「岐阜で日帰り温泉に入りたいけれど、下呂まで行かないと本物の湯には入れないのでは」——そう思って検索している方は多いはずです。結論から言うと、その心配は要りません。岐阜県は南北に長く、名古屋から車で1時間の岐南町にも、標高の高い奥飛騨にも、それぞれ性格の違う温泉が湧いています。しかも日帰り入浴の料金は700円から1,500円というレンジに収まっていて、思い立った日の午後にふらりと入れる湯がいくつもあります。
ただし、岐阜の日帰り温泉には「知らないと損をする」ポイントがあります。旅館の日帰り入浴は曜日によって受付終了時刻が変わったり、館内の滞在時間が1時間に区切られていたりと、スーパー銭湯の感覚で行くと入れずに帰ることになるからです。逆に言えば、時間割さえ押さえておけば、1,500円で日本三名泉の湯に浸かって帰ってくることができます。
この記事では、下呂・飛騨高山・奥飛騨・長良川・美濃の各エリアから実際に日帰り入浴を受け付けている施設を集め、料金・営業時間・泉質を並べて比較します。泉質の読み方から入浴マナーまで、はじめての人が迷わない順番で整理しました。
・岐阜の日帰り温泉10湯の料金・営業時間を一覧で比較
・下呂・飛騨高山・長良川・奥飛騨の泉質はどう違うのか
・旅館の日帰り入浴で「入れずに帰る」を防ぐ時間割の読み方
・カップル・家族・一人旅それぞれに向く施設タイプの選び方
岐阜の日帰り温泉が旅慣れた人に選ばれる3つの理由

岐阜県の温泉が面白いのは、県内を移動するだけで湯の性格ががらりと変わる点です。北へ行けば標高1,000メートル超の山あいに硫黄の香る濁り湯があり、県庁所在地の岐阜市には鉄分を含んだ赤い湯が湧いています。この振れ幅の大きさは、全国でもそう多くありません。
日本三名泉・下呂の湯を1,500円で味わえる
下呂温泉は有馬、草津と並ぶ日本三名泉のひとつです。「泊まらないと入れない」というイメージがありますが、温泉街の旅館の多くが日帰り入浴を受け付けており、下呂温泉 小川屋も下呂温泉 水明館も大人1,500円で入れます。宿泊すればそれなりの費用がかかる宿の大浴場に、ランチ代わりの予算で入れる計算です。
使い方としては、名古屋方面から車や特急でやってきて、昼過ぎに温泉街に着き、湯に浸かってから温泉街を散策して夕方に帰るという半日プランが組みやすいところ。下呂温泉 小川屋はJR下呂駅から徒歩約7分なので、電車旅でも足になる乗り物が要りません。
注意したいのは、旅館の日帰り入浴は宿泊客の準備時間に合わせて設定されているため、受付終了が早いこと。下呂温泉 水明館は11:00~14:00の3時間だけです。「夕方に着いて一風呂」という計画は下呂では通りにくいと覚えておいてください。
奥飛騨には16の露天風呂が700円で待っている
県北部の奥飛騨温泉郷にあるひらゆの森は、大人700円、小人500円という料金で敷地内の露天風呂群に入れます。男女合わせて16の露天風呂があり、それぞれ濁り方と温度が違う源泉かけ流しです。1つの施設でこれだけ湯めぐりできるところは、岐阜県内では他に思い当たりません。
営業は10:00~21:00(受付20:30まで)と長く、100台完備の駐車場があるので、上高地や新穂高からの帰りに立ち寄る使い方が定番です。年中無休(メンテナンス休業あり)なので、平日でも週末でも予定を立てやすいのも利点です。
デメリットを挙げるなら、露天中心なので雨や雪の日は移動時に体が冷えること、そして名古屋方面からは片道3時間前後かかることです。「日帰り」と呼ぶには移動が長いので、他の観光とセットで組むのが現実的です。
岐阜市の中心部にも「赤い湯」が湧いている
意外と知られていないのが、岐阜市の長良川沿いに温泉街があることです。長良川温泉は単純鉄冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)で、地下から湧き出た時点では無色透明なのに、空気に触れると徐々に赤褐色に変わります。JR岐阜駅からバス圏内で、この色の湯に入れるわけです。
長良川温泉 ホテルパークは大人1,000円、長良川温泉 石金も大人1,000円と、街なかの温泉としては手が届きやすい価格帯。仕事帰りや買い物のついでに寄れる立地なので、旅行者だけでなく地元の人にも使われています。
