高原へ。冬なら秋神温泉の日帰り入浴500円と氷点下の森のライトアップという組み合わせが印象に残ります。一人旅なら、平日の午前に立ち寄って直売所を眺め、かけうどん730円をすすり、あとは国道361号をひたすら走る。それだけで十分に満たされる場所です。
飛騨に限らず岐阜全体の道の駅を知っておくと、旅程の組み替えがぐっと楽になります。

「岐阜をドライブするなら道の駅に寄ればいい」とよく言われますが、いざ地図を開くと駅の数が多すぎて、どこに寄れば正解なのか分からなくなります。トイレ休憩だけで通り…
まとめ|道の駅ひだ朝日村を飛騨旅の一手に組み込む
道の駅ひだ朝日村は、派手な展示施設や大型のフードコートを持つタイプの道の駅ではありません。それでもこの場所が飛騨旅に組み込む価値を持つのは、ここでしか買えないもの、ここでしか食べられないものが明確にあるからです。春一番のよもぎだけを使って館内で製造される元祖飛騨よもぎうどんは、岐阜県推奨土産商品に選ばれた朝日町の顔。生産者の名前が貼られた高原野菜と、地元で搗かれたあっぽや美女餅は、高山駅前の土産店では手に入りません。
訪問を計画するときに押さえておきたいのは、次の7点です。
📝 ポイントまとめ
- 訪問は午前中が基本。直売所は8:30開店、レストランは15:00で終了する
- 毎週水曜日が定休日(祝祭日の場合は翌日)。年末年始と臨時休業もある
- 11月21日〜4月20日は売店・レストラン・直売所すべてが時短営業になる
- 麺類は730円〜1,130円、定食は1,080円と2,400円の2品構成
- 駐車場は普通車93台と余裕があるが、大型は3台のみ
- 路線バスの朝日線は土日祝の運休があるため、車での訪問が現実的
- 冬は氷点下の森、夏は鈴蘭高原と胡桃島キャンプ場をセットで組める
最初の一歩として提案したいのは、高山観光の翌朝にここを組み込むことです。前日に古い町並みと朝市を歩き、翌朝8時台に高山市街地を出発すれば、9時前後には楽市広場の野菜が最も揃っている時間帯に到着できます。買い物を済ませて10時の開店と同時に蓬庵へ入れば、待ち時間なしでよもぎうどんにありつけます。あとは鈴蘭高原へ上がるか、そのまま国道361号を東へ抜けて長野方面へ向かうか。どちらを選んでも、高山だけでは見えない飛騨の奥行きに触れられます。
営業時間や定休日は変更されることがあります。訪問前に道の駅ひだ朝日村 公式サイト、岐阜県道路維持課の道の駅情報、高山市観光公式サイトで最新情報をご確認ください。

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