「岐阜に国宝の建物が二つ並んで建つお寺がある」と聞いても、飛騨高山や白川郷に比べるとピンとこない方が多いかもしれません。その主役が、多治見市の山あいにひっそりと佇む虎渓山永保寺です。鎌倉時代末期、天龍寺や西芳寺の庭を手がけた名僧・夢窓疎石が開いた禅寺で、観音堂と開山堂という二棟の国宝、そして国の名勝に指定された庭園が、700年の時を越えて今も残っています。
この記事の結論を先にお伝えすると、虎渓山永保寺は「拝観無料」で国宝と名勝庭園をゆっくり味わえる、岐阜でも屈指のコストパフォーマンスを誇る観光スポットです。中央自動車道の多治見ICから約2km、無料の大駐車場もあり、名古屋方面からの日帰りドライブにもぴったり。ただし紅葉シーズンの混雑や、カーナビ設定の落とし穴など、事前に知っておきたい注意点もあります。
この記事では、地元・東濃エリアを何度も歩いてきた案内人の目線で、永保寺の歴史・見どころ・拝観情報・アクセス・周辺スポットまでを、具体的な数字とともにまとめました。初めて訪れる方が「行ってよかった」と思えるよう、シーン別の楽しみ方や失敗しないコツも余さずお伝えします。
・虎渓山永保寺の歴史と、二棟の国宝建築・名勝庭園の見どころ
・拝観料や拝観時間、御朱印など訪問前に知っておきたい基本情報
・多治見ICからのアクセスと無料駐車場、混雑を避けるコツ
・シーン別の楽しみ方と、あわせて巡りたい多治見の周辺スポット
虎渓山永保寺とは?700年前に夢窓疎石が開いた国宝二棟の禅寺

虎渓山永保寺(こけいざんえいほうじ)は、岐阜県多治見市にある臨済宗南禅寺派の寺院です。まずは「なぜこのお寺がそれほど価値ある存在なのか」を、開創の歴史とともに見ていきましょう。ここを理解しておくと、境内を歩いたときの感動が何倍にもなります。
開創は1313年|土岐氏が招いた名僧・夢窓疎石の庵から始まった
永保寺の始まりは、1313年(正和2年)にさかのぼります。この地の豪族・土岐氏の招きを受けた禅僧・夢窓疎石(むそうそせき)が、長瀬山の幽玄な谷あいに庵を結んだのが起こりです。山号の「虎渓」は、周囲の景色が中国・廬山の虎渓によく似ていたことに由来すると伝わります。夢窓疎石といえば、後に京都の天龍寺や西芳寺(苔寺)といった世界遺産の庭園を手がけた、鎌倉から室町時代を代表する高僧。その若き日の作品が、ここ多治見に残っているという事実が、まず訪れる価値の一つです。歴史好きの方はもちろん、「有名な庭のルーツを見たい」という方にも刺さるスポットと言えます。拝観にあたっては、静かな禅寺であることを念頭に、大声を控えて境内を巡るのがマナーです。
📜 歴史メモ
開山を務めたのは夢窓疎石の高弟・仏徳禅師(元翁本元)。夢窓疎石自身は「開創」、実際に寺を founding し住持となった仏徳禅師が「開山」と区別されます。二人の坐像は今も開山堂に祀られており、師弟の絆がこの寺の礎になっています。
国宝・観音堂|1314年建立、檜皮葺の屋根が水面に映る「水月場」
境内の中心に建つのが、国宝の観音堂です。夢窓疎石が虎渓に来て1年後、1314年(正和3年)に建立されたもので、禅宗寺院において最も大切な仏殿にあたります。桁行三間・梁間三間、一重裳階付(もこしつき)、入母屋造で屋根は檜皮葺(ひわだぶき)。水面に映る姿の美しさから「水月場(すいげつじょう)」「観音閣」とも呼ばれてきました。堂内には本尊として聖観世音菩薩坐像が祀られ、毎年3月15日に一般公開されます。明治34年3月に国宝(旧国宝)へ指定された、日本の禅宗建築を語るうえで欠かせない一棟です。臥龍池越しに眺める観音堂は、写真好きなら誰もがカメラを構えたくなる構図。ただし堂内は普段非公開のため、外観と池に映る姿を楽しむのが基本の巡り方になります。
国宝・開山堂|1352年建立、師弟の坐像を祀る静謐な祠堂
もう一棟の国宝が、1352年(文和元年)に建立された開山堂(僊壺堂・せんこどう)です。祠堂には右手に開創の夢窓国師、左手に開山の仏徳禅師の坐像が祀られています。観音堂が池畔で華やかに映えるのに対し、開山堂は名勝庭園の奥、僊壺洞と呼ばれる静かな一角に佇み、しっとりとした禅の空気を今に伝えます。二棟の国宝建築が一つの境内に残る寺は全国的にも珍しく、建築や仏教美術に関心のある方には見逃せません。じっくり構造を観察したい方は、観音堂と開山堂を往復しながら屋根の反りや柱組みの違いを見比べるのがおすすめ。なお、堂内非公開の建物もあるため、内部見学を前提にせず「外観の美しさを味わう」姿勢で訪れると満足度が高まります。

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拝観料と拝観時間|無料で国宝と名勝庭園を巡れるのはなぜ?
