「岐阜県の桜の名所ってどこが本当におすすめなの?」と検索したものの、ランキングサイトを何件見ても本数や見頃がバラバラで、結局どこへ行けばいいのか迷っていませんか。岐阜は海なし県でありながら、日本三大桜・日本さくら名所100選・天然記念物の一本桜まで揃う、知る人ぞ知る桜大国です。
結論からお伝えすると、岐阜の桜は「樹齢1000年級の一本桜」と「川沿い数キロの桜並木」という性格の違う名所を組み合わせて回るのが正解です。しかも平地と飛騨では見頃が1か月近くずれるため、計画次第で3月下旬から5月上旬まで桜前線を追いかけられます。
この記事では、岐阜に何度も足を運んでいる旅好きの目線で、本巣の淡墨桜から飛騨の荘川桜、墨俣の夜桜まで厳選した8か所を、見頃・駐車場・ICからの距離・混雑回避のコツまで具体的に紹介します。ドライブ旅でも家族連れでも、自分に合う桜の名所が必ず見つかります。
・岐阜県の桜名所8か所の見頃・本数・駐車場料金の比較
・平地と飛騨で見頃が1か月ずれる理由とスケジュールの組み方
・城・渓谷・参道など「桜以外の景色」もセットで楽しめる名所
・交通規制や有料駐車場で失敗しないための具体的な回避策
岐阜県の桜名所はなぜ全国区?|一本桜と桜並木で選ぶ全体像

岐阜県の桜名所が旅好きの間で評価される理由は、規模と歴史の振り幅にあります。樹齢1500年の一本桜から3キロ以上続く桜並木まで、性格の違う名所が県内に点在しているため、回り方次第でまったく違う春旅が楽しめます。まずは全体像を押さえてから、自分の旅のスタイルに合う名所を選びましょう。
日本三大桜と日本さくら名所100選を抱える実力
岐阜が「桜大国」と呼べるのは、全国区の称号を持つ名所が複数あるからです。本巣市の根尾谷淡墨桜は福島の三春滝桜・山梨の山高神代桜と並ぶ「日本三大桜」の一つで、国の天然記念物に指定された樹齢1500余年の一本桜です。各務原市の新境川堤は「日本さくら名所100選」に選ばれた約1000本の桜並木で、いずれも全国から花見客が訪れます。こうした別格スポットが日帰り圏内に集まっているのが岐阜の強みです。週末に有名どころを一度に巡りたい人は、まずこの2か所を旅の軸に据えると満足度が高くなります。ただし称号がある名所ほど見頃の週末は混雑が激しく、午前中の早い時間に動かないと駐車場待ちで時間を取られる点には注意が必要です。
平地は3月下旬、飛騨は4月下旬|見頃が1か月ずれる
岐阜で桜を計画するなら、まず「県内で見頃が1か月近くずれる」ことを知っておくと失敗しません。岐阜市や大垣市など濃尾平野の桜は例年3月下旬〜4月上旬が見頃ですが、標高の高い飛騨の荘川桜は4月下旬〜5月上旬が目安です。つまり平地で桜が散ったあとでも、飛騨へ北上すれば満開の桜に会えるということ。ゴールデンウィークの旅行でも桜が見られるのは岐阜ならではの魅力です。下の比較表で、主要8か所の見頃時期を一覧にしました。スケジュールに余裕がある人は、3月下旬に平地の淡墨桜→4月中旬に高山の臥龍桜→GWに荘川桜と、桜前線を追いかける旅も組めます。逆に「1回の旅で複数か所」を狙うなら、見頃が重なる平地のスポットをまとめて回るのが効率的です。
| 名所(エリア) | 見頃の目安 | 桜の規模 | 駐車場の目安 |
|---|---|---|---|
| 根尾谷淡墨桜(本巣市) | 3月下旬〜4月上旬 | 一本桜(樹齢1500余年) | 700台(開花時有料) |
| 岐阜公園・長良川堤(岐阜市) | 3月下旬〜4月上旬 | 約400本 | 有料191台・無料279台 |
| 墨俣一夜城・犀川堤(大垣市) | 3月下旬〜4月上旬 | 約800本・3.7km | 320台(協力金500円) |
| 新境川堤 百十郎桜(各務原市) | 3月下旬〜4月上旬 | 約1000本 | 臨時約1000台(1000円) |
