「岐阜に日本一標高の高い温泉があるらしい」——そんな噂を耳にして検索すると、必ず行き当たるのが濁河温泉(にごりごおんせん)の市営露天風呂です。御嶽山の中腹、標高およそ1800mに湧く湯に、大人600円で誰でも浸かれる。そう聞くと魅力的ですが、いざ行こうとすると「営業しているのは何月から?」「山道はどれくらい大変なの?」「日帰りでも入れる?」と疑問が次々に湧いてきますよね。
結論から言えば、濁河温泉の市営露天風呂は4月下旬〜11月上旬の期間限定で営業する、季節を選ぶ「天空の湯」です。鉄分を含んだ茶褐色の濁り湯を、御嶽の原生林に囲まれた露天で楽しめる、岐阜でも屈指の秘湯体験。ただし雪深い高所ゆえの営業ルールや、片道2時間近い山道など、事前に知っておくべきポイントもあります。
この記事では、岐阜の温泉を追いかけてきた地元案内人の目線で、市営露天風呂の料金・営業期間・アクセスから、あわせて楽しみたい濁河温泉の宿、周辺の立ち寄り湯やドライブ情報まで、行く前に知っておきたいことをまとめて整理しました。読み終えるころには、あなたの旅の計画がぐっと具体的になっているはずです。
・市営露天風呂の料金・営業時間・営業期間・定休日の最新情報
・標高1800mの濁り湯の泉質と、露天風呂の楽しみ方
・高山・下呂それぞれからのアクセスと運転の注意点
・あわせて立ち寄りたい濁河温泉の宿と周辺スポット
濁河温泉の市営露天風呂とは?標高1800mに湧く天空の湯
濁河温泉の市営露天風呂は、御嶽山の岐阜県側、下呂市小坂町の最奥に位置する日帰り入浴施設です。まずはこの湯がどんな場所にあり、どんな成り立ちなのかを押さえておきましょう。ここを知っておくと、片道2時間近い道のりも「行く価値がある」と納得できるはずです。
御嶽山の中腹、日本でも指折りの高所に湧く温泉
濁河温泉は御嶽山の北西斜面、標高およそ1800mの地点に湧く温泉地です。これは日本の温泉のなかでも指折りの高さで、車で乗り入れられる温泉としては全国トップクラスの高所にあります。市営露天風呂はその濁河温泉郷の一角にあり、周囲をシラビソやコメツガの原生林に囲まれた、まさに「天空の湯」。夏でも空気はひんやりと澄み、湯船から見上げる木々の緑や、夜には満天の星が旅の記憶に残ります。標高が高いぶん平地より気温が低く、真夏の避暑地としても知られる場所です。標高2700m級まで車で上がれる乗鞍とはまた違う、原生林に抱かれた静けさがここの持ち味です。

「夏の岐阜は名古屋と同じで蒸し暑いんでしょ?」——そう思っているなら、それは岐阜の半分しか知らないということです。たしかに岐阜市や美濃地方の盆地は連日35℃を超…
鉄分たっぷり、茶褐色に濁る「濁河」の名の由来
「濁河」という地名の通り、この地の湯は透明ではありません。市営露天風呂の泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉で、湧き出た直後は無色に近いものの、豊富に含まれる鉄分が空気に触れて酸化することで、時間とともに茶褐色へと色を変えていきます。湯面に張る細かな湯の花や、赤茶けた湯口まわりの析出物が、成分の濃さを物語ります。加水・循環に頼らない源泉の力強さは、平地の温泉ではなかなか味わえません。口に含むとほのかに金気(かなけ)を感じる、いかにも「効きそう」な湯です。
なぜ「市営」?下呂市が運営する誰でも入れる日帰り湯