ただし、旅館の日帰り入浴は館内の滞在時間が1時間に区切られている施設があります。ゆっくり長湯をしたい人には向きません。時間を気にせず過ごしたいなら、後述するスーパー銭湯型の施設を選ぶほうが満足度は高くなります。
| 施設名 | エリア | 大人料金 | 日帰り入浴時間 |
|---|---|---|---|
| ひらゆの森 | 奥飛騨温泉郷 | 700円 | 10:00~21:00 |
| ぎなん温泉 | 岐南町 | 平日800円 | 10:00~25:00 |
| 天然温泉三峰 | 可児市 | 平日850円 | 10:00~22:30 |
| 長良川温泉 ホテルパーク | 岐阜市 | 1,000円 | 13:00~20:00 |
| 長良川温泉 石金 | 岐阜市 | 1,000円 | 12:00~14:30 |
| 長良川温泉 岐阜グランドホテル | 岐阜市 | 午前1,000円 | 6:00~10:00 |
| 下呂温泉 小川屋 | 下呂市 | 1,500円 | 曜日で変動 |
| 下呂温泉 水明館 | 下呂市 | 1,500円 | 11:00~14:00 |
| 飛騨高山温泉 高山グリーンホテル | 高山市 | 1,500円 | 11:00~14:00/15:00~22:00 |
| 長良川温泉 十八楼 | 岐阜市 | 1,500円 | 14:00~20:00 |

※ぎふ旅手帖調べ(各施設公式サイト掲載の日帰り入浴情報より作成)
泉質で選べば失敗しない|アルカリ性・含鉄泉・硫黄泉の違い
「どこの温泉がいいですか」と聞かれたとき、案内人として最初に返すのは「何を期待していますか」という質問です。肌のすべすべ感なのか、体の芯からの温まりなのか、それとも湯の色や香りという体験なのか。泉質を知っておくと、この答え合わせが一気に楽になります。
日本の泉質は10種類、まずは3グループで考える
日本には全部で10種類の泉質があり、単純温泉、塩類泉、特殊成分を含む温泉という3つのグループに大きく分類されます。まずこの3分類だけ頭に入れておけば、施設の掲示を読んだときに「自分向きかどうか」の見当がつきます。
ざっくり言うと、単純温泉は関節痛や疲労回復に向き、刺激が穏やかなので温泉デビューの人や子どもと一緒でも入りやすいタイプ。塩化物泉は温熱効果が高いため冷え性や慢性婦人病に向いており、保温・保湿効果が高いのが特徴です。硫黄泉は糖尿病や肌の美肌作用があるとされ、含有量によって効き方が変わります。炭酸水素塩泉は肌の古い角質を落とす作用があり、美肌の湯として人気があります。
選び方の原則はシンプルで、自分の身体の悩みや目的に合った泉質を選ぶこと。ただし注意点として、温泉の適応症は「必ず治る」という意味ではありません。持病がある方や体調に不安がある方は、入浴前にかかりつけの医療機関に相談してから出かけてください。
下呂のpH9.18が「美人の湯」と呼ばれるわけ
下呂温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、pH値は9.18。この数値の高さが「美人の湯」「美肌の湯」と呼ばれる理由です。アルカリ性の湯は肌の表面をなめらかにする働きがあり、湯船から上がったときの手触りではっきり違いがわかります。
効能としては、リウマチ、運動機能障害、神経症、神経麻痺、病後回復、疲労回復、血行促進が挙げられています。入浴すると身体が温まって血行が良くなることから「健康の湯」という愛称でも呼ばれてきました。単純温泉に分類されるだけあって刺激が穏やかなので、長時間の運転で疲れた体をほぐす目的にも合います。
使いどころとしては、女性同士の旅や、温泉が初めての家族連れ。刺激が強くないぶん、湯あたりのリスクも比較的低めです。詳しい湯の情報は下呂温泉旅館協同組合の公式サイトにまとまっています。
長良川温泉の赤い湯は鉄分が空気に触れた証拠
長良川温泉の泉質は単純鉄冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)、いわゆる含鉄泉です。地下から湧出する源泉は無色透明ですが、大気に触れると徐々に赤褐色に変色します。湯船の色が赤茶けているのは汚れではなく、鉄分がしっかり含まれている証拠だということです。