| 谷汲山門前の桜(揖斐川町) | 4月上旬 | 約300本(参道) | 約550台(日祝400円) |
| 恵那峡さざなみ広場(恵那市) | 4月上旬〜中旬 | 約400本 | 100台 |
| 臥龍桜(高山市一之宮) | 4月中旬〜下旬 | 一本桜(樹齢1100年) | 約250台(無料) |
| 荘川桜(高山市荘川町) | 4月下旬〜5月上旬 | 一本桜2本(樹齢500年超) | あり |
※ぎふ旅手帖調べ(各観光協会・岐阜県観光公式サイト公表情報をもとに整理/2026年6月時点)。見頃は気候により前後します。
一本桜か桜並木か|旅のタイプで選ぶ
岐阜の桜を選ぶ最初の分かれ道は「一本桜系」か「桜並木系」かです。一本桜系は淡墨桜・臥龍桜・荘川桜が代表で、1本の巨木が放つ存在感と1000年の歴史を静かに味わうタイプ。写真好きや、人混みより景色そのものに浸りたい人に向きます。一方の桜並木系は墨俣・各務原・長良川堤が代表で、川沿いに延々と続くピンクのトンネルを歩きながら屋台やライトアップを楽しむ、にぎやかな花見スタイルです。家族連れやカップルには並木系、一人旅やドライブで名木巡りをしたい人には一本桜系がしっくりきます。両方を1日で組み合わせるのもおすすめで、たとえば午前に墨俣の桜並木を散策し、午後に本巣の淡墨桜で締めると、岐阜の桜の幅広さを一度に体感できます。
岐阜の桜名所は「車でないと回りにくい」場所が多めです。樽見鉄道や名鉄でアクセスできる名所もありますが、一本桜系は山あいにあるため、レンタカーがあると桜前線を追いかける旅の自由度が一気に上がります。飛騨地方は特に車社会なので、ICからの距離をあらかじめ確認しておくと安心です。
樹齢1500年と1100年|岐阜を代表する別格の一本桜2選
岐阜の桜で「まず一度は見ておきたい」のが、本巣の淡墨桜と高山一之宮の臥龍桜という2本の巨木です。どちらも国の天然記念物で、樹齢は1500年と1100年。ソメイヨシノの華やかさとは違う、長い時を生き抜いた木そのものの迫力に圧倒されます。見頃が約2週間ずれるので、続けて訪ねる旅も組めます。
根尾谷淡墨桜|散り際に墨色へ染まる樹齢1500余年
本巣市の根尾谷淡墨桜は、岐阜の桜を語るうえで外せない別格の一本桜です。樹齢1500余年とされるエドヒガンザクラで、つぼみは薄いピンク、満開でつややかな白、そして散り際には淡い墨色を帯びるという、名前の由来そのものの色の移ろいが最大の見どころです。継体天皇お手植えの伝説も残り、1本の木の前に立つだけで歴史の重みが伝わってきます。見頃は例年3月下旬〜4月上旬で、2026年は3月13日〜4月19日の期間、夜間18時40分〜21時にライトアップが予定されています。家族でのドライブや、写真をじっくり撮りたい一人旅にも向く名所です。注意したいのは駐車場で、700台分あるものの開花時は有料となり、見頃の週末は周辺道路が渋滞します。朝早めの到着か、樽見鉄道での来訪を検討すると安心です。
| 所在地 | 岐阜県本巣市根尾板所(淡墨公園) |
| 見頃 | 3月下旬〜4月上旬 |
| ライトアップ | 2026年3/13〜4/19 18:40〜21:00(予定) |
| 駐車場 | 700台(開花時有料) |
| アクセス | 東海環状道本巣ICから約40分/樽見鉄道樽見駅から徒歩15分 |
| 公式情報 | 岐阜県観光公式サイト |
臥龍桜|駅から徒歩1分、樹齢1100年のエドヒガン
