下呂温泉に泊まった翌朝、チェックアウトまでの時間をどう使うか。温泉街をもう一周するのもいいのですが、朝8時から正午までの4時間だけ、合掌村の入り口下に地元の売り手が並ぶ市が立ちます。それが「いでゆ朝市」です。
結論から言うと、この朝市は「観光客向けのお土産市」ではなく、飛騨の農家と加工業者が自分たちの作ったものを並べる、暮らしに近い市です。あかかぶの漬物、トマトジュース、ブルーベリージャム、ぶなしめじ、地酒、味噌、こんにゃく。派手さはありませんが、スーパーの棚では出会えないものが並びます。そして重要なのが、通年ではないこと。2026年の開催は3月7日から12月5日までで、冬の下呂に行っても会場には何もありません。
この記事では、いでゆ朝市の開催時間と期間、何が売られているか、会場までの歩き方と駐車場、そして朝市とセットで回りたい合掌村・温泉街のスポットまで、地元案内人の目線でまとめます。高山の宮川朝市との違いも実際の営業データで比べていますので、「どちらの朝市に行くべきか」で迷っている方も参考にしてください。
・2026年のいでゆ朝市の開催期間(3月7日〜12月5日)と開催時間
・棚に並ぶ地元産品の中身と、買って帰りやすいもの
・下呂駅・バス・車それぞれの行き方と駐車場の停め方
・朝市の前後に組み込みたい合掌村・温泉街スポットの料金と営業時間
・高山の宮川朝市との違いと、旅のスタイル別の回り方
下呂温泉のいでゆ朝市は朝8時から正午まで|まず押さえたい基本情報

2026年の開催は3月7日から12月5日まで|冬に行っても開いていない
いでゆ朝市は通年営業ではありません。下呂市の公式案内によると、2026年の開催期間は3月7日(土曜日)から12月5日(土曜日)までです。春の彼岸前に店開きし、初雪が舞う頃に店じまいするという、飛騨の農作業の暦にそのまま重なるスケジュールになっています。
この季節営業という性質が、旅の計画では一番の落とし穴になります。下呂温泉は冬の湯けむりが名物で、1月・2月に訪れる人も多いのですが、その時期に朝市の会場へ向かっても、合掌村の入り口下にはテントも人もありません。「せっかく早起きして坂を登ったのに、更地のような広場があるだけだった」という失敗は、開催期間を確認していないことが原因です。対策は単純で、旅程を組む段階で下呂市公式サイトの朝市ページを開き、その年の開催期間を確認してから宿を取ること。開催期間は毎年3月上旬〜12月上旬で固定されているわけではなく、年によって数日前後します。
逆に言えば、3月から12月までの9か月間は、期間中無休で毎日開いています。土日限定・第◯日曜限定といった条件がないため、平日の朝でも立ち寄れるのは旅行者にとってありがたいところです。ただし荒天の日は休みになります。台風接近時や大雨の朝は、宿のフロントで開催状況を聞いてから出発するのが確実です。
朝8時〜正午の4時間だけ|狙うなら8時台前半
営業時間は8時から12時まで。4時間しかありません。そして、この4時間のうちどこを狙うかで体験がまるで変わります。おすすめは8時から9時の間です。
理由は品揃えにあります。朝市に並ぶのは地元の農家が収穫・製造したもので、大量生産品ではありません。人気の漬物や旬の野菜は数量が限られており、午前中の早い時間に売り切れる品が出ます。9時を過ぎると宿の朝食を終えた宿泊客が一斉に流れ込むため、狭い通路で商品をゆっくり見るのも難しくなります。8時台なら売り手と会話する余裕もあり、「これはどう食べるのがうまいのか」を直接聞けます。飛騨の朝市は、売り手との会話まで含めて商品だと思ったほうがいいでしょう。
一方で、11時台に行くメリットもあります。閉店間際は売り切りたい品が出るため、まとめ買いの相談がしやすい時間帯です。合掌村を先に見学してから朝市に降りてくる、という順番で回る人にはこの時間帯が合います。注意点は、正午きっかりまで全店が開いているとは限らないこと。売り切れた店から順に片付けを始めるため、11時半を過ぎると棚がまばらになります。目当ての品がある人は、閉店間際狙いは避けたほうが無難です。
会場は下呂温泉合掌村の入り口下|温泉街の中心からは坂の上
会場は下呂温泉合掌村の入り口下、住所でいうと岐阜県下呂市森2369です。ここで押さえておきたいのが、下呂温泉の温泉街(湯之島エリア、白鷺橋や噴泉池のあるあたり)と朝市会場は、飛騨川を挟んで反対側にあり、しかも坂の上だということ。地図上の直線距離では近く見えても、体感距離はそれなりにあります。
合掌村の入り口下という立地は、裏を返せば「合掌村とセットで回ることを前提にした場所」ということです。朝市を見てそのまま合掌村へ入るのが最も動線がよく、駐車場も共有できます。宿から歩く場合は、湯之島の温泉街から白鷺橋を渡り、国道41号沿いを南下して森地区へ登っていくルートになります。
