「岐阜って何が美味しいの?」と聞かれたとき、パッと答えが出てこない方は意外と多いかもしれません。でも、岐阜は飛騨牛・鮎・栗きんとんをはじめ、山と清流が育てた「ここでしか出会えない味」の宝庫です。
飛騨高山のさんまちで頬張る飛騨牛にぎり寿司、下呂温泉街で鉄板からジュージューと音を立てる鶏ちゃん、朴葉の香ばしさに食欲をそそられる朴葉味噌、大垣で夏だけ味わえるひんやり透明な水まんじゅう——。エリアごとに個性豊かなグルメが点在しているのが岐阜の大きな魅力です。
この記事では、岐阜を旅するなら押さえておきたい美味しいものを8ジャンルに分けて徹底紹介します。料金やアクセス、駐車場情報まで具体的にまとめているので、旅行計画にそのまま使えます。
・岐阜を代表する8ジャンルの美味しいものと、それぞれの名店・価格帯
・飛騨牛にぎり寿司や鶏ちゃんなど人気グルメの楽しみ方と注意点
・エリア別のアクセス・駐車場情報で旅の計画がすぐ立てられる
・お土産にも喜ばれる栗きんとん・水まんじゅうの選び方
岐阜の美味しいものは山と清流が育てた|まず知っておきたい食の全体像

飛騨・中濃・東濃・西濃——エリアごとに味の個性がまるで違う
岐阜県は南北に長く、北部の飛騨地方と南部の美濃地方では気候も食文化もまるで異なります。飛騨エリアでは寒冷な気候と山の恵みを活かした飛騨牛・朴葉味噌・高山ラーメンが名物。中濃の郡上エリアでは鶏ちゃんが家庭の味として根づき、東濃の中津川・恵那では栗きんとんが秋の風物詩になっています。西濃の大垣は良質な地下水に恵まれ、水まんじゅうが夏の定番です。
つまり、岐阜を「一括り」にすると見えてこない美味しさがエリアごとにあるのがポイントです。ドライブ旅なら1日で飛騨→中濃→東濃と縦断でき、3〜4ジャンルのグルメをはしごすることも十分可能です。高山から郡上八幡までは東海北陸自動車道で約1時間、郡上八幡から中津川までは約1時間半と、車移動に慣れた方なら無理のない距離感です。
ただし、飛騨エリアは冬季(12〜3月)に路面凍結や積雪があるため、スタッドレスタイヤは必須です。冬に訪れる場合は高速道路のチェーン規制情報を出発前に確認しておきましょう。
岐阜グルメの「旬カレンダー」を頭に入れておくと損しない
岐阜の美味しいものには季節限定のものが多いため、旅行時期とグルメの旬を合わせるのが満足度を上げるコツです。たとえば長良川の鮎は5月の解禁から10月頃まで、栗きんとんは9月〜1月頃の期間限定販売、水まんじゅうは3月下旬〜9月末の夏季限定です。飛騨牛や高山ラーメン、鶏ちゃんは通年楽しめるので、季節を問わず安心して計画に組み込めます。
家族旅行なら夏休みに鮎の塩焼き+水まんじゅうコース、カップルなら秋に栗きんとん巡り+紅葉ドライブ、一人旅なら冬の飛騨高山で朴葉味噌と高山ラーメンを堪能——というように、シーズンに合わせてプランを組み立てると、岐阜の食の魅力を余さず味わえます。
注意したいのは、人気店ほど売り切れが早いこと。特に栗きんとんのシーズン初日は午前中に完売する店舗もあるため、開店直後に訪れるのがおすすめです。
車社会・岐阜の「グルメドライブ」が楽しい理由
岐阜県は全国4位の面積を誇り、主要な観光地は車でのアクセスが前提になっています。逆に言えば、車があればグルメスポットの自由度が格段に上がるのが岐阜旅行の醍醐味です。東海北陸自動車道・中央自動車道・東海環状自動車道が県内を走っており、ICからの所要時間が短い飲食店が多いのも特徴です。
ドライブ旅では道の駅巡りとの組み合わせがおすすめ。道の駅では地元の食材や加工品が手に入るだけでなく、フードコートで五平餅や飛騨牛串を提供している施設も多くあります。たとえば道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」は温泉足湯とセットで飛騨グルメを楽しめるスポットとして人気です。