効能には神経痛、関節痛、疲労回復、リウマチ、婦人病、皮膚病が挙げられています。源泉は三田洞に湧出しており、そこから長良川沿いの各旅館へ配湯される仕組みです。岐阜市街に泊まりながら本格的な温泉に入れるのは、この配湯があるからこそ。
注意点として、含鉄泉は色が濃いぶん白いタオルに色移りすることがあります。お気に入りの白タオルを持ち込むのは避け、施設の貸しタオルを使うのが無難です。詳細は長良川温泉の公式サイトで確認できます。
奥飛騨は約40本の源泉が支える別格の湯量
奥飛騨温泉郷 平湯温泉は、泉質が源泉ごとに異なるのが特徴です。単純温泉、ナトリウム-炭酸水素塩泉、硫黄泉、塩化物泉などが混在し、泉温は40~90℃と幅があります。約40本の源泉や井戸を持ち、毎分1万3000リットルという湧出量を誇ります。
この湯量が意味するのは、加水や循環に頼らずかけ流しができるということ。ひらゆの森の露天風呂群で1つずつ濁り方が違うのは、複数の源泉をそのまま使っているからです。効能も幅広く、神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、慢性皮ふ病、じんましん、糖尿病、痔疾、慢性婦人病が挙げられています。
硫黄泉はアクセサリーの変色を招くことがあります。奥飛騨方面に向かうときは、シルバーのリングやネックレスを外して脱衣所のロッカーへ。金属の変色は洗っても戻らないことが多く、現地で気づいても手遅れです。平湯温泉観光協会の公式サイトにも湯の性格が紹介されています。
下呂温泉の日帰り入浴、宿はどう選び分ける?

下呂温泉には日帰り入浴を受け付ける宿が複数ありますが、性格はそれぞれ違います。ここでは湯そのものを楽しみたい人向けと、食事や休憩まで含めて過ごしたい人向けの2軒を紹介します。

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畳の上に寝そべる小川屋の畳風呂
下呂温泉 小川屋の日帰り入浴は大人1,500円、小人1,000円。この宿の特徴は畳風呂で、浴室の床が畳敷きになっているため、洗い場でも足裏が冷たくならず、小さな子どもや年配の方が滑りにくいという実用的な利点があります。手ぶらで行く人向けにバスタオル貸出が500円で用意されています。
営業時間は曜日で変わります。月曜・水曜・金曜は12:00~19:00(受付18:00まで)、火曜・木曜は13:00~19:00(受付18:00まで)、土曜・日曜と祝祭日は12:00~15:00(受付14:00まで)です。平日の夕方まで入れるのに対し、週末は昼過ぎで受付が締まる点は必ず押さえてください。
カップルや家族で人目を気にせず入りたい場合は貸切風呂という手もあります。ゆらぎ館の貸切風呂は45分で4,400円~4,950円、本館は45分3,300円。JR下呂駅から徒歩約7分なので、特急ひだで到着してそのまま歩ける距離です。
| 住所 | 〒509-2207 〒509-2207 岐阜県下呂市湯之島570 |
| 電話番号 | 0576-25-2118 |
| 営業時間 | 月曜・水曜・金曜12:00~19:00(受付18:00まで)、火曜・木曜13:00~19:00(受付18:00まで)、土曜・日曜12:00~15:00(受付14:00まで)、祝祭日12:00~15:00(受付14:00まで) |
| 定休日 | 年に1回休館日あり |
| アクセス | JR下呂駅から徒歩約7分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
水明館は11:00~14:00の3時間が勝負
下呂温泉 水明館の日帰り入浴は11:00~14:00、大人1,500円、小人(3歳~小学生)1,000円、2歳以下は0円です。名古屋から電車で約90分、車で約2時間という距離感なので、朝に出発すれば入浴時間帯にちょうど間に合います。
ここで押さえておきたいのが、日帰り入浴の支払い方法が現金払いのみという点。キャッシュレス前提で出かけると受付で困ります。財布に現金を入れてから家を出てください。
入浴だけでは物足りない、昼食まで済ませたいという人には日帰りプランがあり、内容によって1,980円~7,380円と幅があります。夫婦や親子でゆっくり過ごしたい日、雨で観光の予定が崩れた日の避難先としても機能します。ただし3時間しか窓が開いていないので、午前中に別の観光を詰め込むと間に合いません。