市営露天風呂は、その名の通り下呂市が運営する公営の日帰り入浴施設です。濁河温泉には源泉かけ流しの旅館が数軒ありますが、宿泊しなくても、また宿の日帰り入浴時間に縛られなくても、大人600円というリーズナブルな料金で名湯に浸かれるのが市営露天風呂の最大の魅力。観光で立ち寄る人にとって、ここは「濁河の湯の入口」とも言える存在です。公営ゆえに料金が明快で、ドライブの途中にふらりと立ち寄れる気軽さがあります。ただし後述の通り期間・時間・定休日が決まっているので、そこだけは事前確認が欠かせません。
男女別に分かれた露天風呂|混浴が苦手でも安心
「露天風呂」と聞くと混浴を心配する人もいますが、市営露天風呂は男女別に分かれた造りなので、女性同士や家族連れでも安心して利用できます。内湯はなく露天がメインというシンプルな構成で、御嶽の自然に溶け込むように岩風呂が配されています。脱衣所からそのまま外気に触れる開放感は格別ですが、その分、天候や季節の影響を受けやすいのも特徴。晴れた日の湯浴みは最高ですが、雨天や肌寒い日は上がり湯の段取りを考えておくと快適に過ごせます。
濁河温泉は行政区分上は「下呂市小坂町」。下呂温泉街からはかなり離れた御嶽山麓にあり、同じ下呂市でも車で2時間ほどかかります。「下呂温泉のついでに」ではなく、濁河そのものを目的地にする心づもりで計画を立てるのがコツです。
大人600円で浸かれる|料金・営業時間・期間を徹底整理
市営露天風呂を訪れるうえで、最初に確認すべきが料金と営業スケジュールです。高所の期間限定営業ならではのルールがあるので、ここを外すと「せっかく2時間かけて来たのに入れなかった」という悲劇になりかねません。数字でしっかり押さえておきましょう。
入浴料は大人600円・小学生300円|コスパ抜群の名湯
市営露天風呂の入浴料は大人600円、小学生300円です。標高1800mの源泉かけ流しの露天にこの価格で入れるのは、公営施設ならでは。飛騨・奥美濃エリアの日帰り温泉の相場が700〜900円前後であることを思えば、湯の希少さに対してかなり良心的な設定です。石けんやシャンプー類は備え付けがない前提で、タオルとあわせて持参すると安心。券売機での支払いになるため、小銭や千円札を用意しておくとスムーズです。財布に優しい価格なので、ドライブ旅の締めくくりにふらりと立ち寄る一湯としても気軽に選べます。
| 住所 | 〒509-3111 岐阜県下呂市小坂町落合 |
| 電話番号 | 0576-62-3373(営業期間中のみ) |
| 営業期間 | 4月下旬〜11月上旬(積雪期は休業) |
| 営業時間 | 10:00〜17:30(8月のみ10:00〜18:30) |
| 定休日 | 原則 第2・第4水曜日(8月は無休) |
| 料金 | 大人600円・小学生300円 |
| 駐車場 | 20台(無料・大型バス不可) |
| 運営 | 下呂市(公式サイト) |
営業は4月下旬〜11月上旬|雪に閉ざされる冬は休業
市営露天風呂は通年営業ではありません。標高1800mの豪雪地帯ゆえ、例年4月下旬に営業を開始し、11月上旬には店じまいする期間限定の施設です。開業日・終了日はその年の残雪や初雪の状況で前後し、天候によっては予定より早く営業を終えることもあります。つまり「冬に雪見露天」を期待して訪れると、施設そのものが閉まっているのです。訪問を計画するなら、まずは営業カレンダーが公開される春先に下呂市の公式ページで最新の開業日を確認してから、日程を組むのが鉄則です。
営業時間は10:00〜17:30|8月だけ夜まで延長