一方、飛騨高山のさんまち通り周辺は道幅が狭く、繁忙期は市営駐車場が満車になることも珍しくありません。高山市街では早朝に駐車場を確保するか、宿泊先から徒歩で向かうのが賢い方法です。高山駅周辺の市営駐車場は1時間300円前後が目安です。
岐阜県は南北約180km。飛騨高山から大垣まで車で約2時間半かかるため、1日で全エリアを回ろうとすると移動だけで疲れてしまいます。2泊3日で「飛騨エリア→中濃エリア→東濃・西濃エリア」と南下するルートが無理なく楽しめます。
とろける飛騨牛は食べ歩きでも堪能できる?|にぎり寿司から串焼きまで
飛騨牛の美味しさの秘密は「きめ細かい霜降り」にある
飛騨牛は、岐阜県内で14か月以上肥育された黒毛和牛のうち、日本食肉格付協会による肉質等級が3等級以上のものだけに与えられるブランド名です。飛騨地方の冷涼な気候と清らかな水、厳選された飼料によって育まれた肉は、きめ細かい霜降りが特徴で、口に入れた瞬間にじわりと脂が溶け出す甘みがあります。
ステーキや焼肉で味わうのが王道ですが、旅行者におすすめなのは食べ歩きスタイル。飛騨高山のさんまち通りには飛騨牛にぎり寿司や串焼きを店頭販売するお店が並んでおり、1品400〜2,000円と予算に合わせて気軽に楽しめます。ランチ1食分の予算でブランド和牛を味わえるのは、産地ならではの贅沢です。
注意点としては、さんまち通りの食べ歩きは週末・祝日の11時〜14時が混雑のピークで、人気店は30分以上の行列になることもあります。平日の午前中か15時以降が比較的スムーズに購入できます。
元祖・飛騨牛にぎり寿司を味わうなら「坂口屋」
飛騨牛の食べ歩きで外せないのが、さんまち通りにある御食事処坂口屋の飛騨牛にぎり寿司です。明治中期創業の歴史ある食事処が店頭で提供するにぎり寿司は、軽く炙った飛騨牛の上にネギと生姜が載り、甘い脂と爽やかな薬味のバランスが絶妙。1貫900円で、あえびせんべいの上に載せて提供されるので手を汚さずに食べられます。
食べ歩きだけでなく店内での食事も可能で、飛騨牛のひつまぶしや朴葉味噌焼きなども味わえます。カップルで訪れるなら、店頭でにぎり寿司を買って町並みを散策しながら食べるのがおすすめの楽しみ方です。
ただし坂口屋の飛騨牛にぎり寿司は売り切れ次第終了。特にゴールデンウィークや紅葉シーズンは午前中に完売することもあるため、早めの来店が安心です。
| 住所 | 岐阜県高山市上三之町90 |
| 飛騨牛にぎり寿司 | 900円 |
| アクセス | 高山駅から徒歩約10分(古い町並みエリア) |
| 公式サイト | 公式サイト |
串焼き&コロッケの食べ比べなら「じゅげむ」で予算1,000円から
さんまち通りでもうひとつ人気の飛騨牛グルメスポットがじゅげむです。店頭で焼き上げる飛騨牛串焼きは1本400円からとリーズナブルで、霜降り串700円、ロース串1,200円、ステーキ串2,000円と部位別に選べるのが楽しいポイント。飛騨牛コロッケ300円、メンチカツ350円もあり、家族連れなら子どもはコロッケ、大人はロース串という組み合わせで1人1,000円前後で大満足できます。
すべてテイクアウト専門で、焼きたてアツアツをその場で頬張るスタイル。油の跳ねが気になる場合はウェットティッシュを持参しておくと安心です。一人旅でふらりと立ち寄っても気負わず楽しめるのも魅力です。
繁忙期は坂口屋と同様に行列が発生します。両店は徒歩1〜2分の距離にあるので、混雑が少ない方から先に購入するのが効率的です。

鶏ちゃんは岐阜県民のソウルフード|鉄板でジュージュー焼く醍醐味

味噌ダレ?醤油ダレ?鶏ちゃんの味付けは地域で分かれる
鶏ちゃん(けいちゃん)は、味噌や醤油ベースのタレに漬け込んだ鶏肉を、キャベツや玉ねぎなどの野菜と一緒に鉄板やジンギスカン鍋で焼いて食べる岐阜県の郷土料理です。もともとは飛騨南部から奥美濃にかけての家庭料理で、各家庭ごとにタレのレシピが異なるのが特徴です。