高山市一之宮町の臥龍桜は、龍が地を這うように枝を広げる姿から名づけられた、樹齢1100年の国指定天然記念物です。最大の魅力はアクセスの良さで、JR飛騨一ノ宮駅から徒歩1分。電車旅でも気軽に立ち寄れる一本桜はそう多くありません。見頃は4月中旬〜下旬と平地より遅く、淡墨桜を見逃した人の「リカバリースポット」としても優秀です。開花期間は約250台の駐車場が無料開放され、桜まつりも開かれます。飛騨高山観光のついでに足を延ばせる立地なので、古い町並み散策とセットで組むのもおすすめ。問い合わせは飛騨一之宮観光協会(0577-53-2149)で開花状況を確認できます。注意点として、飛騨は朝晩の冷え込みが厳しく、4月でも上着が必須。満開の時期が読みづらいので、訪問前に開花情報のチェックを欠かさないようにしましょう。
| 所在地 | 岐阜県高山市一之宮町 |
| 電話 | 0577-53-2149(飛騨一之宮観光協会) |
| 見頃 | 4月中旬〜下旬 |
| 駐車場 | 開花期間 約250台(無料) |
| アクセス | JR飛騨一ノ宮駅から徒歩1分/高山ICから国道41号で約20分 |
| 公式情報 | 岐阜県観光公式サイト |
一本桜巡りでやりがちな失敗と対策
一本桜系の名所で最も多い失敗が、駐車場をめぐるトラブルです。淡墨桜のように山あいの一本桜は周辺道路が片側1車線で、見頃の土日は午前10時を過ぎると駐車場入口まで車列が伸び、停めるだけで1時間以上かかったという声も珍しくありません。対策はシンプルで、見頃の週末なら朝8〜9時台の到着を狙うこと。これだけで渋滞のピークを避けられます。もう一つの対策は鉄道の活用で、淡墨桜は樽見鉄道、臥龍桜はJRと、いずれも駅から徒歩圏内なので、車をあきらめて電車に切り替える判断も有効です。また一本桜は「満開のタイミングが1週間ほどと短い」のも要注意。事前に各観光協会の開花情報を確認し、満開を狙って動くのが、せっかくの巨木を最高の状態で見るコツです。
過去には、淡墨桜の見頃の日曜に昼前から現地入りしたところ、本巣IC付近から渋滞にはまり、駐車場に入れたのは到着から1時間半後だった、という失敗例があります。山あいの一本桜は周辺道路の処理能力が低いため、見頃の週末は「朝イチ到着」か「平日訪問」が鉄則です。
飛騨を彩る奇跡の桜|GWに満開を迎える荘川桜

平地の桜が散ったあと、岐阜の桜旅はまだ終わりません。標高の高い飛騨では、ゴールデンウィークに桜が満開を迎えます。その象徴が、ダムに沈むはずだった2本の老桜を救った「荘川桜」。遅咲きの飛騨の桜は、シーズン終盤に旅をする人にこそ知ってほしい名所です。
荘川桜|ダムに沈むはずだった2本の巨桜
高山市荘川町の荘川桜は、御母衣(みぼろ)ダムの建設で水没するはずだった樹齢500年超のアズマヒガンザクラ2本を、湖畔の高台へ移植して守り抜いた「奇跡の桜」です。樹齢500年の巨木を移植する前例のない挑戦が成功したという背景を知ると、力強く咲く2本の姿がいっそう胸に迫ります。見頃は4月下旬〜5月上旬で、2026年は4月29日〜5月2日に日没から21時までライトアップが予定されています。GWの旅行で「桜はもう無理かな」と諦めていた人にとって、満開の桜に会える貴重なスポットです。白川郷観光や荘川エリアのドライブと組み合わせやすく、新緑とのコントラストも美しい時期。注意点は、山間部ゆえGW中も冷えること、そして見頃が年によって数日単位で前後するため、飛騨高山旅ガイドの開花情報で満開のタイミングを確認してから出かけることです。
| 所在地 | 岐阜県高山市荘川町中野(御母衣湖畔) |
| 見頃 | 4月下旬〜5月上旬 |
| ライトアップ | 2026年4/29〜5/2 日没〜21:00(予定) |
| アクセス | 東海北陸道荘川ICから約15分/白川郷ICから約40分/JR高山駅からタクシー約55分 |
| 公式情報 | 飛騨高山旅ガイド |
飛騨の桜が遅咲きになる理由