「これだけの国宝と庭園なら拝観料が高いのでは?」と身構える方も多いはず。結論から言えば、虎渓山永保寺の境内拝観は無料です。ここでは訪問前に押さえておきたい拝観情報を整理します。
拝観料は無料|入山時間は7:00〜17:00
永保寺は境内の拝観が無料で、入山可能時間は7:00〜17:00です。国宝二棟と国指定名勝の庭園を、料金を気にせずゆっくり味わえるのは大きな魅力。朝の澄んだ空気の中で参拝したいなら開門直後の7時台、夕暮れの落ち着いた雰囲気を楽しむなら16時前後が狙い目です。禅寺として今も修行が営まれている現役の寺院のため、法要などで一部エリアの拝観が制限される日もあります。静けさを求めるなら平日の午前がベスト。家族連れやカップルでのんびり散策するなら、混雑の少ない時間帯に合わせると池のほとりを独り占めできる贅沢な時間が過ごせます。
| 名称 | 虎渓山永保寺 |
| 所在地 | 〒507-0014 岐阜県多治見市虎渓山町1丁目40 |
| 電話番号 | 0572-22-0351 |
| 拝観時間 | 入山 7:00〜17:00(御朱印受付 9:00〜16:00) |
| 拝観料 | 無料 |
| 駐車場 | あり(無料・約100台/踏切手前の大駐車場) |
| アクセス | 中央道 多治見ICから約2km(5〜7分)/JR多治見駅北口から徒歩約30分 |
| 公式サイト | 虎渓山永保寺 公式サイト |
御朱印は9:00〜16:00|受付時間が入山時間より短い点に注意
御朱印をいただきたい方は、受付時間が9:00〜16:00である点に注意しましょう。入山可能な7:00〜17:00よりも前後が短く設定されているため、早朝や夕方ぎりぎりに訪れると受け付けてもらえない場合があります。御朱印目当てなら、午前中から昼過ぎの時間帯に余裕をもって訪れるのが確実です。国宝と庭園を巡りながら禅寺の御朱印をいただく体験は、寺社巡りが好きな方にとって旅の良い記念になります。混雑期は受付に列ができることもあるので、書き置きの有無を含め、当日の状況は公式サイトや現地の案内で確認しておくと安心です。
年中無休でも「行事日」は要チェック|静かに巡るなら平日午前
永保寺は基本的に年中無休で拝観できますが、坐禅会や法要などの行事が入る日は、境内の一部で参拝が制限されることがあります。特に3月15日の観音堂本尊一般公開や、秋の紅葉ライトアップ期間は来訪者が集中します。落ち着いて庭園と国宝を味わいたいなら、平日の午前中を選ぶのが賢い選択。逆に、活気やイベントの雰囲気を楽しみたいなら紅葉シーズンの週末がおすすめです。自分がどんな体験をしたいかで訪問日を選ぶと、満足度が大きく変わります。行事の予定は事前に電話や公式サイトで確認しておくと、せっかく足を運んだのに拝観できなかった、という失敗を防げます。
夢窓疎石が造った池泉回遊式庭園の見どころを歩く

永保寺の魅力は国宝建築だけではありません。約51,300平方メートルに広がる国指定名勝の庭園こそ、夢窓疎石の作庭思想を今に伝える最大の見どころです。ここでは庭園を歩くときに注目したいポイントを紹介します。
臥龍池と観音堂|水面に映る国宝が生む一枚絵の風景
庭園の中心にあるのが臥龍池(がりょうち)で、「心字池」とも呼ばれます。この池越しに観音堂を眺める構図こそ、永保寺を象徴する一枚。水面が鏡のように国宝建築を映し込み、季節や時間帯によって表情を変えます。風のない朝は水鏡が特に美しく、写真愛好家が三脚を構える定番スポットです。池のほとりをぐるりと歩ける池泉回遊式の造りなので、角度を変えながら何枚も写真を撮りたくなります。カップルや一人旅でゆっくり過ごすなら、池畔のベンチに腰かけて水面を眺めるだけでも心が落ち着く時間に。ただし柵のない水辺もあるため、小さなお子さん連れは足元に十分注意してください。