| 住所 | 岐阜県下呂温泉 |
| 電話番号 | 0576-25-2801 |
| 営業時間 | 11:00~14:00 |
| 定休日 | 記載なし |
| アクセス | 名古屋から電車で約90分、お車で約2時間 |
| 公式サイト | 公式サイト |
「せっかく来たのに入れない」を防ぐ時間割の読み方
下呂で最も多い失敗は、温泉街をゆっくり散策してから入浴しようとして、受付終了に間に合わないパターンです。土日に下呂温泉 小川屋へ夕方近くに着いたとしたら、受付は14:00で終わっているので入れません。日帰り入浴は宿泊客のチェックインまでの時間に設定されているため、夕方は原則として閉まると考えるのが正解です。
対策はシンプルで、「温泉が先、散策が後」に順番を入れ替えること。入浴を11時台か12時台に済ませてしまえば、その後の食べ歩きや足湯めぐりは時間を気にせず楽しめます。
旅館の日帰り入浴は、宿泊予約の状況や館内行事によって当日中止になることがあります。特に週末や連休は「本日の日帰り入浴は休止」となるケースがあるため、遠方から向かうなら出発前に電話で受付可否を確かめておくと空振りを防げます。
飛騨高山と奥飛騨、山あいで入るならこの2湯
高山方面は観光と温泉をセットで組みやすいエリアです。古い町並みを歩いた後に汗を流すのか、山を越えて濁り湯を求めるのかで、行き先が分かれます。
高山グリーンホテルは夜22:00まで入れる街なかの湯
飛騨高山温泉 高山グリーンホテルの日帰り入浴は、昼間11:00~14:00(最終受付13:00)と夜間15:00~22:00(最終受付21:00)の2部構成。料金は成人1,500円、小学生750円、幼児(3~5歳)300円です。夜間の枠があるおかげで、古い町並みや朝市を一日歩いた後でも湯に入って帰れます。
源泉は「飛騨高山温泉 天領の湯」。泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性-弱アルカリ性-低温泉)で、pH8.1の弱アルカリ性、源泉温度は32.5℃です。塩化物泉の保温性と炭酸水素塩泉の美肌作用を併せ持つ組み合わせで、公式には美肌の湯として案内されています。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔痛、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進です。
駐車場は250台あるので、レンタカー旅でも停める場所に困りません。高山に何度も通う人には、8枚10,000円(6ヶ月間有効)の回数券という選択肢もあります。注意点は昼間と夜間の間、14:00~15:00は受付の空白時間になること。ここに到着時刻が重なると1時間待つことになります。詳しい泉質データは高山グリーンホテル公式サイトの温泉ページに掲載されています。
| 住所 | 〒506-0031 〒506-0031 岐阜県高山市西之一色町2-180 |
| 電話番号 | 0577-33-5500 |
| 営業時間 | 昼間11:00~14:00(最終受付13:00)、夜間15:00~22:00(最終受付21:00) |
| 定休日 | 記載なし |
| アクセス | 250台収容の駐車場完備 |
| 駐車場 | あり(250台) |
| 公式サイト | 公式サイト |
ひらゆの森は700円で16の露天風呂を渡り歩く
ひらゆの森の入浴料は大人700円、小人500円。敷地内に男女合わせて合計16の露天風呂があり、それぞれが独自の濁り方と温度を持つ源泉かけ流しです。豊かな自然に囲まれた素朴な露天風呂で、木立の間から差す光や雪の日の静けさをそのまま浴びられます。
営業は10:00~21:00(受付20:30まで)、駐車場は100台完備。上高地や新穂高ロープウェイ、乗鞍方面からの帰り道にあたるので、観光の締めくくりとして立ち寄る人が多い施設です。年中無休(メンテナンス休業あり)で、平日でも予定を立てやすいのが助かります。
注意点は2つ。1つは露天中心のため、湯から湯へ移動する間に体が冷えること。特に冬場は湯めぐりを欲張らず、2~3か所に絞るほうが体にやさしいです。もう1つは冬季の道路事情で、平湯方面へ向かう峠道は積雪・凍結があるため、冬タイヤは必須と考えてください。