季節ごとの表情の違いも知っておくと楽しめます。春は山菜と花苗、夏はトマトときゅうり、秋はきのこと栗、そして初冬はあかかぶの漬物が主役に変わります。同じ会場でも、3月に来たときと10月に来たときでは棚の中身がまるで別物です。「去年見たから今年はいい」と考えず、季節を変えて訪れるとまた違う発見があります。
荒天の日は休み|前日の天気予報が判断材料
期間中無休といっても、荒天の場合は休みになります。屋外にテントを張って商品を並べる形式のため、強風や大雨の日は営業できないというシンプルな理由です。飛騨地方は山あいの地形で天候が変わりやすく、朝は晴れていても午前中に雨雲が流れ込むことがあります。
判断の目安は前日の天気予報です。雨マークが付いている日は、宿のフロントか下呂温泉観光協会の朝市ページ、または観光協会(電話0576-24-1000)に確認するのが確実です。小雨程度なら開催されることが多いものの、出店数は減ります。傘を差しながら狭い通路を歩くのは動きづらいので、雨の朝はレインウェアのほうが快適です。
もうひとつ、朝の気温にも注意が必要です。下呂は標高がそれほど高くない盆地ですが、3月上旬と11月下旬の朝8時は冷え込みます。放射冷却の朝は日中との気温差が大きく、薄着で出ると屋外での買い物がつらくなります。開幕直後と閉幕間際に訪れる方は、宿の部屋着感覚ではなく上着を一枚持って出かけてください。
| 住所 | 〒509-2202 岐阜県下呂市森2369(下呂温泉合掌村入り口下) |
| 電話番号 | 0576-24-1000(下呂温泉観光協会) |
| 開催期間 | 2026年3月7日(土)〜12月5日(土) |
| 開催時間 | 8:00〜12:00 |
| 定休日 | 期間中無休(荒天時は休み) |
| 駐車場 | あり(20台・無料) |
| アクセス | JR下呂駅から徒歩約15分/濃飛バス「朝市前」下車/国道41号「森」交差点を右折して200m |
| 公式情報 | 下呂市公式サイト |
棚に並ぶのは何か|地元の農家が持ち込む飛騨の味
あかかぶの漬物は飛騨の冬を支えてきた保存食
いでゆ朝市で最も飛騨らしい品を挙げるなら、あかかぶの漬物です。飛騨地方で栽培される赤紫色のかぶを塩と麹で漬け込んだもので、下呂市の公式案内でも朝市の主要な販売品として挙げられています。切り口の鮮やかな赤紫と、噛んだときのしゃきっとした歯ざわりが特徴で、白いご飯との相性で語られることの多い漬物です。
この漬物が飛騨に根付いた背景には、雪深い土地の事情があります。冬に生鮮野菜が手に入らない山間部では、秋に収穫したかぶを漬け込んで春まで食べつなぐ必要がありました。つまりこれは商品として開発された土産物ではなく、暮らしから生まれた保存食です。朝市に並ぶものは、加工工場ではなく地元の作り手が漬けたもので、店ごとに塩加減や麹の量が違います。
買い方のコツは、複数の店を見比べてから決めることです。同じ「あかかぶ漬」でも色の濃さも味も揃っていません。試食を出している店もあるので、遠慮せず声をかけてみてください。注意点は日持ちです。保存料を抑えた漬物は冷蔵が前提になるため、真夏に車のトランクへ入れたまま数時間走るのは避けてください。夏場に買うなら、保冷バッグを持参するか、旅の最終日に立ち寄る組み方にしたほうが安心です。
トマトジュースとブルーベリージャム|高原が育てた加工品
朝市に並ぶ加工品の中で、旅行者が買って帰りやすいのがトマトジュースとブルーベリージャムです。どちらも下呂市の公式案内に地元特産品として明記されており、朝市の定番として定着しています。瓶詰めで日持ちがするうえ、かさばらないため荷物になりにくいのが利点です。
飛騨地方は昼夜の寒暖差が大きい土地柄で、この気候が糖度の高い果実や実の締まったトマトを育てます。市販の大手メーカー品と違い、朝市のトマトジュースは作り手ごとに味が違い、加糖のもの・無塩のもの・食塩を効かせたものが混在します。棚に並んだラベルを読んで、好みに合うものを選んでください。ブルーベリージャムも同様で、実の粒感を残したタイプと滑らかに煮詰めたタイプがあります。
どんな人に向くかというと、家族や職場へのお土産を探している人です。旅館の売店に並ぶ銘菓と違い、「地元の人が作っている」という背景が説明できるお土産になります。ただし価格は店ごとに設定されており、統一された定価はありません。棚に値札のない商品もあるため、気になったものは値段を聞いてから手に取るのがマナーです。また瓶製品は重量があるので、公共交通で移動する日にまとめ買いすると帰り道がつらくなります。