無際橋と六角の建物|庭を巡る回遊のリズムをつくる仕掛け
臥龍池に架かる無際橋(むさいきょう)は、屋形を備えた趣ある橋で、昔ながらの形を今に伝えています。この橋を渡ることで、庭園の視点が切り替わり、観音堂と開山堂を結ぶ回遊のリズムが生まれます。橋の上から見る池と国宝の眺めは、庭園散策のハイライトの一つ。夢窓疎石は「歩くことで景色が移り変わる」体験を庭に込めたと言われ、無際橋はその演出装置の役割を担っています。写真を撮る際は、橋と観音堂を一枚に収めると奥行きのある構図に。所要時間の目安として、庭園全体をゆっくり巡って30〜45分ほど見ておくと、見どころを取りこぼさず堪能できます。
意外と知られていませんが、永保寺の庭園は「紅葉の名所」として有名な一方、実は新緑の初夏や雪化粧の冬こそ穴場です。人が少なく、国宝建築と庭のディテールをじっくり味わえます。混雑を避けて静けさを求めるなら、あえて紅葉シーズンを外すという通の楽しみ方もありです。
梵音巌と背景の岩山|自然の地形を借景に取り込む禅の美学
観音堂のかたわらには梵音巌(ぼんのんがん)と呼ばれる大きな岩山がそびえ、その岩肌を伝う梵音の滝が景観に動きを与えています。夢窓疎石の作庭の特徴は、人工の池や橋だけでなく、背後の自然の岩山や滝を庭の一部として取り込む「借景」の手法。長瀬山の地形をそのまま活かしたスケールの大きな構成は、京都の整った庭園とはまた違う、野趣あふれる魅力があります。歴史や庭園文化に関心のある方は、この「自然と一体化した禅庭」という視点で歩くと、より深く楽しめます。岩場周辺は足元が不安定な箇所もあるので、歩きやすい靴で訪れるのが正解。雨上がりは滝の水量が増し、いっそう迫力ある景色に出会えます。
大イチョウと紅葉が主役|秋の永保寺が一年で最も輝く理由
永保寺が最も多くの人でにぎわうのが、秋の紅葉シーズンです。樹齢約700年の大イチョウと、庭園を染める紅葉が織りなす景色は、飛騨美濃紅葉33選にも選ばれています。ここでは秋の見どころと、混雑を乗り切るコツをお伝えします。
樹齢約700年の大イチョウ|火災を乗り越え黄金に色づく生命力
境内のシンボルが、樹齢約700年とも言われる大イチョウです。秋になると葉が黄金色に染まり、青空や国宝建築を背景に圧倒的な存在感を放ちます。実はこの大イチョウ、平成15年(2003年)の火災で半分近くを焼失したものの、そこから力強く再生し、今も毎年見事に色づいています。その生命力を知ると、黄金の葉を見上げる感動もひとしお。イチョウの落葉が地面を黄色く敷き詰める時期は、境内全体が一枚の絵画のよう。写真を撮るなら、大イチョウ・紅葉・観音堂を一つの画角に収められる位置を探すのがおすすめです。落葉のピークは年により前後するため、見頃情報は事前確認が欠かせません。
紅葉の見頃は11月中旬〜下旬|池に映る赤と黄金のコントラスト
永保寺の紅葉の見頃は、例年11月中旬〜下旬です。モミジの赤、大イチョウの黄金、常緑の緑が入り混じり、それが臥龍池の水面に映り込む光景は東濃随一。標高がそれほど高くないため、飛騨地方より少し遅めに色づくのが特徴で、高山や白川郷の紅葉を見逃した方の「リカバリー先」としても狙えます。見頃のピークは数日から一週間ほどと短いため、SNSや観光サイトで色づき具合をチェックしてから訪れると失敗がありません。紅葉と国宝を一度に楽しめる無料スポットとして、家族旅行にもカップルのドライブデートにも幅広く対応できるのが強みです。

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夜のもみじライトアップ|近年始まった秋限定の特別な時間