営業時間は基本的に10:00〜17:30です。ただし利用者が集中する8月のみ、18:30まで営業時間が延長されます。山の日は暮れるのが早く、17時を過ぎると露天はぐっと薄暗くなるので、明るいうちにゆっくり浸かりたいなら15時前後の到着が理想。片道の運転時間を逆算すると、高山・下呂どちらから向かうにしても、午前中には出発しておきたいところです。最終受付は営業終了より前に締め切られることが多いため、閉店間際の駆け込みは避け、余裕をもって到着するようにしましょう。
【失敗談に学ぶ】定休日・営業期間外で入れなかった
市営露天風呂でありがちなのが、「せっかく山道を2時間かけて上ったのに、その日が定休日だった」という失敗です。定休日は原則として第2・第4水曜日(8月は無休)。カレンダー通りに考えていると意外と見落としがちで、平日旅の人ほど要注意です。さらに営業期間そのものが4月下旬〜11月上旬に限られるため、ゴールデンウィーク前の4月中旬や、紅葉が終わった11月中旬は「まだ/もう営業していない」ことも。対策はシンプルで、出発前日に下呂市の公式ページと電話(営業期間中のみ通じます)で、その日が営業日かどうかを必ず確認することです。山奥ゆえ現地で「休みでした」となってもリカバリーが効きません。
営業日・営業時間はその年の気象状況で変わります。とくに営業開始直後(4月下旬)と終了間際(11月上旬)は、残雪や降雪で急きょ休業・時間変更になることがあります。遠方から向かう場合は、当日朝に電話で状況を確認してから山道に入ると安心です。
茶褐色の湯に身をゆだねる|泉質と効能、湯浴みの醍醐味
市営露天風呂の主役は、なんといっても御嶽山が育んだ濁り湯そのものです。ここでは泉質の特徴や、標高1800mならではの湯浴み体験について掘り下げます。同じ「温泉」でも、平地の湯とはひと味もふた味も違う世界が待っています。
ナトリウム・カルシウム系の濁り湯|体の芯まで温まる
市営露天風呂の泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉。炭酸水素塩泉は肌の表面をなめらかに整える性質があり、湯上がりのしっとり感が魅力です。加えて硫酸塩やナトリウムを含む湯は保温性が高く、標高1800mの涼しい外気のなかでも体の芯からじんわり温まります。露天から上がったあとも湯冷めしにくく、ぽかぽかとした温もりがしばらく続くのが濁り湯のありがたいところ。冷えた空気と熱い湯のコントラストが心地よく、つい長湯したくなりますが、高所ゆえのぼせやすい人は無理をせず、こまめに湯から上がって休むのがおすすめです。
御嶽の原生林に囲まれた開放感|五感で味わう秘湯
市営露天風呂の醍醐味は、御嶽山の原生林に包まれた開放感にあります。湯船に身を沈めると、目の前には手つかずのシラビソの森、耳には沢のせせらぎと風にそよぐ梢の音。夏でも澄んだ冷気が頬をなで、鉄分を含んだ湯の金気の香りがふわりと立ちのぼります。人工物がほとんど視界に入らないぶん、時間の流れがゆっくり感じられる、まさに秘湯らしい湯浴み。晴れた日の日中は木漏れ日が湯面に揺れ、夕暮れどきには空の色が刻々と変わっていきます。五感すべてで御嶽の自然を感じられるのが、この露天風呂の何よりの贅沢です。
高所ならではの注意点|のぼせ・高山病に気をつけて
標高1800mという高所は、湯浴みに独特の注意が必要です。平地より気圧が低く酸素も薄いため、長湯や熱い湯でのぼせやすくなります。とくに下界から車で一気に上がってきた直後は体が高度に慣れておらず、頭痛や立ちくらみといった軽い高山病の症状が出る人も。対策は、到着後すぐに湯へ飛び込まず少し体を慣らすこと、湯船と外気を行き来しながらこまめに休むこと、そして入浴前後に水分をしっかり補給することです。持病がある方や体調がすぐれない日は無理をせず、短めの入浴にとどめておくと安心して名湯を楽しめます。