| 住所 | 〒506-1433 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763 |
| 電話番号 | 0578-89-3338 |
| 営業時間 | 10:00~21:00(受付20:30まで) |
| 定休日 | 年中無休(メンテナンス休業あり) |
| アクセス | 高山市奥飛騨温泉郷内 |
| 駐車場 | あり(100台完備) |
| 公式サイト | 公式サイト |

「奥飛騨温泉郷の神坂ってどんなところ?」「新穂高温泉エリアで泊まるならどの宿がいい?」——北アルプスの懐に抱かれた岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂は、新穂高ロープウ…
実は「安い湯ほど濃い」ことがある
温泉は料金が高いほど良いと思われがちですが、岐阜ではその常識が当てはまりません。700円のひらゆの森が源泉かけ流しの露天風呂を16も抱えている一方、1,500円の旅館の湯は建物や食事、接客まで含めた価格です。湯そのものの濃さで選ぶなら、価格帯は判断材料になりません。
旅館の日帰り入浴料には「宿の空間を使わせてもらう料金」が含まれています。ロビーの造作、庭の眺め、脱衣所の広さ——湯以外の部分にお金を払っていると考えると、1,500円という価格の意味が腑に落ちます。湯の濃さだけを求めるなら山あいの共同湯型施設、非日常の空間ごと味わいたいなら旅館型、と割り切って選ぶのが失敗しないコツです。
岐阜市街で湯めぐり|長良川温泉の宿を使い分ける
岐阜市の長良川沿いには、日帰り入浴を受け付ける宿が集まっています。同じ源泉を使いながら受付時間も料金も違うので、自分の行動時間に合う宿を選ぶのがコツです。
ホテルパークは13:00~20:00の長い受付枠
長良川温泉 ホテルパークの日帰り入浴は13:00~20:00、大人1,000円・お子様500円(貸タオル付)です。長良川沿いの立地で、金華山と岐阜城を望む眺めが売り。午後から夜まで受付枠が開いているので、仕事終わりや観光の締めに使いやすい宿です。
泉質は単純鉄冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)で、鉄分やラドンを多く含み、空気に触れると赤いにごり湯に変化します。岐阜市街にいながら、山あいの温泉地のような色の湯に入れるのがここの価値です。女性専用の岩盤浴は1時間1,800円で利用できます。
注意点は館内時間が1時間と決められていること。湯上がりに畳の休憩室で1時間うたた寝、という過ごし方はできません。時間を区切って効率よく温まりたい人向けと考えるのが正解です。
| 住所 | 〒500-8009 〒500-8009 岐阜県岐阜市湊町397-2 |
| 電話番号 | 058-265-5211 |
| 営業時間 | 13:00~20:00(館内時間1時間) |
| 定休日 | 記載なし |
| アクセス | 岐阜市内長良川沿い |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
岐阜グランドホテルは朝6:00から入れる
長良川温泉 岐阜グランドホテルは、日帰り入浴の枠が3つに分かれています。午前6:00~10:00、午後13:30~17:00、そしてディナー利用時は16:00~23:00。料金は入浴のみの場合、午前が大人1,000円、午後が大人1,500円、小人はいずれも500円です。
朝6:00から入れる施設は岐阜県内でも珍しく、早朝に岐阜へ着いた出張者や、朝の長良川を眺めてから一日を始めたい人に向きます。同じ湯でも午前枠のほうが500円安いので、朝型に切り替えるだけで支出が変わります。
さらに、食事とセットにすると入浴料が下がります。朝食・ランチ利用時は入浴料800円、ディナー利用時は入浴料1,000円。食事も温泉も、と考えているなら、入浴だけを別に払うより組み合わせたほうが得です。注意点は午後枠が17:00で終わること。夕方の到着ならディナー利用の枠を選ぶ必要があります。
| 住所 | 〒502-8567 〒502-8567 岐阜県岐阜市長良648番地 |
| 電話番号 | 058-233-1111 |