近年、永保寺では秋の夜間に「もみじライトアップ」が実施されるようになりました。クラウドファンディングで実現した取り組みで、例年11月中旬〜下旬の限られた期間、入場無料で楽しめます。ライトに照らされた紅葉と国宝建築、それが池に映る幻想的な光景は、昼とはまったく違う顔を見せてくれます。カップルの夜デートや、写真をじっくり撮りたい方には見逃せないイベント。ただし開催日程は年によって異なり、数日間に限定されるため、必ず主催者や公式の告知で最新日程を確認してください。夜は冷え込むので、防寒対策を万全にして訪れましょう。
紅葉シーズンの週末、昼過ぎに到着したところ100台の無料駐車場が満車で、周辺の細い道で待ち時間が発生した、という声は少なくありません。ピーク時は午前9〜10時までの到着を目安に。混雑を避けたいなら平日、または見頃前後の週にずらすのが確実です。
虎渓山永保寺へは車が正解?アクセスと100台無料駐車場を徹底解説

飛騨・東濃エリアは車社会。永保寺も例外ではなく、アクセスの快適さは移動手段で大きく変わります。ここでは車・電車・バスそれぞれの行き方と、駐車場・ナビ設定の注意点を具体的に解説します。
多治見ICから約2km|名古屋方面からの日帰りドライブに最適
車で訪れる場合、中央自動車道の多治見ICから約2km、わずか5〜7分で到着します。名古屋方面からなら高速を使って1時間前後、岐阜市方面からもアクセスしやすく、日帰りドライブの目的地にぴったりです。カーブの多い山道ではなく、市街地から比較的スムーズに入れるのも安心材料。ドライブ旅の途中で立ち寄り、国宝と庭園を無料で楽しんでから、周辺のグルメや観光へ流れる動線が組みやすいのも魅力です。高速のICから近いぶん、ペーパードライバーの方や運転に不慣れな方でも比較的アクセスしやすいスポットと言えます。ただし境内周辺の道は一部狭い区間があるため、対向車に注意して進みましょう。
駐車場は無料・約100台|「踏切手前の大駐車場」を目指す
永保寺には無料の大駐車場があり、約100台が停められます。これだけの規模の観光地で駐車場が無料なのは、拝観料無料とあわせて家計にやさしいポイント。公式には「踏切手前の大駐車場」を利用するよう案内されています。平日や通常期であれば駐車で困ることはまずありませんが、前述の通り紅葉ピーク時は満車になることも。無料でこれだけ整った環境が使えるのは、ファミリー層にとっても大きな安心材料です。駐車場から境内までは徒歩数分の道のりで、途中に踏切があるため、小さなお子さん連れは手をつないで安全に渡りましょう。
カーナビに「永保寺」とだけ入力すると、目的地が分かりづらい地点に案内されるケースがあります。公式でも推奨されている通り、ナビは「永保寺案内所(多治見市虎渓山町5丁目11)」に設定するのが確実。住所直打ちより迷わずたどり着けます。
電車・バスでの行き方|多治見駅から徒歩30分かバス+徒歩5分
公共交通機関を使う場合は、JR中央線の多治見駅が起点です。多治見駅北口から徒歩なら約30分。散策も兼ねてのんびり歩きたい方向けです。歩くのが負担な方は、東鉄バス小名田線に乗り「虎渓山」停留所で下車すれば、そこから徒歩5分で到着します。バスの本数は都市部ほど多くないため、事前に時刻表を確認しておくのが安心。名古屋からJRで多治見までは快速で40分ほどとアクセスが良く、車がない旅行者でも十分に日帰りで訪問可能です。下の比較表(ぎふ旅手帖調べ)で、移動手段ごとの目安をまとめました。自分の旅のスタイルに合った手段を選んでください。
| アクセス手段 | 所要時間の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 車(多治見ICから) | 約5〜7分(約2km) | ドライブ旅・家族連れ・周辺も巡りたい人 |