濁り湯は鉄分を含むため、白いタオルや水着に色移りすることがあります。お気に入りの白タオルは避け、汚れてもよい濃い色のタオルを持参すると気兼ねなく湯を楽しめます。湯の花で足元が滑りやすい岩場もあるので、歩くときはゆっくりと。
たどり着くまでが旅の一部|濁河温泉へのアクセスと運転の心得
市営露天風呂の「秘湯度」を決めているのが、この道のりです。濁河温泉は御嶽山麓の最奥にあり、鉄道の駅もバス便もほぼない完全な車社会。だからこそ、アクセスの知識が旅の成否を分けます。ICからの距離や駐車場、山道の注意点をしっかり押さえておきましょう。
高山方面から約100分・下呂方面から約120分の山道
濁河温泉へは公共交通機関でのアクセスがほぼ現実的でなく、車での訪問が基本になります。目安は高山方面から国道41号・県道437号・県道441号経由で約100分、下呂温泉方面からも同ルートで約120分。中央道・長野道からアクセスする場合も、木曽側から御嶽山を回り込む長い山道を走ることになります。いずれのルートも終盤は急カーブと勾配の連続する林道区間。距離のわりに時間がかかるので、カーナビの到着予想時刻より余裕をもって計画するのが賢明です。道中は携帯電話の電波が届かない区間もあるため、経路は事前に頭に入れておきましょう。

「奥飛騨温泉郷の神坂ってどんなところ?」「新穂高温泉エリアで泊まるならどの宿がいい?」——北アルプスの懐に抱かれた岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂は、新穂高ロープウ…
駐車場は無料20台|大型バスは乗り入れ不可
市営露天風呂には無料の駐車場が20台分用意されています。ただし道が狭く急なため、大型バスの乗り入れはできません。マイカーやレンタカーでの訪問が前提で、紅葉シーズンの週末など混み合う時期は、少ない台数がすぐ埋まることもあります。近隣の濁河温泉駐車場(無料・徒歩数分)とあわせて考えておくと安心です。運転に自信がない方は、道幅の広い時間帯を狙って早めに到着し、明るいうちに下山するプランを組むと、対向車とのすれ違いストレスも減らせます。
【失敗談に学ぶ】ガソリン給油を忘れて山道でヒヤリ
濁河温泉へのドライブでもう一つ多いのが、燃料と時間の読み違いです。御嶽山麓に入るとガソリンスタンドもコンビニもほとんどなく、山道は登り勾配が続いて燃費も悪化します。「まだ半分あるから大丈夫」と高山や下呂の市街地で給油せずに向かい、帰路にメーターの残量が心もとなくなってヒヤリ——という声は少なくありません。対策は、山に入る前の市街地で必ず満タンにしておくこと。あわせてトイレ休憩や飲み物の調達も、里を離れる前に済ませておきましょう。日が暮れると街灯のない山道は一段と運転しづらくなるので、日中の明るい時間に往復できるスケジュールが安全です。
濁河温泉へ向かう県道は、冬季(おおむね11月中旬〜4月中旬)は積雪や凍結のため通行止めになる区間があります。市営露天風呂の営業期間外でもあり、雪のある時期の無理な訪問は避けましょう。春・秋の朝晩も路面が凍ることがあるので、時期によってはスタッドレスタイヤが安心です。
ドライブ途中で寄りたい|巌立峡と小坂の滝めぐり