意外と知られていないのですが、いでゆ朝市の主役は生鮮野菜ではなく「加工品と漬物」です。生野菜は地元客向けの色が濃く、旅行者が持ち帰るには不向き。一方で瓶詰め・袋詰めの加工品は日持ちして荷物にもなりにくく、旅行者と相性がいい。「朝市=野菜を買う場所」という先入観を外すと、買い物の満足度が変わります。
ぶなしめじ・地酒・味噌・こんにゃく|台所ごと飛騨を持ち帰る
朝市の棚には、ぶなしめじ、地酒、味噌、こんにゃくも並びます。いずれも下呂市の公式案内に販売品目として挙げられているもので、飛騨の食卓を支えてきた顔ぶれです。この4品を一度に手に入れられるのが、朝市という買い物形式の強みだと言えます。
きのこは飛騨の山の恵みそのもので、秋には栽培品だけでなく季節のきのこが並ぶこともあります。地酒は飛騨の酒蔵が仕込んだもので、飛騨の水と米で造られた辛口が中心。味噌は豆味噌の文化圏に近い岐阜らしく、色の濃いタイプが目立ちます。こんにゃくは山間部の保存食として定着した食材で、市販品より歯ごたえが強い手作りタイプに出会えることがあります。
使う場面としては、旅から帰ってからの食卓を想像しながら選ぶのがおすすめです。ドライブ旅で保冷ボックスを積んでいるなら、こんにゃくや生鮮品も候補に入ります。注意すべきは地酒で、車で来ている場合はもちろん飲めませんし、瓶は重くて割れやすい荷物です。四合瓶を数本買うと、それだけでカバンひとつぶんの重量になります。公共交通で移動する人は宅配便を使えるか店に確認してください。
和雑貨と骨董品|食べ物以外の掘り出し物がある
いでゆ朝市が他の産直市と違うのは、食べ物以外の棚があることです。下呂市の公式案内には、和雑貨と骨董品が販売品目として明記されています。食品だけを想定して行くと、この棚は良い意味で予想を裏切ってくれます。
和雑貨は布小物や手仕事の品が中心で、価格帯も手頃なものが多く、旅の記念に1点だけ選ぶという買い方に向きます。骨董品の棚は、古い食器や生活道具が並ぶ日もあり、値付けは売り手との相談になります。ここは掘り出し物を探す楽しさがある一方、真贋や状態を自分で見極める必要がある世界でもあります。値段の根拠を尋ねると、その品の来歴を教えてくれることもあり、会話自体が土産話になります。
どんな人に向くかというと、朝市を「買い物」ではなく「見て歩く時間」として楽しみたい人です。カップル旅や一人旅では、この雑貨・骨董の棚が滞在時間を伸ばしてくれます。注意点は、出店内容が日によって変わること。和雑貨や骨董の店が必ず毎日出ているとは限らないため、「これ目当てで行く」と決め打ちすると空振りすることがあります。あくまで食品の棚が主で、雑貨は出会えたら儲けもの、と考えておくのが正解です。
📝 朝市で買うものチェックリスト
- あかかぶの漬物 — 飛騨の冬を支えた保存食。要冷蔵、夏は保冷バッグ推奨
- トマトジュース・ブルーベリージャム — 日持ちして荷物になりにくいお土産の本命
- ぶなしめじ・きのこ類 — 秋が主役。持ち帰りは保冷ボックスがあると安心
- 地酒 — 重量に注意。四合瓶を複数買うならまとめて配送を相談
- 味噌・こんにゃく — 帰宅後の食卓で飛騨を思い出せる実用系
- 和雑貨・骨董品 — 出店は日替わり。出会えたらその日の縁と考える
会場までどう行く?徒歩・バス・車の3ルートと駐車場の正解

下呂駅から徒歩で向かうなら15分〜30分の幅を見ておく
JR下呂駅から朝市会場までは、岐阜県の観光公式サイトでは徒歩15分程度、下呂温泉観光協会の案内では徒歩約30分と、情報源によって幅があります。この差は歩くルートと歩く速さの違いによるもので、実際には「15分では着かないが30分もかからない」あたりを見ておくと計画が崩れません。
幅が生まれる最大の理由は高低差です。下呂駅と温泉街は飛騨川沿いの低い位置にあり、合掌村は山側の斜面に建っています。朝市会場は合掌村の入り口下ですから、最後は登り坂になります。平坦な道を15分歩くのと、後半に坂がある道を15分歩くのでは、必要な体力も所要時間も違います。
この点を軽く見ると、旅程が崩れます。「地図アプリの徒歩15分表示を信じて7時50分に宿を出たものの、坂道で息が上がって到着は8時半。目当ての漬物はすでに人だかりで、ゆっくり選べないまま合掌村の開村時間になってしまった」という組み方は、下呂では起こりやすい失敗です。徒歩で向かうなら、表示時間に10分足して逆算してください。歩きやすい靴で行くこと、そして朝食前に出るなら宿に「朝食を後ろにずらせるか」を前夜に相談しておくことが対策になります。

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濃飛バス「朝市前」下車が体力を使わない最短ルート