| バス+徒歩(多治見駅から) | バス+徒歩5分 | 車なしで効率よく行きたい人 |
| 徒歩(多治見駅から) | 約30分 | 散策も楽しみたい一人旅の人 |
※所要時間はぎふ旅手帖調べの目安。最新のバス時刻・料金は岐阜県観光公式サイトや各交通事業者の案内でご確認ください。
ひとり旅からファミリーまで|シーン別・永保寺の楽しみ方
永保寺は、訪れる人の顔ぶれによって楽しみ方が変わる懐の深いスポットです。ここでは代表的な4つのシーン別に、おすすめの過ごし方を提案します。自分の旅にあてはめて、当日のイメージを膨らませてください。
一人旅・カップルには「静けさと水鏡」|早朝と平日が狙い目
一人旅やカップルで訪れるなら、狙うべきは静けさです。開門直後の7時台や平日の午前は人が少なく、臥龍池の水鏡に映る国宝を独り占めできる贅沢な時間が過ごせます。池畔のベンチに座り、鳥の声を聞きながら庭を眺めるだけで、日常の喧騒がすっと遠のいていきます。カップルなら、無際橋の上で写真を撮ったり、庭園をゆっくり一周したりと、会話が弾む散策コースに。拝観無料なので、気軽に立ち寄って心を落ち着ける「リセットの場所」として使えるのも魅力です。静かな禅寺の空気を壊さないよう、会話は控えめにするのが大人のマナー。所要1時間ほどで、密度の濃い時間を味わえます。
家族連れには「無料で国宝体験」|駐車場から近く歩きやすい
家族連れにとって、拝観料も駐車場も無料という点は見逃せないメリットです。子ども連れだと入場料がかさみがちですが、永保寺なら費用を気にせず国宝と庭園に触れられます。駐車場から境内までは徒歩数分と近く、庭園は起伏がゆるやかで歩きやすいのも安心材料。子どもにとっては「教科書で見る国宝を本物で見る」貴重な体験になります。ただし池の水辺には柵のない箇所や、岩場で足元が不安定な場所もあるため、小さなお子さんからは目を離さないようにしましょう。踏切を渡る区間もあるので、手をつないで安全第一で。半日あれば周辺観光と組み合わせて、家族旅行の充実したプランが組めます。
ドライブ旅には「周遊の起点」|多治見・東濃観光と組み合わせる
車での東濃ドライブなら、永保寺を周遊の起点や中継地にするのが賢い使い方です。多治見ICから近く駐車場も無料なので、立ち寄りやすさは抜群。国宝と庭園をさっと楽しんだ後、多治見市街のタイルミュージアムやカフェ、うなぎで有名な地元グルメへと流れる動線が組みやすいのが魅力です。所要は永保寺だけなら1時間前後、周辺を含めても半日で回れるため、名古屋方面からの日帰りドライブにちょうどいいボリューム。季節を変えて何度訪れても違う表情に出会えるので、ドライブ好きにとってはリピートしたくなる定番スポットになります。
📝 シーン別・滞在時間の目安
- 国宝と庭園をひと通り巡る:約1時間
- 写真をじっくり撮る・池畔で休憩:約1時間30分
- 紅葉シーズンにゆっくり滞在:約2時間(混雑込み)
- 周辺観光と組み合わせる場合:半日〜1日
永保寺とあわせて巡りたい多治見の観光スポット
せっかく多治見まで足を運ぶなら、永保寺だけで帰るのはもったいない。焼き物のまち・多治見には、あわせて楽しめる魅力的なスポットが点在しています。ここでは半日〜1日の周遊プランに組み込みやすい立ち寄り先を紹介します。
やきものの聖地|多治見市モザイクタイルミュージアム
永保寺から車で足をのばせるのが、多治見市モザイクタイルミュージアムです。全国一の生産量を誇るモザイクタイル発祥の地・笠原町に建ち、設計は建築家・藤森照信氏。粘土の山のようなユニークな外観そのものが写真映えします。館内には昭和のレトロな洗面台や浴槽など膨大なタイルコレクションが並び、大人も子どもも楽しめる空間です。常設展の入館料は310円、高校生以下は無料と手頃。永保寺の「静」と、カラフルなタイルの「動」を組み合わせると、多治見観光にメリハリが生まれます。開館は9:00〜17:00(入館は30分前まで)で、月曜が休館の点に注意。永保寺と合わせて半日プランを組むのに最適な立ち寄り先です。