せっかく山を上るなら、道中の見どころもあわせて楽しみたいところ。濁河温泉へ向かう小坂町は「日本一滝の多い町」を掲げるほど滝の名所が集まるエリアで、なかでも柱状節理の大岩壁「巌立(がんだて)峡」は一見の価値があります。遊歩道が整備された三ツ滝コースなど、片道数十分で回れる手軽なトレッキングも点在。市営露天風呂の湯で汗を流す前に軽く滝めぐりを楽しむと、「山を歩いて、名湯で締める」という濁河ならではの一日が完成します。無理のない範囲で立ち寄り先を組み込んでみてください。
日帰りだけじゃもったいない|濁河温泉の宿と立ち寄り湯
市営露天風呂で濁河の湯に触れると、「この湯にもっと浸かっていたい」と思う人は多いはず。実は濁河温泉には源泉かけ流しの宿が数軒あり、泊まれば時間を気にせず名湯を堪能できます。ここでは日帰り入浴の選択肢もあわせて、濁河をより深く味わう方法を紹介します。
時間を気にせず湯三昧|泊まってこそ濁河の真価
市営露天風呂は魅力的ですが、営業時間が10:00〜17:30と限られ、遠方から日帰りするとどうしても慌ただしくなりがちです。ここで提案したい逆張りの視点が、「濁河はむしろ一泊してこそ本領を発揮する」ということ。宿に泊まれば、朝もや立ちのぼる早朝の湯や、街灯のない山で見上げる満天の星の下での湯浴みといった、日帰りでは決して味わえない時間が手に入ります。片道2時間の道のりを日帰りで往復する運転の負担を考えても、一泊してゆっくり湯と向き合うほうが、体も心も満たされる旅になります。
源泉かけ流しの宿|湯元館でじっくり濁り湯を堪能
濁河温泉で宿泊を考えるなら、まず候補に挙がるのが老舗の湯元館です。標高1800mの立地で源泉かけ流しの湯を楽しめる山の宿で、一泊二食付きの料金は15,300円〜(別途入湯税150円)が目安。周囲の自然に溶け込む湯船で、市営露天風呂とはまた違う趣の濁り湯をじっくり味わえます。日帰り入浴を受け付けている時間帯もありますが、清掃やメンテナンスの都合で対応が変わることがあるため、立ち寄り湯希望の場合は事前に電話で確認してから向かうのが確実です。
| 住所 | 〒509-3111 岐阜県下呂市小坂町落合2376-1 |
| 電話番号 | 0576-62-3110 |
| 宿泊料金 | 一泊二食15,300円〜(別途入湯税150円) |
| 日帰り入浴 | 可(時間・料金は要事前確認) |
| 公式サイト | 公式サイト |
本物のかけ流しを守る宿|朝日荘は宿泊専門の一軒
もう一軒、濁河温泉で名前が挙がるのが朝日荘です。2種類の源泉を100%かけ流しで守る宿で、湯の鮮度にこだわる硬派な一軒。ただし清掃・メンテナンスを徹底するため日帰り入浴は受け付けておらず、湯を楽しめるのは宿泊者のみです。裏を返せば、それだけ湯の状態を大切にしているということ。市営露天風呂で濁河の湯が気に入り、「次はこの湯にどっぷり浸かりたい」と思ったら、宿泊予約をして訪れる価値のある宿です。人気の秘湯宿ゆえ、繁忙期は早めの予約を心がけましょう。
| 住所 | 〒509-3111 岐阜県下呂市小坂町落合2383 |
| 電話番号 | 0576-62-3528 |
| 泉質 | 2種の源泉100%かけ流し |
| 日帰り入浴 | 不可(宿泊のみ) |
| 公式サイト | 公式サイト |
市営露天風呂とあわせて楽しむ|下山ルートの立ち寄り湯
濁河温泉の市営露天風呂を目的地にしつつ、行き帰りの道すがらにもう一湯楽しみたい——そんな欲張りな計画に応えてくれるのが、小坂町のふもとにある立ち寄り湯です。同じ小坂の湯でも泉質や雰囲気が異なり、湯めぐり気分を味わえます。料金や営業日を比べながら、旅のプランに組み込んでみてください。
ふもとの茶褐色湯|巌立峡 ひめしゃがの湯で湯めぐり