坂を歩きたくない人には、濃飛バスという選択肢があります。岐阜県の観光公式サイトによると、下呂駅から濃飛バスの下呂交流会館行きに乗り、「朝市前」で下車すれば会場です。停留所名がそのまま「朝市前」ですから、初めての人でも降車地点で迷いません。下呂温泉観光協会の案内ではバス約4分とされており、歩くのとは所要時間が大きく変わります。
このルートが向くのは、小さな子ども連れ、足腰に不安のある人、そして荷物を持って移動する人です。朝市で瓶詰めや漬物を買うと帰りの荷物が増えるため、行きは歩いて帰りはバス、という組み合わせも成立します。
注意点は本数です。地方路線バスは1時間に何本も走っているわけではなく、朝市の営業時間である8時から12時の間に、行きと帰りの両方で都合のいい便があるとは限りません。前日までに時刻表を確認し、帰りの便の時刻もメモしてから出発してください。じゃらんの口コミには「バス停がなくて大変」という声も見られますが、これはバスの本数や乗り場のわかりにくさに起因する感想と考えられます。宿のフロントで乗り場と時刻を確認しておくと確実です。
車なら国道41号「森」交差点を右折して200m
飛騨地方は車社会で、下呂温泉も例外ではありません。車で向かう場合のルートは明快で、下呂温泉観光協会の案内によると、国道41号の「森」交差点を右折して200m進むと会場です。国道からの分岐がはっきりしているため、カーナビがなくても標識で追えます。
高速道路から向かう場合、下呂温泉には直結するインターチェンジがありません。名古屋方面からは中央自動車道の中津川ICから国道257号経由、あるいは東海環状自動車道の富加関ICから国道41号経由が一般的なルートです。いずれも山道を1時間以上走ることになるため、朝8時台に朝市へ着きたいなら早朝出発が前提になります。前夜に下呂温泉へ泊まり、翌朝に朝市へ向かう組み方が現実的です。
ドライブ旅の人にとって、この朝市は荷物を気にせず買えるという大きな利点があります。瓶詰めの地酒もトマトジュースも、車なら重量を気にせず積めます。保冷ボックスを1つ積んでおけば、漬物や生鮮品も候補に入ります。注意点は、朝市から次の目的地への移動です。下呂から高山へは国道41号で約1時間、白川郷までは2時間以上かかります。買い物を積んだまま長距離を走るなら、生鮮品は避けて日持ちする加工品を選ぶのが賢明です。
駐車場は朝市専用20台+合掌村92台|停め方の順番を決めておく
駐車場は無料です。下呂市の公式案内によると、朝市には20台分の駐車スペースがあり、料金はかかりません。さらに隣接する市営合掌村駐車場は92台(大型バス2台)を収容でき、こちらも無料で利用できます。合わせて100台以上の受け皿があるため、朝市の時間帯に停められないという事態はまず起こりません。
ただし、停める場所は目的で決めたほうが効率的です。朝市だけ見て次の目的地へ向かうなら朝市の20台へ。朝市のあと合掌村も見学するなら、最初から合掌村駐車場に停めて歩いて降りるほうが、車の出し入れが1回で済みます。合掌村は8時30分開村ですから、8時台に朝市を回り、そのまま合掌村へ入る流れが最も無駄がありません。
季節による混み方の差も覚えておくと役立ちます。紅葉シーズンの週末は合掌村の来訪者が増え、朝市の時間帯から駐車場が埋まり始めます。逆に平日の朝は空いていることが多く、朝市の前に停めて温泉街まで歩いて往復する、という使い方も成立します。
朝市までの道は幅が狭い区間があります。じゃらんの口コミにも「朝市までの道が狭い」という指摘が見られました。対向車とのすれ違いに気を使う場面があるため、大型のミニバンやレンタカーで慣れない道を走る人は、合掌村駐車場に早めに入れて歩くほうがストレスがありません。
朝市とセットで回る合掌村|入場料800円の使いどころ
開村は8時30分|朝市の帰りに入るのが時間の正解
下呂温泉合掌村の開村時間は8時30分、最終入場受付は16時30分で、17時に閉村します。朝市が8時開始ですから、朝市を30分ほど回ったところで合掌村が開く計算です。この30分のずれが、朝の時間を効率よく使うヒントになります。
合掌村は白川郷や五箇山から移築された合掌造り家屋を集めた野外博物館で、村内は斜面に沿って造られています。歩いてひと通り見学すると1時間から1時間半。朝市を8時から8時40分ごろまで回り、8時45分に合掌村へ入れば、10時過ぎには次の目的地へ動けます。チェックアウトが10時の宿に泊まっているなら、荷物を車に積んでから朝市へ向かうと動きやすいでしょう。
この順番には別の利点もあります。合掌村は開村直後が最も空いており、団体客が入る前の静かな時間に合掌造りの内部を見られます。囲炉裏のある土間に立つと、木と煤の匂いが残っているのがわかります。注意点は歩く距離で、村内には登り下りがあります。朝市で買い物をした荷物を持ったまま回ると疲れるので、購入品は車に置いてから入場するのが快適です。