大きく分けると、下呂市周辺は醤油ベースのあっさり味、郡上市周辺は味噌ベースのこってり味が主流。お店によってはニンニクや唐辛子を効かせたピリ辛タレを使うところもあり、食べ比べの楽しさがあります。ご飯のお供にもビールのつまみにも合う万能料理で、岐阜県民にとっては「おふくろの味」に近い存在です。
注意点として、鶏ちゃんは自分で焼くスタイルの店が多いため、火の通し加減は自己管理。鶏肉は中までしっかり火を通してから食べましょう。
下呂温泉で50年以上愛される「杉の子」は秘伝のタレが決め手
鶏ちゃんの名店として外せないのが、下呂市にある鶏ちゃん専門店・杉の子です。創業以来守り続ける秘伝の醤油ダレに漬け込んだ鶏もも肉をキャベツと一緒にジンギスカン鍋で豪快に焼くスタイルで、香ばしいタレの香りが店内に広がる瞬間は食欲が一気に高まります。
鶏ちゃん1人前は950円、2人でシェアするなら1鍋1,900円で注文するのがお得です。シメには杉の子名物の焼きそば(450円)を残ったタレに絡めて食べるのが通の楽しみ方。しっかり食べたい方は鶏ちゃん定食1,500円が白ご飯・味噌汁付きで満足度が高いです。
営業時間は11:00〜14:00と17:00〜20:00の2部制で、月曜定休。下呂駅から車で約5分とアクセスしやすく、下呂温泉の旅館に泊まった翌日のランチに立ち寄るのがおすすめです。駐車場は店舗前にあります。
| 住所 | 〒509-2202 岐阜県下呂市小川1311 |
| 電話番号 | 0576-25-7011 |
| 営業時間 | 11:00〜14:00、17:00〜20:00 |
| 定休日 | 月曜日 |
| 予算目安 | 950円〜1,500円 |
| 駐車場 | あり(店舗前) |
| 公式情報 | 岐阜県観光公式サイト |
お土産用の鶏ちゃんで自宅でも岐阜の味を再現できる
旅先で食べた鶏ちゃんの味が忘れられない方は、お土産用の鶏ちゃんパックを持ち帰るのがおすすめです。スーパーや道の駅では、味噌味・醤油味・塩味など各メーカーの鶏ちゃんが冷蔵・冷凍で販売されており、価格帯は1パック300〜600円程度。フライパンひとつで調理でき、キャベツを加えるだけで本場の味を自宅で再現できます。
杉の子でもお土産用の鶏ちゃんを販売しているほか、岐阜県観光公式サイトでは県内の鶏ちゃん取扱店の情報をまとめています。家族旅行で子どもが気に入った場合、帰宅後に「あの味をもう一度」と盛り上がれるのも鶏ちゃんの魅力です。
ただし、お土産用は冷蔵品が多いため、夏場は保冷バッグ持参が必須。道の駅で保冷剤をもらえる場合もあるので、購入時にスタッフに確認しましょう。
鶏ちゃんの人気店は地元客と観光客が混在するため、土日のランチタイムは30分以上の待ち時間が発生することがあります。杉の子は予約不可のため、開店時間の11時に合わせて訪れるのがスムーズです。
朴葉の香りに包まれる朴葉味噌と漬物ステーキ|囲炉裏端の味を旅先で
朴葉味噌は飛騨の冬から生まれた「温める知恵」
朴葉味噌(ほおばみそ)は、朴の木の大きな葉の上に味噌を載せ、ネギやきのこ、飛騨牛などの具材を加えて炭火や固形燃料で焼きながら食べる飛騨高山の郷土料理です。その起源は、厳しい冬の寒さで漬物や味噌が凍ってしまうため、囲炉裏の火で朴葉に載せて溶かしながら食べたことにあると伝えられています。
朴葉から立ち上る独特の香ばしさが味噌に移り、焦げ目がついた部分の香りは白ご飯との相性が抜群。旅館の朝食で提供されることが多いですが、ランチや夕食で味わえる飲食店も飛騨高山エリアには数多くあります。
注意点として、朴葉味噌は固形燃料の火で焼くため提供までに5〜10分かかることがあります。時間に余裕を持って注文しましょう。
📜 歴史メモ