濁河温泉より手前、小坂町落合にある「巌立峡 ひめしゃがの湯」は、市営露天風呂とはまた違う茶褐色の湯が楽しめる日帰り温泉です。泉質は含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物鉱泉で、鉄分による赤茶けた濁り湯が特徴。入浴料は大人(中学生以上)900円、小学生500円、小学生未満は無料です。ただし営業日は金・土・日・祝に絞られている点に注意(令和8年3月20日以降)。巌立峡の観光や滝めぐりとセットで立ち寄れば、市営露天風呂と2種類の濁り湯を飲み比べならぬ「浸かり比べ」できる、湯好きにはたまらないコースになります。
| 住所 | 〒509-3111 岐阜県下呂市小坂町落合1656 |
| 電話番号 | 0576-62-3434 |
| 営業時間 | 入浴10:30〜21:00(20:30受付終了) |
| 営業日 | 金・土・日・祝(令和8年3月20日以降) |
| 料金 | 大人900円・小学生500円・小学生未満無料 |
| 公式サイト | 公式サイト |
【ぎふ旅手帖調べ】小坂の湯めぐり施設を料金・営業で比較
市営露天風呂・湯元館・ひめしゃがの湯——同じ小坂町でも、料金や営業スタイルはそれぞれ違います。旅の目的に合わせて選べるよう、ぎふ旅手帖が公式情報をもとに一覧に整理しました。数字で並べると、それぞれの立ち位置が見えてきます。
| 比較項目 | 市営露天風呂 | 湯元館 | ひめしゃがの湯 |
|---|---|---|---|
| 大人料金 | 600円 | 日帰り要確認 | 900円 |
| 営業期間 | 4月下旬〜11月上旬 | 通年(宿泊) | 通年(金土日祝) |
| 立地の標高 | 約1800m | 約1800m | ふもと(落合) |
| タイプ | 公営・日帰り露天 | 宿泊(源泉かけ流し) | 日帰り温泉 |
※料金・営業は各施設公式サイトの情報をもとにぎふ旅手帖が整理(2026年7月時点)。訪問前に最新情報をご確認ください。
紅葉シーズンは格別|下山後に楽しむ小坂の秋
濁河温泉から小坂のふもとへ下る道は、秋になると錦の回廊に変わります。標高差が大きいため、山の上と里で紅葉の見頃が時期をずらして訪れるのが飛騨・下呂エリアの魅力。市営露天風呂で色づく御嶽の森を眺めたあと、下山してひめしゃがの湯や巌立峡の紅葉を楽しむ——という「標高差を使った二段階の紅葉狩り」ができます。混雑を避けたいなら平日の午前中が狙い目。岐阜全体の紅葉の見頃を把握しておくと、旅の計画がぐっと立てやすくなります。

「岐阜の紅葉を見に行きたいけれど、名所が多すぎてどこへ行けばいいか分からない」——そんな声をよく聞きます。岐阜県は北アルプスの標高2,000m級から濃尾平野の養…
誰と行っても満たされる|シーン別・季節別の楽しみ方
市営露天風呂は、旅のスタイルによって見せる表情を変えてくれる湯です。ここでは一人旅・カップル・家族連れ・季節ごとに、どんな楽しみ方ができるかを提案します。自分の旅にいちばん近いパターンを参考にしてみてください。
一人旅・カップルに|静けさと非日常を味わう湯浴み
喧騒から離れて自分と向き合いたい一人旅には、御嶽の原生林に包まれた市営露天風呂の静けさがぴったりです。人工音のほとんどしない環境で湯に浸かる時間は、日常のリセットに最適。カップルなら、片道2時間の山道ドライブそのものをデートに変えられます。運転を交代しながら車窓の景色を楽しみ、たどり着いた先で名湯を分かち合う——というストーリー性のある旅は、記憶に長く残るはず。ただし男女別の湯なので、一緒に浸かることはできない点だけ心づもりを。湯上がりに待ち合わせて、御嶽の空気を一緒に味わいましょう。