大人800円・小人400円|体験工房の料金も押さえておく
合掌村の入場料は、大人(高校生以上)800円、小人(小・中学生)400円です。公式サイトに明記されている料金で、村内の合掌造り家屋の見学がこの料金に含まれます。朝市が無料で見られる場所であることを考えると、朝市+合掌村で大人1人800円という組み合わせは、半日の観光としてわかりやすい予算感です。
村内には体験工房もあり、こちらは別料金です。公式案内によると、絵付け体験が900円から、陶芸体験が2,800円から、紙漉き体験が1,100円から(作品の送料は別)となっています。家族連れで雨の日に時間ができたときや、子どもに旅の記念を作らせたいときに使いやすい設定です。
年末年始の営業時間だけは例外で、12月31日・1月1日・1月2日は9時から16時までの短縮営業になります。それ以外は年中無休です。ただし、この年末年始の時期は朝市が開催されていない期間にあたるため、「朝市と合掌村をセットで」という計画には使えません。冬に合掌村だけを訪れる場合の情報として覚えておいてください。
徒歩ゼロ分の立地|この動線は下呂ならでは
朝市と合掌村の位置関係は、朝市が合掌村の入り口下という表現の通りで、間に移動時間がほとんどありません。観光地で「隣接」と書かれていても実際は徒歩10分ということはよくありますが、ここは坂を少し上がるだけです。
この動線が効くのは、時間の限られた旅程です。下呂温泉に1泊して翌朝出発する場合、使える時間は朝の2時間程度。その2時間で朝市の買い物と合掌村の見学を両方こなせるのは、この立地だからこそです。バスを待ったり駐車場を移動したりする時間がゼロで済みます。
使い分けとしては、時間に余裕があるなら合掌村を先に、余裕がないなら朝市を先にするのがおすすめです。朝市は正午で終わりますが、合掌村は16時30分まで入場を受け付けています。時間切れのリスクがあるのは朝市のほうですから、迷ったら朝市を優先してください。注意点は、朝市の20台の駐車場に停めて合掌村へ入ると、見学中も朝市の駐車枠を占有することになる点です。混雑期は合掌村駐車場を使うほうが周囲に迷惑がかかりません。
| 住所 | 〒509-2202 岐阜県下呂市森2369番地 |
| 電話番号 | 0576-25-2239 |
| 営業時間 | 8:30〜17:00(最終入場受付16:30) |
| 定休日 | 年中無休(12月31日・1月1日・1月2日は9:00〜16:00) |
| 入場料 | 大人(高校生以上)800円/小人(小・中学生)400円 |
| 駐車場 | 市営合掌村駐車場 92台(無料)・大型バス2台 |
| 公式サイト | 下呂温泉合掌村 公式サイト |
朝市のあとは温泉街へ|歩いて回れる4つの立ち寄り先
ゆあみ屋の温玉ソフト410円は下呂の定番
朝市で買い物を終えたら、温泉街に戻って甘いものを一つ。下呂温泉の食べ歩きで名前が挙がるのが、足湯の里ゆあみ屋の温玉ソフトです。公式サイトによると価格は410円(税込)、美容成分を加えた褒潤美肌温玉ソフトは460円(税込)です。ソフトクリームの上に温泉玉子がのり、混ぜながら食べるという構成で、温泉地ならではの一品になっています。
店の前には足湯があり、湯に足をつけながら食べられるのがこの店の強みです。朝市で坂道を歩いた後の足には、この足湯がよく効きます。営業時間はじゃらんの案内では9時から21時(季節により変更あり)、年中無休とされています。朝市が終わる正午前後に立ち寄るなら営業時間内に収まります。
向いているのは、カップル旅と家族連れです。温泉街を歩きながら片手にソフトクリームという時間は、写真にも残しやすい場面になります。注意点は季節で、真冬の屋外で冷たいソフトクリームを食べるのは覚悟が要ります。寒い時期は足湯とセットにするか、店内で温かい飲み物を選ぶのが現実的です。また営業時間は季節変動があるため、閉店間際に向かう場合はゆあみ屋の公式サイトで確認してください。
| 住所 | 〒509-2207 岐阜県下呂市湯之島801番地2 |
| 電話番号 | 0576-25-6040 |
| 営業時間 | 9:00〜21:00(季節により変更あり) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 主なメニュー | 温玉ソフト410円(税込)/褒潤美肌温玉ソフト460円(税込) |
| 公式サイト | ゆあみ屋 公式サイト |

「下呂温泉に泊まるけど、夜ごはんまでの時間、温泉街をぶらぶらしながら何か食べたい」——そんな声をよく耳にします。日本三名泉のひとつに数えられる下呂温泉は、湯めぐ…
白鷺乃湯は470円で入れる共同浴場