朴葉味噌の起源は江戸時代にまで遡るとされています。飛騨地方は標高が高く冬は氷点下10度を下回る日も。保存食だった味噌や漬物が凍ってしまうため、朴の葉を皿代わりに囲炉裏で温めたのが始まりです。農林水産省の「うちの郷土料理」にも岐阜県の郷土料理として掲載されています。
「京や」で囲炉裏を囲みながら味わう朴葉味噌と飛騨牛
飛騨高山で朴葉味噌を味わうなら、古い町並みからほど近い「飛騨高山 京や」がおすすめです。築100年を超える古民家を改装した店内には囲炉裏席があり、炭火の上で朴葉味噌がぐつぐつと音を立てる光景は飛騨の食文化を五感で体験できる贅沢な時間です。
京やでは飛騨牛や地元産のきのこを朴葉味噌と一緒に焼くメニューが看板で、炭火焼きの飛騨牛ステーキも人気。漬物ステーキも提供しており、1軒で飛騨の囲炉裏料理を一通り楽しめます。営業時間は11:00〜14:00と17:00〜20:00の2部制、火曜定休です。
高山駅から徒歩約15分ですが、古い町並みの散策と合わせて訪れるなら苦にならない距離。周辺の市営駐車場を利用しましょう。夜の部は予約しておくのが確実です。
| 住所 | 岐阜県高山市大新町1丁目77番地 |
| 電話番号 | 0577-34-7660 |
| 営業時間 | 11:00〜14:00、17:00〜20:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| 公式サイト | 公式サイト |
漬物ステーキは飛騨のおばあちゃんの知恵から生まれた
漬物ステーキ(漬けステ)は、白菜の漬物を鉄板やフライパンでバターや卵と一緒に焼く飛騨地方独特の料理です。名前だけ聞くと「漬物を焼くの?」と驚く方が多いですが、食べてみると漬物の塩気とバターのコク、ふわふわの卵が絶妙なハーモニーを生みます。
もともとは朴葉味噌と同じく、凍った漬物を囲炉裏で温めて食べたのが始まりとされ、飛騨の厳しい冬を乗り越える生活の知恵から生まれた料理です。居酒屋メニューとしても定番で、京やをはじめ飛騨高山の多くの飲食店で300〜600円程度で味わえます。
カップルや友人との飛騨旅行では、朴葉味噌と漬物ステーキを両方注文して「飛騨の囲炉裏料理セット」として楽しむのがおすすめ。お酒のつまみとしても優秀で、地酒の飛騨の日本酒との組み合わせは格別です。一人旅の居酒屋ディナーにも最適な一品です。
意外と知られていない「朴葉味噌のお土産」は自宅で簡単に再現できる
実は朴葉味噌はお土産として持ち帰り、自宅のキッチンでも手軽に再現できます。飛騨高山の土産物店では朴葉・味噌・具材がセットになったキットが500〜800円程度で販売されており、フライパンやホットプレートで朴葉を敷いて焼くだけで本場の味が楽しめます。
飛騨山味屋や角一など複数のメーカーが製造しており、味噌の甘さやスパイスの効き具合に個性があるため、高山の土産物店で食べ比べセットを買うのも面白い選択肢です。朴葉のサイズが大きいためパッケージもかさばりますが、軽量なので持ち運びの負担は少なめです。
注意点として、朴葉味噌は開封後の賞味期限が短い商品もあるため、購入時にパッケージ裏の表示を確認しておきましょう。冷蔵保存が基本です。
高山ラーメンはなぜ「中華そば」と呼ばれる?|醤油スープと細麺の秘密
地元では「ラーメン」と言わない——高山の中華そば文化
高山ラーメンは、地元では「中華そば」と呼ばれ、年越しそばの代わりに中華そばを食べる家庭があるほど生活に根づいています。特徴は、鶏ガラと野菜で取った出汁に醤油ダレを合わせたあっさり系のスープと、スープをよく吸う細めのちぢれ麺。東京や博多のラーメンとは異なるやさしい味わいで、朝食に食べる地元の方もいるほど胃に負担が少ないのが魅力です。
一般的なラーメンとの大きな違いは、スープとタレを別々に作るのではなく、最初から一つの鍋で煮込む「一体型製法」を採用している店が多いこと。これにより、まろやかで一体感のある味わいが生まれます。