飛騨の桜がGWに見頃を迎えるのは、標高の高さによる気温差が理由です。荘川エリアは標高が高く、平地の岐阜市と比べて春の訪れが3週間以上遅れます。桜は冬の寒さで休眠から覚め、春の暖かさで開花するため、気温が上がるのが遅い飛騨では自然と開花も遅くなるわけです。この特性を逆手に取れば、平地で桜が終わったあとに飛騨へ北上することで、ひと足遅れの花見が楽しめます。たとえば3月下旬に岐阜市の長良川堤、4月中旬に高山の臥龍桜、GWに荘川桜と巡れば、1シーズンに3度も満開の桜に出会えるのです。注意したいのは、飛騨は同じ市内でも標高差が大きく、高山市街と荘川では見頃が1週間以上ずれること。「高山で散っていたから荘川も終わり」と早合点せず、エリアごとに開花情報を確認しましょう。
📜 歴史メモ
荘川桜は、1960年代の御母衣ダム建設にともない水没予定だった2本の老桜を、当時としては前例のない大木の移植によって救った木です。移植を主導した人々の「桜を未来に残したい」という想いが実を結び、半世紀以上たった今も毎年花を咲かせています。単なる景観ではなく、人と桜の物語が刻まれた一本である点が、訪れる人の心を打ちます。
荘川桜とセットで楽しむ飛騨の春
荘川桜は単独で訪ねるより、飛騨エリアの春旅に組み込むと満足度が上がります。荘川ICから約15分という立地は、白川郷や高山市街からのドライブ途中に寄りやすく、東海北陸道を使えば名古屋方面からのアクセスも良好です。GWに飛騨高山の古い町並みを散策し、翌日に荘川桜と白川郷を巡るといった1泊2日のプランが組めます。残雪の山々を背景に咲く桜は、平地では決して見られない飛騨ならではの絶景。カップルのドライブ旅や、写真をじっくり撮りたい人に特に向いています。下の関連記事では、飛騨高山と白川郷を効率よく回るルートを紹介しているので、荘川桜と合わせた旅程づくりの参考にしてください。
城と桜のコラボが絶景|墨俣一夜城・犀川堤の夜桜
桜並木系の名所で岐阜屈指の人気を誇るのが、大垣市の墨俣一夜城・犀川堤です。秀吉伝説の城を背景に約800本の桜が川沿い3.7キロに続き、夜にはライトアップで幻想的な夜桜が浮かび上がります。歴史好きにも花見好きにも刺さる、欲張りな名所です。
墨俣一夜城・犀川堤|城と800本の桜の競演
墨俣一夜城・犀川堤の最大の魅力は、白亜の城と桜並木が一枚の絵になる景観です。犀川堤には約800本の桜が約3.7キロにわたって続き、その先に墨俣一夜城(歴史資料館)がそびえます。城をバックに桜を撮れる構図は岐阜でも屈指で、写真目的の来訪者が後を絶ちません。見頃は3月下旬〜4月上旬で、2026年は3月25日〜4月12日に「大垣市すのまた桜まつり」が開催予定です。期間中は屋台も並び、家族連れでもカップルでも一日楽しめます。アクセスは東海環状道大垣西ICから約15分。駐車場は近隣の「さい川さくら公園」が利用でき、桜開花期間は普通車500円の協力金が必要です。川沿いの遊歩道は距離があるので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
| 所在地 | 岐阜県大垣市墨俣町(犀川堤) |
| 桜まつり | すのまた桜まつり 2026年3/25〜4/12(予定) |
| ライトアップ | 18時頃〜22時 |
| 駐車場 | さい川さくら公園320台(協力金 普通車500円) |
| アクセス | 東海環状道大垣西ICから約15分/JR大垣駅からバス |
| 公式情報 | 岐阜県観光公式サイト |
22時まで楽しめる夜桜ライトアップ