朝市で歩いた後、汗を流したくなったら白鷺乃湯です。入浴料は大人470円、小学生180円、幼児100円。営業時間は10時から20時45分(最終受付20時)で、定休日は水曜日(祝日の場合は金曜日)です。500円を切る料金で下呂の湯に入れるのは、日帰り客にとって使いやすい選択肢だと言えます。
下呂温泉の湯はアルカリ性単純温泉で、肌に触れたときのなめらかさが特徴です。宿泊しなくてもこの湯質を体験できるのが共同浴場の役割で、白鷺乃湯は温泉街の中心部、湯之島856-1に位置しています。朝市の会場からは飛騨川を渡って戻る形になりますが、温泉街の散策ルート上にあるため立ち寄りやすい場所です。
向いているのは、日帰りで下呂を訪れた人と、チェックアウト後にもう一度湯に入りたい宿泊客です。注意点は開店時間で、10時からのため朝市の直後(8時台・9時台)には入れません。朝市→合掌村→白鷺乃湯という順番なら時間が噛み合います。もう一点、水曜日が定休日である点も見落としやすいポイントです。駐車場は隣接する中央駐車場を使う形で、1時間無料、以降は20分ごとに100円(22時から8時は20分50円)がかかります。
| 住所 | 岐阜県下呂市湯之島856-1 |
| 電話番号 | 0576-25-2462 |
| 営業時間 | 10:00〜20:45(最終受付20:00) |
| 定休日 | 水曜日(祝日の場合は金曜日) |
| 入浴料 | 大人470円/小学生180円/幼児100円 |
| 駐車場 | 中央駐車場利用(1時間無料、以降20分ごと100円) |
| 公式サイト | 白鷺乃湯 公式サイト |

下呂温泉に行くなら足湯めぐりが定番。でも「どの足湯が無料で、いつでも入れるの?」「温泉街の中心はにぎやかすぎて、ゆっくり浸かれる場所はない?」と迷っていませんか…
下呂発温泉博物館400円で「湯のしくみ」を学ぶ
雨の朝や、朝市が荒天で休みだったときの受け皿になるのが下呂発温泉博物館です。入館料は大人(中学生以上)400円、小学生200円、幼児は大人同伴で無料。開館時間は9時から17時(最終入館16時30分)で、木曜日が休館日(祝祭日の場合は翌日)です。
温泉を科学と文化の両面から展示する施設で、温泉がどう湧き、どんな成分を持つのかを実物や模型で見せてくれます。下呂温泉が草津・有馬と並んで日本三名泉と呼ばれてきた背景を、展示を通して理解できる構成です。所要時間はじっくり見て1時間ほど。館内には歩行浴の設備もあり、湯に足を入れながら過ごせます。
向いているのは、雨の日の家族連れと、温泉そのものに興味がある人です。子どもが「なぜお湯が地面から出るのか」に反応する展示があり、単なる屋内退避先以上の時間になります。注意点は木曜休館で、これを見落とすと予定が崩れます。駐車場は目の前の中央駐車場で、入館者は1時間無料(以降20分ごとに100円)ですが、駐車券を持参しないと無料扱いにならないため、必ず券を持って受付へ向かってください。
| 住所 | 〒509-2207 岐阜県下呂市湯之島543-2 |
| 電話番号 | 0576-25-3400 |
| 開館時間 | 9:00〜17:00(最終入館16:30) |
| 休館日 | 木曜日(祝祭日の場合は翌日) |
| 入館料 | 大人(中学生以上)400円/小学生200円/幼児無料 |
| 駐車場 | 中央駐車場(入館者は1時間無料、以降20分ごと100円) |
| 公式サイト | 下呂発温泉博物館 公式サイト |
温泉寺の173段|下呂温泉のはじまりが眠る石段
もう少し歩ける人には、温泉寺をおすすめします。本堂へ続く石段は173段。登り切ると温泉街を見下ろす位置に出て、飛騨川に沿って並ぶ旅館の屋根が一望できます。拝観は日没まで自由で、拝観料の設定はありません。
この寺が下呂温泉にとって特別なのは、開湯伝説と結びついているからです。下呂の湯は一度枯れたとされ、飛騨川の河原に舞い降りた一羽の白鷺が湯のありかを知らせたという言い伝えが残っています。その白鷺が薬師如来の化身であったとされ、温泉寺はその薬師如来を本尊としています。臨済宗妙心寺派の寺で、山の中腹に建つ静けさは温泉街の賑わいとは別世界です。
向いているのは、一人旅と歴史に興味のある人です。本堂には書置きの御朱印が用意されており、賽銭箱に納めて受け取る形式になっています。注意点は173段という石段そのもので、朝市で坂道を歩いた後に登ると足に来ます。膝に不安のある方は無理をしないでください。駐車場は約7台の区画と約30台の区画があり、いずれも無料です。
実は高山の宮川朝市とは別物|飛騨の2つの朝市を数字で比べる
開催時間と期間の差|下呂は季節営業、高山は通年
「飛騨の朝市」と言われて多くの人が思い浮かべるのは、高山の宮川朝市でしょう。ところが、下呂のいでゆ朝市と宮川朝市は営業の条件からして違います。宮川朝市の公式サイトによると、開催時間は4月から11月が7時から12時、12月から3月が8時から12時で、毎日開催されています。つまり通年です。