高山市内には30店舗以上の中華そば店があり、各店でスープの濃さや麺の太さに個性があります。食べ歩きで複数店を回る場合は、1杯のボリュームが比較的控えめ(麺量150g前後)なので、2〜3軒のはしごも可能です。
深夜2時まで営業の「甚五郎らーめん」は観光客の強い味方
高山ラーメンの中でも観光客から支持が高いのが甚五郎らーめん本店です。甚五郎らーめんは1杯900円で、あっさりながらもコクのある醤油スープが細麺に絡む王道の一杯。脂っぽさが控えめで食べやすく、初めて高山ラーメンを食べる方にもおすすめできます。
この店の大きな魅力は、深夜2時まで営業していること。飛騨高山の飲食店は夜の閉店が早い傾向にあるため、夕食を食べ損ねた場合や居酒屋のあとのシメに重宝します。一人旅で夜遅くに高山に到着した場合でも、温かい一杯にありつけるのは心強い存在です。
駐車場は店舗近くにありますが台数が限られているため、徒歩圏内の宿泊先から歩いて訪れるのが確実です。週末の夜は地元客で賑わうことも多いため、20時前後は少し待つ可能性があります。
| 住所 | 岐阜県高山市西之一色町2-132-1 |
| 電話番号 | 0577-34-5565 |
| 予算目安 | 900円〜 |
| アクセス | 高山駅から徒歩圏内 |
1948年創業の老舗「豆天狗」で歴史ある一杯を
高山ラーメンの歴史を語るうえで欠かせないのが、1948年創業の老舗・豆天狗(まめてんぐ)です。2020年に八軒町から安川通りへ移転し、新装オープンしましたが、創業から守り続ける味は変わりません。長時間かけて丁寧に仕込んだスープは、まろやかで深みがあり、高山ラーメンの「原点」を味わいたい方に最適です。
移転後の店舗はさんまち通りからのアクセスが良くなり、古い町並みの散策ついでに立ち寄りやすくなりました。ランチタイムは行列が発生することもありますが、回転は比較的早いため15〜20分程度で入れることが多いです。
高山ラーメンは1杯のボリュームが控えめなので、午前中にさんまちで飛騨牛にぎり寿司を食べ歩いた後、ランチに中華そばを1杯——という流れでも胃もたれせずに楽しめます。
五平餅と鮎の塩焼き|岐阜の美味しいもので外せない食べ歩きグルメ
五平餅は店によって形も味もまるで違う|わらじ型と団子型の食べ比べ
五平餅は、粗くつぶしたご飯を串に巻きつけ、醤油ダレや味噌ダレを塗って炭火で焼いた中部地方の郷土料理です。岐阜県内では東濃エリア(恵那・中津川)や飛騨エリアの道の駅・土産物店で広く提供されており、1本150〜350円程度と手軽に楽しめます。
店によって形状が異なり、平たい「わらじ型」と丸い「団子型」の2種類が主流。タレもクルミや落花生を砕いて混ぜた「くるみダレ」、えごまを使った「えごまダレ」、甘い醤油ベースの「醤油ダレ」など、地域やお店ごとに個性があります。複数の店で食べ比べると、同じ五平餅でもまったく違う味わいに驚くはずです。
焼きたてアツアツを頬張るのが美味しい食べ方ですが、タレが服に飛びやすいので白い服は避けるのが無難。道の駅で焼いている五平餅はドライブの休憩にぴったりです。
長良川の鮎は「日本一」の呼び声も|塩焼きで味わう清流の恵み
岐阜県を流れる長良川は「日本三大清流」のひとつに数えられ、その清らかな水で育つ鮎は「長良川の鮎」として全国にその名が知られています。2015年には長良川の鵜飼漁で獲れる鮎を含む「清流長良川の鮎」が世界農業遺産に認定されました。
鮎の旬は6月〜10月頃で、初夏の若鮎は身が柔らかく淡白で、秋の落ち鮎は卵を持ち濃厚な味わいに変化します。食べ方の定番は塩焼きで、串に刺した鮎を炭火でじっくり焼き上げると、頭からしっぽまで丸ごと食べられます。岐阜市内の川原町エリアや長良川沿いの料理店で1尾500〜1,000円程度で味わえます。