墨俣の桜は昼だけでなく、夜こそ本番という声も多い名所です。開花期間中はぼんぼりと一夜城のライトアップが行われ、城と桜は22時頃まで照らされます。漆黒の空に白い城が浮かび、その手前を淡いピンクの桜が縁取る光景は、昼間とはまるで違う幻想的な雰囲気。川面に映る逆さ桜と城のリフレクションは、カメラを構える人にとって見逃せない被写体です。日中の混雑が一段落する夕方以降を狙えば、比較的ゆったり散策できるのもメリット。デートや、人混みが苦手な人の花見にも向いています。ただし夜は川沿いで冷え込み、足元も暗くなるため、上着と歩きやすい靴は必須。三脚を使う場合は通行の妨げにならないよう、周囲への配慮も忘れずに楽しみましょう。
墨俣は「秀吉が一夜で城を築いた」という伝説の地。現在の天守風建物は歴史資料館で、最上階からは桜並木を見下ろせます。桜と歴史をセットで味わえるのが墨俣ならではの楽しみ方。城内見学と川沿い散策の両方を予定するなら、滞在時間は2時間ほど見ておくと余裕を持って回れます。
すのまた桜まつりの楽しみ方と駐車場のコツ
すのまた桜まつりを快適に楽しむコツは、駐車場と時間帯の作戦です。会場周辺の「さい川さくら公園」駐車場は普通車320台分ありますが、見頃の週末は午前中で満車になることも珍しくありません。確実に停めたいなら、開門直後の午前9時台か、日中の混雑が引く夕方以降を狙うのが得策です。屋台が並ぶのはまつり期間中で、地元グルメを片手に桜並木を歩くのが定番の楽しみ方。約3.7キロの桜並木はすべて歩くと往復で1時間以上かかるため、子ども連れなら無理のない範囲で折り返すのがおすすめです。墨俣の桜まつりについては、屋台や駐車場の詳細をまとめた記事もあるので、計画前に合わせてチェックしておくと当日スムーズに動けます。

1000本の桜トンネル|各務原・新境川堤の百十郎桜
「日本さくら名所100選」に選ばれた各務原市の新境川堤、通称・百十郎桜は、約1000本の桜が川の両岸に続く圧巻の桜トンネルです。歌舞伎役者ゆかりの名を持つこの並木は、見頃の週末には市を挙げての桜まつりでにぎわう、岐阜を代表する花見スポットです。
百十郎桜|川面に映る1000本の桜トンネル
新境川堤の百十郎桜は、新境川の両岸に約1000本の桜が連なる、岐阜屈指の桜並木です。地元出身の歌舞伎役者・市川百十郎が寄贈したことからこの名がつき、「日本さくら名所100選」にも選ばれています。満開時は川の上に桜のアーチがかかり、水面に映る桜と相まって、どこを切り取っても絵になる景観が広がります。見頃は3月下旬〜4月上旬で、2026年は3月28日〜4月5日に「各務原市桜まつり」が開催予定です。名鉄各務原線の市民公園前駅からすぐという好アクセスで、電車でも気軽に訪ねられます。隣接する市民公園や学びの森も会場となり、芝生でのんびり過ごせるため、子ども連れのピクニックにも最適。屋台や夜間のライトアップ企画もあり、昼も夜も楽しめる懐の深い名所です。
| 所在地 | 岐阜県各務原市那加門前町(新境川堤) |
| 桜まつり | 各務原市桜まつり 2026年3/28〜4/5(予定) |
| 駐車場 | 臨時駐車場 約1000台(1台1000円)/市民公園周辺コインP600台(3時間無料、以降1時間100円) |
| アクセス | 名鉄各務原線 市民公園前駅すぐ/東海北陸道各務原ICから約10分 |
| 公式情報 | 岐阜県観光公式サイト |
桜まつりとライトアップの見どころ
各務原市桜まつりは、桜並木そのものに加えてイベントの充実度が魅力です。期間中は市民公園を中心に屋台が並び、ステージイベントや地元グルメで一日中にぎわいます。夜はぼんぼりや、年によって地元団体による特別なライトアップ企画も行われ、昼とは違う表情の桜が楽しめます。約1000本の桜が川沿いに延々と続くため、散策コースとしての満足度も高く、ベビーカーでも歩きやすい平坦な道が中心。家族連れには市民公園での休憩を挟みながらのんびり歩くプランが、カップルには夕方からの夜桜散歩がおすすめです。名鉄の駅が目の前なので、お酒を楽しみたい人は電車利用が安心。屋台の混雑を避けたいなら、午前中の早い時間に並木を歩き、昼食を屋台でとる流れが快適です。