対する下呂のいでゆ朝市は、2026年で3月7日から12月5日までの季節営業。冬は開きません。この差は、両者の成り立ちの違いを表しています。宮川朝市は高山の古い町並みに隣接する観光動線の一部として定着した市であり、いでゆ朝市は合掌村という一施設のふもとで、地元の作り手が季節ごとの産品を持ち寄る市です。
使い分けの目安はこうです。冬に飛騨を旅するなら朝市の選択肢は宮川朝市しかありません。夏から秋にかけて下呂に泊まるなら、宿の目の前に朝市があるという地の利を使えるいでゆ朝市が有利です。注意点は開始時刻で、宮川朝市の夏期は7時開始と1時間早い。高山で朝市を目当てにするなら、下呂の感覚で8時に宿を出ると、いちばん活気のある時間帯を逃します。
規模と客層の差|観光地の朝市と、暮らしに近い朝市
宮川朝市は宮川沿いの鍛冶橋から弥生橋にかけて店が並び、JR高山駅から徒歩10分ほど。古い町並みの散策とセットで回る人が多く、外国人観光客の姿も目立ちます。規模でいえば飛騨で最も知られた朝市です。
いでゆ朝市はそれと比べると小ぶりで、観光客より地元客の色が濃い市です。じゃらんの口コミには「コロナ前に行った時はお客さんが出ず」という声も見られ、観光地の朝市に期待するような賑わいを想像していくと、拍子抜けすることがあります。ただしこれは欠点ではありません。売り手とゆっくり話せる、値段の交渉ができる、混雑で商品が見えないということがない。小さいがゆえの良さがあります。
どちらを選ぶかは、朝市に何を求めるかで決まります。写真映えする賑わいと食べ歩きを求めるなら宮川朝市。飛騨の農産加工品を落ち着いて選びたいなら、いでゆ朝市です。注意点として、いでゆ朝市は食べ歩き向けの屋台が中心の市ではありません。「朝市で朝ごはん」を期待して行くと、想定と違うことになります。朝食は宿で済ませてから向かってください。
【ぎふ旅手帖調べ】朝市とセット施設の料金・時間を一覧で比較
下呂の朝市を軸に半日の予定を組むとき、周辺施設の営業時間と料金を並べて見ると計画が立てやすくなります。以下は各施設の公式情報をもとに整理した比較表です。朝市が正午で終わることを前提に、どの施設を何時に組み込むかを考える材料にしてください。
| 施設・市 | 開始時刻 | 終了時刻 | 料金(大人) | 休み |
|---|---|---|---|---|
| いでゆ朝市 | 8:00 | 12:00 | 無料 | 期間中無休(荒天休) |
| 下呂温泉合掌村 | 8:30 | 17:00 | 800円 | 年中無休 |
| 下呂発温泉博物館 | 9:00 | 17:00 | 400円 | 木曜日 |
| 白鷺乃湯 | 10:00 | 20:45 | 470円 | 水曜日 |
| ゆあみ屋 | 9:00 | 21:00 | 温玉ソフト410円 | 年中無休 |
| 宮川朝市(高山) | 7:00(冬8:00) | 12:00 | 無料 | 年中無休 |
この表で見えてくるのは、朝市の時間帯(8時〜12時)に開いている有料施設が合掌村と温泉博物館だけだという事実です。白鷺乃湯は10時開店、ゆあみ屋は9時開店ですから、8時台は事実上「朝市と合掌村しか動いていない時間」になります。朝の2時間をどう使うかは、この2択で決まります。
旅のスタイル別・いでゆ朝市の組み込み方
ドライブ旅なら|荷物を気にせず買える最大の利点を使う
車で下呂を訪れる人にとって、いでゆ朝市は買い物の自由度が高い場所です。無料駐車場が朝市20台、合掌村92台と合計100台以上あり、駐車料金を気にせず停められます。瓶詰めの地酒もトマトジュースも、重量を気にせず積めるのは車旅ならではです。
ルートの組み方としては、下呂に前泊して朝市→合掌村と回り、国道41号を北上して高山方面へ抜けるのが定番です。下呂から高山までは車で1時間ほど。逆に南下すれば美濃加茂・関方面へ出られます。朝市を旅の起点に据えると、その日の午後が自由に使えます。
注意点は購入品の保管です。夏場の車内は日中に高温になり、漬物や生鮮品を数時間放置すると品質が落ちます。保冷ボックスと保冷剤を積んでおくか、生鮮品は最終日に買うと決めておくのが対策です。もう一点、朝市から会場を出る道は狭い区間があるため、大型車で来ている場合は合掌村駐車場側から出るルートを選ぶと走りやすくなります。
家族連れなら|朝市20分+合掌村の体験工房で午前を作る
子ども連れの場合、朝市そのものは20分から30分で切り上げ、合掌村の体験工房に時間を振り分けるのが現実的です。朝市は買い物の場であって遊ぶ場ではないため、小さな子どもの集中力は長く続きません。一方、合掌村の絵付け体験(900円から)や陶芸体験(2,800円から)は、手を動かす時間として子どもが乗ってくれます。