注意したいのは、鮎は天然物と養殖物で価格差があること。天然鮎は1尾1,000円以上することもありますが、養殖でも長良川水系の水で育てられた岐阜産の鮎は身の質が高く、初めて食べる方は養殖でも十分に感動できます。

失敗しないための「鮎シーズン」の見極め方
鮎を目当てに岐阜を訪れるなら、シーズンの見極めが大切です。長良川の鮎漁解禁は例年5月中旬〜下旬。7〜8月の盛夏が身の充実した鮎を味わえるベストシーズンとされています。9月以降は「落ち鮎」と呼ばれる産卵前の鮎が獲れ、子持ちの濃厚な味わいを楽しめます。
逆に11月以降〜翌年4月は天然鮎の提供がほぼなくなるため、この時期に訪れる場合は養殖鮎を出す料理店を事前に探しておく必要があります。冬に岐阜を訪れる計画なら、鮎ではなく飛騨牛や朴葉味噌など通年メニューをメインに据えるのが賢い選択です。
家族連れで鮎を楽しむなら、長良川沿いのBBQ施設や鮎釣り体験がセットになった施設がおすすめ。子どもは自分で釣った鮎を焼いて食べるという体験に大興奮間違いなしです。一人旅なら岐阜市の川原町にある料理店でカウンター席に座り、焼き師が炭火で焼く姿を眺めながら味わうのが贅沢な時間です。
長良川では毎年5月〜10月に「鵜飼」が行われます。1300年以上の歴史を持つ伝統漁法を間近で見学できる観覧船は、大人1人3,500円前後。鵜匠が操る鵜が鮎を捕らえる様子は一見の価値ありです。鵜飼観覧と鮎料理を組み合わせたプランを提供する旅館もあるので、岐阜市観光と合わせて検討してみてください。
栗きんとんと水まんじゅう|お土産にも喜ばれる岐阜スイーツの底力
栗きんとんは岐阜の秋を代表する「季節限定」の至宝
岐阜県東濃エリア(中津川市・恵那市)は全国有数の栗の産地で、秋になると「栗きんとん」が和菓子店の店頭に並びます。おせちの栗きんとんとは異なり、蒸した栗に少量の砂糖だけを加えて茶巾絞りにしたシンプルな和菓子で、栗そのものの甘さと風味をダイレクトに味わえるのが特徴です。
販売期間は9月〜1月頃と限られており、この時期だけを狙って中津川を訪れるリピーターも少なくありません。中津川市内だけでも14軒以上の和菓子店が栗きんとんを製造しており、店ごとに栗の粒感や甘さ、食感に違いがあるため、食べ比べが楽しいのも魅力です。
注意点として、人気店はシーズン開始直後や週末に午前中で売り切れることがあります。確実に手に入れたい場合は開店直後の来店がおすすめ。中津川ICから市街地まで車で約5分とアクセスは良好です。
老舗「川上屋」の栗きんとんは中津川土産の定番
中津川の栗きんとんといえば、明治創業の老舗・川上屋本店は外せません。「栗きんとん発祥の地」を謳う中津川の中でも特に長い歴史を持つ名店で、厳選した地元産の栗を使い、職人が一つひとつ手作業で仕上げる栗きんとんは上品な甘さとほろりとした食感が特徴です。
価格は栗きんとん1個あたり561円〜で、詰め合わせは2,025円程度から。お土産としても贈答用としても人気が高く、シーズン中はオンラインショップでも予約販売が行われます。期間限定で「柿の美きんとん」(11月〜4月)など変わり種もあり、栗以外のフルーツを使った商品も注目されています。
中津川ICから車で約5分の好立地。周辺には恵那川上屋やすやなど他の栗きんとん名店も点在しているため、ドライブで複数店を巡る「栗きんとん食べ比べツアー」が秋の東濃観光の定番コースになっています。
| 住所 | 岐阜県中津川市本町3-1-8 |
| 価格帯 | 栗きんとん 561円〜2,025円 |
| アクセス | 中津川ICから車で約5分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
夏の大垣名物「水まんじゅう」は見た目の涼しさも魅力