交通規制で「停められない」失敗を避けるには
各務原市桜まつりで最も注意したいのが、交通規制と駐車場の混雑です。まつり期間中は新境川堤の一部で交通規制が敷かれ、会場周辺は大変混雑します。臨時駐車場は約1000台分ありますが見頃の週末はすぐ埋まり、規制で目的の駐車場にたどり着けず周辺をさまよう「駐車場難民」になりがちです。公式も公共交通機関の利用を呼びかけており、名鉄市民公園前駅が会場目の前という立地を活かして電車で訪れるのが最も確実。どうしても車の場合は、午前9時前の到着を心がけ、規制区間を事前に確認しておきましょう。各務原は航空博物館や河川環境楽園など桜以外の見どころも豊富なので、桜まつりと合わせて一日観光を計画するのもおすすめです。詳しいエリアの楽しみ方は、各務原の観光ガイド記事も参考にしてください。
桜まつりの週末、昼前にカーナビ任せで会場へ向かったところ、交通規制で目的の駐車場に入れず、周辺を30分以上ぐるぐる回ったあげく遠方のコインパーキングに停めるはめになった、という失敗例があります。規制情報は事前に各務原市の公式発表で確認し、可能なら名鉄での来訪が安心です。
名刹と渓谷で味わう桜|谷汲山と恵那峡
有名な一本桜や桜並木だけが岐阜の桜ではありません。西国三十三所の満願霊場・谷汲山の参道を彩る桜や、ダム湖の渓谷美と競演する恵那峡の桜は、桜に「もう一つの景色」が加わる贅沢な名所です。少し足を延ばして訪ねる価値があります。
谷汲山華厳寺 門前の桜|参道300本と谷汲踊
揖斐川町の谷汲山華厳寺は、西国三十三所巡礼の満願・結願の地として知られる名刹で、その門前参道を約300本のソメイヨシノが彩ります。約1キロの参道の両側に桜が連なり、土産物店や食事処が並ぶ門前町の風情と相まって、歴史散策と花見が一度に楽しめるのが魅力です。見頃は4月上旬で、毎年4月第1日曜には「谷汲さくらまつり」が開催され、岐阜県重要無形民俗文化財の「谷汲踊」や餅まきでにぎわいます。駐車場は約550台あり、日曜・祝日は普通車400円ですが、平日と土曜は無料なのが嬉しいポイント。混雑を避けたい人は土曜の訪問が狙い目です。アクセスは東海環状道大野神戸ICから約30分。問い合わせは揖斐川町観光プラザ(0585-55-2020)で確認できます。参道は緩やかな上り坂なので、歩きやすい靴で訪れましょう。
| 所在地 | 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積 |
| 電話 | 0585-55-2020(揖斐川町観光プラザ) |
| 見頃 | 4月上旬(さくらまつりは4月第1日曜) |
| 駐車場 | 約550台(日祝 普通車400円/平日・土曜は無料) |
| アクセス | 東海環状道大野神戸ICから約30分/樽見鉄道谷汲口駅からバス約10分 |
| 公式情報 | 岐阜県観光公式サイト |
恵那峡さざなみ広場|渓谷美と400本の桜
東濃エリアの恵那市にある恵那峡さざなみ広場は、ダム湖がつくる渓谷美と桜が同時に楽しめる名所です。公園内の約200本と恵那峡線沿いの約200本を合わせ、約400本の桜が湖畔を彩ります。切り立った岩肌と湖、その手前に咲く桜という構図は、平地の桜並木とはひと味違う雄大さ。見頃は4月上旬〜中旬で、2026年は3月21日〜4月8日にライトアップ(日没〜22時)が行われ、4月4日・5日には「恵那峡さくらまつり」も予定されています。遊覧船から湖上の桜を眺めたり、ウッドデッキでくつろいだりと過ごし方が多彩で、ドライブ旅やカップルのデートにぴったり。アクセスは中央道恵那ICから約4kmと高速からのアクセスも良好です。駐車場は100台と多くないため、見頃の週末は早めの到着が安心。問い合わせは恵那峡ビジターセンター(0573-32-1790)で確認できます。