時間割の例としては、8時に朝市着、8時30分まで買い物、8時45分に合掌村へ入場、村内を1時間見学して10時ごろから体験工房。昼前には温泉街へ戻り、ゆあみ屋の温玉ソフト410円で締める。これで午前中がきれいに埋まります。
注意点は歩く距離です。朝市も合掌村も斜面にあり、ベビーカーでの移動は場所によって難しくなります。抱っこ紐のほうが動きやすい場面が多いでしょう。また、朝市には子ども向けの店が多いわけではないので、「朝市が楽しみ」と子どもに期待させすぎないほうが無難です。楽しみの主役は合掌村と温泉街に置いてください。
カップルなら|朝市→足湯→温泉街の散策で午前を通す
ふたり旅なら、朝市を散策の始点にして温泉街まで歩いて降りる流れが向いています。朝市で和雑貨や骨董の棚を眺め、合掌村で合掌造りを見て、坂を降りて温泉街へ。ゆあみ屋の足湯で休みながら温玉ソフト410円を分け合い、そのあと下呂発温泉博物館400円で歩行浴を体験する、という半日の組み立てが成立します。
この動線の良さは、移動のほとんどが徒歩で完結することです。車を合掌村駐車場に置いたまま温泉街を往復してもいいですし、湯めぐり手形(1枚2,500円・税込)を使えば加盟旅館の中から3軒の風呂に入れます。手形の有効期限は購入から6か月なので、次の旅にも持ち越せます。
注意点は復路の坂です。行きは下り、帰りは登りになります。温泉街から合掌村駐車場へ戻るときに坂を登ることを忘れて予定を詰め込むと、時間が押します。歩きやすい靴を選び、帰りの登りぶんの時間を15分ほど余分に見ておいてください。
一人旅なら|売り手との会話が土産になる
一人旅でこの朝市に行く価値は、売り手との距離が近いことにあります。混雑した観光地の朝市では成立しにくい「これはどう食べるといいか」という会話が、いでゆ朝市では自然に生まれます。あかかぶ漬の漬け方の違い、きのこの旬、地酒の造り。これらは値札には書かれていない情報です。
時間の使い方も自由が利きます。8時に朝市へ入り、9時まで棚を見て回り、合掌村を1時間半かけてゆっくり見学。午後は温泉寺の173段を登って温泉街を見下ろし、御朱印を受けて白鷺乃湯470円で汗を流す。ひとりだからこそ、この密度で動けます。
注意点をひとつ。ここで2つめの失敗パターンを挙げておくと、「宿の朝食を8時からにしていたため、朝市に着いたのが9時半。目当ての漬物は売り切れ、雑貨の店も片付けを始めていた」という組み方です。朝市が4時間しかないことを忘れて宿の朝食時間を遅く設定すると、こうなります。対策は、前夜のうちに朝食を7時台に予約するか、朝食なしプランを選んで朝市を優先することです。宿によっては朝食時間の相談に応じてくれます。
①開催期間(2026年は3月7日〜12月5日)に旅行日が入っているか
②宿の朝食時間が8時台後半にずれていないか
③その日が荒天予報でないか。雨マークの日は前夜に観光協会(0576-24-1000)へ確認
まとめ|下呂温泉のいでゆ朝市は「朝2時間」の使い方で価値が決まる
下呂温泉のいでゆ朝市は、規模で勝負する朝市ではありません。合掌村の入り口下という限られた場所に、飛騨の農家と加工業者が季節の品を並べる。その素朴さこそが、この市の性格です。あかかぶの漬物は雪深い土地の保存食から生まれ、トマトジュースやブルーベリージャムは寒暖差の大きい高原が育てた果実からできています。棚に並ぶものの背景を知って買うと、家に帰ってからの一口が変わります。
旅程に組み込むうえで最も大事なのは、時間です。開催は3月7日から12月5日までの季節営業で、1日あたり8時から12時の4時間しかありません。そしてこの時間帯に開いている有料施設は、合掌村(8時30分開村・大人800円)と下呂発温泉博物館(9時開館・大人400円)だけ。白鷺乃湯は10時、ゆあみ屋は9時からですから、8時台は朝市と合掌村の2択になります。この構造を理解して動けば、朝の2時間が旅のハイライトになります。
最初の一歩は、宿を取る前に開催期間を確認することです。下呂市公式サイトでその年の期間を確かめ、旅行日が入っていることを確認してから宿を押さえてください。次に、宿の朝食時間を7時台に指定すること。この2つを押さえれば、朝市で目当ての品に出会える確率が上がります。あとは坂道を歩ける靴と、瓶詰めを持ち帰る袋、そして夏場なら保冷バッグを用意するだけです。
朝市を見て、合掌村を歩き、温泉街に降りて足湯に浸かる。下呂温泉の朝は、湯だけではない楽しみ方ができます。※最新の開催状況・料金は各公式サイトでご確認ください。

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