家族連れに|避暑を兼ねた夏の高原温泉デビュー
家族旅行なら、標高1800mの涼しさを生かした夏の避暑ドライブがおすすめです。平地が猛暑でも濁河は空気がひんやりとして過ごしやすく、小学生300円というリーズナブルさも家計に優しいポイント。露天風呂デビューの子どもにとっても、森に囲まれた開放的な湯は忘れられない体験になります。ただし高所ゆえのぼせやすいので、子どもは短めの入浴を心がけ、水分補給をこまめに。道中はコンビニがないため、おやつや飲み物、酔い止めは事前に準備しておくと安心です。滝めぐりと組み合わせれば、自然体験たっぷりの一日になります。
ベストシーズンは新緑と紅葉|季節で変わる御嶽の表情
市営露天風呂は営業期間そのものが4月下旬〜11月上旬に限られるため、どの時期に行っても「季節限定の湯」です。なかでも6〜7月の新緑は、湯船から見上げる木々が生命力にあふれ、空気の清々しさが格別。10月中旬〜下旬の紅葉期は、御嶽の森が赤や黄に染まり、一年でもっとも華やぐ季節です。夏の8月は営業時間が18:30まで延長され、避暑を兼ねてゆっくり過ごせるのも魅力。逆に営業開始直後の4月下旬や終了間際の11月上旬は、残雪・降雪の影響で急な休業もあり得るので、初夏〜秋の安定した時期を選ぶと失敗が少なくなります。
📝 シーン別・おすすめの楽しみ方
- 一人旅:原生林に包まれた静けさで、日常をリセット
- カップル:山道ドライブごと楽しむストーリー性のある旅に
- 家族連れ:夏の避暑と高原温泉デビュー、滝めぐりもセットで
- ベストシーズン:6〜7月の新緑と、10月中旬〜下旬の紅葉
まとめ|濁河温泉の市営露天風呂で味わう天空の湯浴み
濁河温泉の市営露天風呂は、御嶽山の中腹・標高およそ1800mに湧く濁り湯を、大人600円・小学生300円という手ごろな料金で楽しめる、岐阜屈指の秘湯体験です。鉄分を含んだ茶褐色の湯と、原生林に包まれた開放感は、平地の温泉では決して味わえないもの。ただし4月下旬〜11月上旬の期間限定営業で、定休日や気象による休業もあるため、事前確認が旅の成否を分けます。片道2時間近い山道は、給油と時間に余裕をもって計画するのが安全に楽しむコツです。
📝 この記事の要点
- 料金は大人600円・小学生300円、営業は10:00〜17:30(8月は18:30まで)
- 営業期間は4月下旬〜11月上旬の期間限定、冬は休業
- 定休日は原則 第2・第4水曜日(8月は無休)、当日は事前確認を
- 泉質はナトリウム・カルシウム系の茶褐色の濁り湯、保温性が高い
- アクセスは高山から約100分・下呂から約120分、駐車場は無料20台
- 山に入る前に給油を、高所ゆえのぼせ・高山病にも注意
- もっと浸かりたいなら湯元館・朝日荘での宿泊も選択肢
まず最初の一歩としておすすめしたいのは、下呂市の公式ページでその年の営業カレンダーを確認し、初夏か秋の安定した時期に日程を仮押さえすることです。そのうえで、日帰りで手軽に名湯を味わうか、一泊してじっくり濁河の湯を堪能するかを決めていきましょう。標高1800mの天空の露天風呂は、わざわざ足を運ぶ価値のある、忘れられない湯浴みを約束してくれます。次の休日は、御嶽山麓の秘湯へ出かけてみてはいかがでしょうか。
※本記事の料金・営業時間・定休日などは2026年7月時点の情報です。営業期間・時間は気象状況により変動するため、おでかけ前に各施設・下呂市の公式サイトで最新情報をご確認ください。
コメント