| 所在地 | 岐阜県恵那市大井町 |
| 電話 | 0573-32-1790(恵那峡ビジターセンター) |
| 見頃 | 4月上旬〜中旬 |
| ライトアップ | 2026年3/21〜4/8 日没〜22:00 |
| 駐車場・アクセス | 100台/中央道恵那ICから約4km |
| 公式情報 | 恵那市観光協会 |
西濃・東濃の桜を巡るドライブのコツ
谷汲山や恵那峡のように郊外に点在する桜は、車での周遊が断然便利です。西濃エリアなら谷汲山と墨俣を半日ずつ、東濃なら恵那峡を中心に1日かけて回るのが現実的なプラン。いずれもICから30分前後でアクセスでき、高速を使えば名古屋方面からの日帰りも可能です。郊外の名所は都市部より駐車場の収容台数が少ない傾向があるため、見頃の週末は午前中に主目的地を押さえ、午後にゆったり移動する組み立てが失敗しません。ガソリンスタンドやコンビニが少ない山間ルートもあるので、給油とトイレは市街地で済ませておくと安心。渓谷や名刹の桜は混雑が比較的穏やかな名所も多く、有名どころの人混みに疲れた人の「穴場巡り」としてもおすすめです。
谷汲山華厳寺は西国三十三所巡礼の満願・結願のお寺。桜の季節に訪れると、花見と御朱印巡りを一度に楽しめます。門前町には草もちや精進料理を出す店もあり、参道散策のお供にぴったり。桜だけでなく、こうした「門前町歩き」までセットにすると旅の満足度がぐっと上がります。
岐阜市街で味わう桜|長良川堤の鵜飼桜とシーン別の回り方
遠出をしなくても、岐阜市の中心部で歴史と桜を満喫できるのが岐阜公園・長良川堤の鵜飼桜です。金華山の岐阜城を望むロケーションで、城下町の風情とともに桜を楽しめます。最後に、旅のスタイル別の楽しみ方と、知っておくと得する視点も紹介します。
岐阜公園・長良川堤の鵜飼桜|城下町の桜400本
岐阜市の岐阜公園・長良川堤は、金華山の岐阜城を背景に約400本の桜が咲く、市街地ながら見ごたえのある名所です。岐阜公園から長良川堤にかけて約1キロにわたり、ソメイヨシノや山桜、エドヒガンが続きます。なかでも樹齢約100年の「鵜飼桜」は、かつて桜の花数で長良川鵜飼の鮎の漁獲量を占ったことが名の由来とされる、岐阜らしい逸話を持つ一本です。見頃は3月下旬〜4月上旬。アクセスはJR岐阜駅からバス約15分、車なら岐阜各務原ICから約20分で、有料駐車場191台(1日310円・1時間無料)と無料駐車場279台が利用できます。ロープウェイで岐阜城に登れば、眼下に広がる桜と長良川の眺望も楽しめます。観光と花見を効率よく両立したい人にうってつけの名所です。
| 所在地 | 岐阜県岐阜市大宮町 |
| 電話 | 058-266-5588(岐阜観光コンベンション協会) |
| 見頃 | 3月下旬〜4月上旬 |
| 駐車場 | 有料191台(1日310円・1時間無料)/無料279台 |
| アクセス | JR岐阜駅からバス約15分/岐阜各務原ICから約20分 |
| 公式情報 | 岐阜県観光公式サイト |
シーン別|あなたに合う岐阜の桜の楽しみ方
同じ岐阜の桜でも、誰と行くかで最適な名所は変わります。ドライブ旅なら、淡墨桜→谷汲山→墨俣と西濃の一本桜・名刹・城を一筆書きで巡るコースが充実度抜群。家族連れには、芝生で遊べる各務原・新境川堤や、遊覧船のある恵那峡が、子どもが飽きずに過ごせておすすめです。カップルには、ライトアップが美しい墨俣の夜桜や、渓谷の眺めがロマンチックな恵那峡がぴったり。一人旅で名木とじっくり向き合いたいなら、樹齢1100年の臥龍桜や1500年の淡墨桜が心に残ります。GWに桜を楽しみたいなら、選択肢は遅咲きの荘川桜一択。このように「誰と・いつ」を起点に選べば、岐阜の多彩な桜名所から自分にぴったりの一か所が見えてきます。