西濃エリアの大垣市は「水の都」と呼ばれるほど良質な地下水に恵まれた街で、その地下水を活かした夏の銘菓が「水まんじゅう」です。透明感のある葛生地の中にこし餡や抹茶餡が入った涼しげな見た目は、暑い夏に目にするだけで清涼感があります。
大垣駅南口からすぐの金蝶園総本家は創業200年を超える老舗で、水まんじゅう1個150円(持ち帰り)・160円(店内)とリーズナブル。10個入の箱は1,650円でお土産にも最適です。販売期間は3月下旬〜9月末の季節限定。店頭では冷たい湧き水に浮かべた水まんじゅうを購入でき、その場で食べると冷たくてつるんとした食感を堪能できます。
営業時間は8:00〜18:00で年中無休(年末年始を除く)。JR大垣駅南口から徒歩すぐというアクセスの良さも魅力です。ただし夏場の週末は観光客で混み合うことがあるため、午前中の来店がスムーズです。
| 住所 | 〒503-0901 岐阜県大垣市高屋町1丁目17 |
| 電話番号 | 0584-75-3300 |
| 営業時間 | 8:00〜18:00 |
| 定休日 | 年中無休(年末年始のみ変更あり) |
| 価格 | 水まんじゅう1個150円(持ち帰り)/ 10個入箱1,650円 |
| 公式サイト | 公式サイト |
栗きんとんvs水まんじゅう——旅の時期で選ぶ岐阜スイーツ
栗きんとんと水まんじゅうは、岐阜を代表するスイーツでありながら販売時期がまったく異なるのがポイントです。栗きんとんは9月〜1月の秋冬限定、水まんじゅうは3月下旬〜9月末の春夏限定。つまり、両方を同時に味わえる時期は9月のわずか1か月程度しかありません。
| 比較項目 | 栗きんとん | 水まんじゅう |
|---|---|---|
| 販売時期 | 9月〜1月頃 | 3月下旬〜9月末 |
| 価格帯(1個) | 561円〜 | 150円〜 |
| エリア | 東濃(中津川・恵那) | 西濃(大垣) |
| お土産向き | ◎(常温可の商品もあり) | ○(要冷蔵・当日推奨) |
| おすすめシーン | 秋の紅葉ドライブ | 夏の城下町散策 |
(ぎふ旅手帖調べ・2026年6月時点)
9月に岐阜を訪れるなら、午前中に中津川で栗きんとんを購入し、午後に大垣まで移動して水まんじゅうを食べるという贅沢なスイーツドライブが実現します。中津川ICから大垣ICまでは中央道→東海環状道→名神高速で約1時間半の距離です。

お千代保稲荷の串カツからベトコンラーメンまで|まだある岐阜の隠れた美味しいもの
お千代保稲荷の参道グルメは「月末夜参り」がディープで楽しい
実は岐阜の美味しいものは飛騨エリアだけではありません。岐阜県西部の海津市にある「お千代保稲荷(おちょぼいなり)」は、日本三大稲荷のひとつとも称される神社で、参道には串カツ店や漬物店、たい焼き店がずらりと並びます。名物の串カツは1本120円からと驚きの安さで、揚げたてアツアツの串を片手に参道を歩くのが定番の楽しみ方です。
特に毎月末日の深夜から元日にかけて行われる「月末夜参り」は、深夜にもかかわらず参道が人で埋め尽くされる独特のお祭り気分。屋台もフル稼働で、夜の参道でビール片手に串カツを頬張る光景は他では味わえないディープな体験です。
ただし、月末夜参りの日は周辺道路が渋滞するため、早めの到着か公共交通機関の利用がおすすめです。通常日でも日曜・祝日は混雑しますが、平日の午前中なら落ち着いて回れます。

ベトコンラーメンは岐阜発祥の「スタミナ系激辛麺」
岐阜発祥のご当地ラーメンとして密かに人気なのが「ベトコンラーメン」です。「ベトコン」はベトナムの地名ではなく「ベスト・コンディション」の略とされ、大量のニンニクと唐辛子を使ったスタミナ系の激辛ラーメンです。もやし・ニラ・ニンニクが山盛りで、一口すすればガツンとくる辛さとニンニクの風味が体に活力を与えてくれます。