焼き物のまち歩き|多治見の陶器とグルメを楽しむ
多治見は美濃焼の一大産地として知られ、市内には陶器店やギャラリー、器を扱うおしゃれなカフェが点在します。永保寺で禅と庭の静けさを味わった後は、市街地で焼き物のまち歩きを楽しむのがおすすめのコース。器好きなら、自分用のお土産に一点ものの美濃焼を探すのも旅の醍醐味です。多治見は夏に日本一の暑さを記録することでも有名な土地。夏場に訪れるなら、こまめな水分補給と、冷房の効いたカフェでの休憩を計画に入れておくと安心です。ランチには地元で人気のうなぎ店なども点在しており、観光とグルメを一度に満たせるのが多治見の懐の深さ。永保寺を軸に、まち全体を楽しむ発想で計画を立ててみてください。
東濃エリアの日帰り周遊|恵那・土岐方面へも足をのばす
時間に余裕があれば、多治見を起点に東濃エリアをぐるりと周遊するプランも魅力的です。隣接する土岐市には大型アウトレット、恵那・中津川方面には自然や渓谷の景勝地が広がり、車があれば1日でいくつものスポットを巡れます。永保寺で歴史と庭園を、モザイクタイルミュージアムで焼き物文化を、アウトレットでショッピングを、と性格の異なる目的地を組み合わせれば、大人も子どもも満足できる欲張りな日帰り旅が完成します。中央自動車道が縦断しているため、IC間の移動もスムーズ。名古屋・岐阜方面からのアクセスの良さを活かして、東濃の魅力を一日で味わい尽くしてください。

「岐阜で日帰り観光をしたいけれど、世界遺産も城下町も温泉も鍾乳洞もあって、どこから手をつければいいのか分からない」——そんな声をよく聞きます。岐阜県は南北に長く…
まとめ|虎渓山永保寺は無料で国宝と名勝庭園を味わえる東濃の宝
虎渓山永保寺は、鎌倉時代末期に名僧・夢窓疎石が開いた禅寺で、二棟の国宝建築と国指定名勝の庭園を、拝観無料で味わえる岐阜屈指のスポットです。臥龍池に映る観音堂、静謐な開山堂、そして樹齢約700年の大イチョウと秋の紅葉——どの季節に訪れても、700年の時が積み重ねた景色が旅人を迎えてくれます。中央道多治見ICから約2km、無料駐車場も約100台完備と、名古屋方面からの日帰りドライブにも最適。焼き物のまち・多治見の観光と組み合わせれば、歴史・自然・文化を一日で堪能できます。
📝 永保寺を楽しむためのポイントまとめ
- 拝観は無料、入山時間は7:00〜17:00(御朱印受付は9:00〜16:00)
- 国宝の観音堂(1314年)と開山堂(1352年)、名勝庭園が見どころ
- 紅葉の見頃は例年11月中旬〜下旬、樹齢約700年の大イチョウも必見
- 紅葉ライトアップは近年始まった秋限定イベント(日程は要確認)
- 車なら多治見ICから約2km、無料駐車場約100台(紅葉期は午前着推奨)
- カーナビは「永保寺案内所」に設定すると迷わない
- モザイクタイルミュージアムなど多治見観光と組み合わせるのがおすすめ
まず最初の一歩として、訪問したい季節を決めたら、公式サイトで行事日やライトアップの日程を確認してみましょう。静けさを求めるなら平日の午前、紅葉の華やぎを楽しむなら11月中旬〜下旬の週末が狙い目です。無料で国宝と名勝庭園に触れられる贅沢を、ぜひ多治見の地で体感してください。詳しい最新情報は虎渓山永保寺 公式サイトおよび岐阜県観光公式サイトでご確認ください。

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