実は「散り際」と「遅咲き」こそ岐阜の桜の真骨頂
意外と知られていないのですが、岐阜の桜のいちばんの個性は、満開のソメイヨシノよりも「散り際」と「遅咲き」にあります。淡墨桜は散りぎわに花びらが淡い墨色を帯び、満開とは違う儚い美しさを見せます。荘川桜はGWに満開を迎える遅咲きで、平地で桜を見逃した人に「もう一度のチャンス」をくれる存在。多くの花見が満開のピークだけを追いかけるなか、岐阜では「いつもの桜の見頃を外したタイミング」にこそ名所が輝くのです。あえて見頃の週末を外し、平日の朝に淡墨桜の散り際を訪ねたり、GWに荘川桜を狙ったりすれば、混雑を避けながら岐阜ならではの桜に出会えます。王道の花見に少し物足りなさを感じている人ほど、この「裏の見頃」を意識して旅を組むと、忘れられない一本に出会えるはずです。
桜旅の持ち物と服装の注意点
岐阜の桜旅で快適に過ごすには、寒暖差への備えが欠かせません。3月下旬〜4月上旬の平地でも朝晩は冷え込み、飛騨や山間部では日中でも上着が必要です。とくに夜桜のライトアップを楽しむなら、防寒着は必須と考えましょう。川沿いや参道は未舗装の区間や上り坂もあるため、歩きやすいスニーカーが安心です。一本桜や郊外の名所は売店が少ない場合もあるので、飲み物や軽食は事前に用意しておくと困りません。見頃の週末はどの名所も駐車場が混み合うので、午前中の早い時間に動くか、公共交通機関を組み合わせるのが快適に回るコツ。これらを押さえておけば、寒さや混雑に振り回されることなく、岐阜の桜をのびのびと満喫できます。
※ 営業時間・料金・アクセス情報は変更される場合があります。最新の情報は各施設の公式サイトをご確認ください。
まとめ|岐阜県の桜名所を満喫する旅のはじめ方
岐阜県の桜名所は、樹齢1500年の淡墨桜のような別格の一本桜から、3キロ以上続く墨俣や各務原の桜並木、城・渓谷・名刹と競演する個性派まで、ほかの県では味わえない幅の広さが魅力です。最大の特徴は、平地と飛騨で見頃が1か月近くずれること。これを活かせば、3月下旬から5月上旬まで桜前線を追いかける長い春旅が楽しめます。まずは「いつ行くか」と「誰と行くか」を決め、それに合う名所を選ぶところから始めましょう。
📝 岐阜の桜名所 ポイントまとめ
- 別格の一本桜は本巣・淡墨桜(樹齢1500余年)と高山・臥龍桜(樹齢1100年)
- 城と桜の競演なら墨俣一夜城・犀川堤、桜トンネルなら各務原・新境川堤
- 名刹×桜の谷汲山、渓谷×桜の恵那峡は混雑が穏やかで穴場的
- 市街地で手軽に楽しむなら岐阜公園・長良川堤の鵜飼桜
- 飛騨の荘川桜は4月下旬〜5月上旬の遅咲きで、GWでも花見が可能
- 見頃の週末は駐車場が混雑。朝イチ到着か公共交通機関の利用が鉄則
- 飛騨や夜桜は冷え込むため、上着と歩きやすい靴を忘れずに
最初の一歩としておすすめなのは、自分の旅の時期に見頃が重なる名所を1か所決めること。平地なら3月下旬〜4月上旬、飛騨ならGWが狙い目です。そこを軸に、近隣の名所を1〜2か所組み合わせれば、無理のない満足度の高い桜旅が完成します。各名所の開花状況は気候によって前後するため、出発前に各観光協会や岐阜県観光公式サイトで最新情報を確認してから出かけましょう。今年の春は、岐阜でしか出会えない一本桜と桜並木を、ぜひその目で確かめてみてください。
※掲載の見頃・料金・開催情報は2026年6月時点の各観光協会・公式サイト公表情報をもとにしています。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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