岐阜市内を中心に複数の店舗で提供されており、価格帯は800〜1,000円程度。辛さの調整ができるお店も多いため、辛いものが苦手な方でも「控えめ」で注文すればチャレンジできます。
ドライブ旅のランチとして食べる場合、ニンニクの匂いが気になる方は旅程の最終日に食べるのが賢い選択です。カップルでの来店は、お互い食べれば匂いが気にならないので問題なしです。
冬の白川郷ライトアップは完全予約制です。事前に予約を取らずに現地に行っても入場できなかったという失敗談は毎年聞かれます。白川郷観光と岐阜グルメ旅を組み合わせる場合は、ライトアップの公式サイトで予約開始日を必ずチェックしておきましょう。
各務原キムチや美濃加茂のホルモン——地元民が通うB級グルメも見逃せない
岐阜県にはガイドブックに載りにくい「地元民が通うB級グルメ」もたくさんあります。各務原市の「各務原キムチ」は市内の飲食店が独自のキムチ料理を提供する町おこしグルメで、キムチ鍋やキムチラーメンなど各店の個性が光ります。美濃加茂市のホルモン焼きは新鮮な内臓肉をリーズナブルに味わえると地元で根強い人気があります。
こうしたB級グルメは観光地から少し離れた場所にあることが多いため、車での移動が前提です。東海環状自動車道の各務原ICや美濃加茂ICからのアクセスが便利。地元のスーパーや道の駅で食材を買って宿泊先で調理するのも、岐阜の食文化を深く知る方法のひとつです。
一人旅なら、地元の居酒屋でカウンターに座って「おすすめは何ですか?」と聞いてみるのが一番。ガイドブックには載らない、地元の人だけが知る美味しいものに出会えるかもしれません。
まとめ|岐阜の美味しいものを巡る旅の計画に役立つポイント
岐阜の美味しいものは、飛騨牛・鶏ちゃん・朴葉味噌・高山ラーメン・五平餅・鮎・栗きんとん・水まんじゅうと、山と清流の恵みを活かしたジャンルの幅広さが特徴です。エリアごとに食文化が異なるため、旅の計画段階で「どのエリアで何を食べるか」を決めておくと、限られた滞在時間で効率よく岐阜グルメを楽しめます。
飛騨高山のさんまちでは飛騨牛にぎり寿司(坂口屋・900円)や串焼き(じゅげむ・400円〜)の食べ歩きが手軽で、ランチには高山ラーメン(甚五郎・900円)を合わせれば大満足の1日に。下呂温泉に足を伸ばせば鶏ちゃん(杉の子・950円〜)で郷土の味に触れられます。秋なら東濃の栗きんとん巡り、夏なら大垣の水まんじゅう(金蝶園総本家・150円〜)と、季節に合わせたスイーツ体験も岐阜旅ならではの楽しみです。
旅の計画で押さえておきたいポイントをまとめます。
📝 岐阜グルメ旅のポイントまとめ
- 飛騨牛・高山ラーメン・朴葉味噌・鶏ちゃんは通年OK、鮎は5〜10月、栗きんとんは9〜1月、水まんじゅうは3月下旬〜9月末
- 飛騨高山のさんまち食べ歩きは平日午前中か15時以降が混雑を避けやすい
- 車移動が基本。高山IC・下呂IC・中津川IC・大垣ICを拠点にすると効率的
- 人気店は売り切れ終了が多いため、朝イチの行動が吉
- 鶏ちゃんや朴葉味噌はお土産パックで自宅再現も可能
- 冬の飛騨エリアはスタッドレスタイヤ必須。白川郷ライトアップは完全予約制
- 9月は栗きんとんと水まんじゅうが同時に楽しめる唯一の月
岐阜の美味しいものを巡る旅は、まず「食べたいもの」を決めてからエリアとルートを組み立てるのがコツです。2泊3日あれば飛騨→中濃→東濃・西濃と南下しながら主要グルメをひと通り制覇できます。まずは気になるグルメを1つ選んで、そのエリアの宿を予約するところから始めてみてください。
※営業時間・価格・定休日は変更になる場合があります。お出かけ前に各店舗の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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