| 営業時間 | 午前6:00~10:00、午後13:30~17:00、ディナー利用時16:00~23:00 |
| 定休日 | 記載なし |
| アクセス | 岐阜市長良川沿い |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
石金と十八楼、老舗2軒という選択肢
もう少し「旅館らしさ」を求めるなら、長良川温泉 石金と長良川温泉 十八楼が候補になります。長良川温泉 石金は料理旅館で、日帰り入浴は12:00~14:30(受付14:00まで、館内時間1時間)、大人1,000円・お子様500円。源泉かけ流しの露天風呂があり、季節ごとの懐石料理と合わせて楽しめる宿です。
長良川温泉 十八楼は創業1860年の長良川畔の老舗宿で、日帰り入浴は14:00~20:00、大人1,500円、小人700円。鵜飼を楽しむのに最適な立地にあり、湯上がりにそのまま鵜飼観覧へ流れる動線が組めます。
使い分けの目安は時間帯です。昼に岐阜市街へ着くなら長良川温泉 石金、午後から夜にかけて動くなら長良川温泉 十八楼。長良川温泉 石金は受付が14:00で締まるので、午前中の予定が押すと届きません。
| 住所 | 〒502-0071 〒502-0071 岐阜県岐阜市長良112 |
| 電話番号 | 058-231-8156 |
| 営業時間 | 12:00~14:30(受付14:00まで、館内時間1時間) |
| 定休日 | 記載なし |
| アクセス | 岐阜市長良川沿い |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
| 住所 | 〒500-8009 〒500-8009 岐阜県岐阜市湊町10 |
| 電話番号 | 058-265-1551 |
| 営業時間 | 14:00~20:00 |
| 定休日 | 記載なし |
| アクセス | 岐阜市長良川沿い、鵜飼を楽しむのに最適な立地 |
| 駐車場 | あり |
鵜飼シーズンの週末に飛び込みで行くと痛い目に遭う
もう1つの典型的な失敗が、5月から10月の鵜飼シーズン、それも週末に長良川沿いの宿へ予約なしで向かうケースです。鵜飼観覧の団体客が入っている日は、日帰り入浴の受付が縮小されたり休止になったりします。駐車場も観覧客で埋まりやすく、車で行って停められないという事態が起こります。
対策は2つあります。1つは前日までに電話で日帰り入浴の可否と駐車場の状況を確認すること。もう1つは、鵜飼のある日の夕方を避けて午前や昼過ぎに入ってしまうことです。長良川温泉 岐阜グランドホテルの午前枠は、この回避策としてよく機能します。
📝 長良川温泉を使いこなすポイント
- 朝から動くなら長良川温泉 岐阜グランドホテルの午前枠(大人1,000円)が最安値帯
- 昼に着くなら長良川温泉 石金、夜まで動くなら長良川温泉 ホテルパークか長良川温泉 十八楼
- 館内時間1時間の施設は「長湯・昼寝」には向かない
- 赤い湯は白タオルへの色移りに注意、貸タオルを活用する
- 鵜飼シーズンの週末は事前確認が必須
1,000円以下で通える|岐阜のスーパー銭湯型温泉
旅の途中ではなく「日常の延長」で温泉に入りたいなら、時間制限のないスーパー銭湯型が向いています。岐阜県の南部には、天然温泉を引きながら1,000円以下で入れる施設が揃っています。
天然温泉三峰は平日850円で朝から夜まで
可児市の天然温泉三峰は、施設全体(お風呂・サウナ含む)が10:00~22:30(最終受付22:00)と長時間営業。料金は平日が大人850円、小学生430円、シルバー(65歳以上)820円、土日祝が大人950円、小学生480円です。源泉掛け流しの湯に加え、サウナ、岩盤浴、食事処が揃っています。
アクセスは東海環状自動車道「可児御嵩」ICより10分、中央自動車道「多治見」ICより20分。無料駐車場が150台あるので、名古屋方面からのドライブの帰りに寄る使い方がしやすい立地です。砂塩風呂は11:00~21:00(最終受付19:20)、リラクゼーション・あかすりは10:30~22:00(最終受付21:00)と、湯以外のメニューも充実しています。
注意したいのは、砂塩風呂と髪工房が毎週水曜定休だという点。お風呂自体は年中無休(メンテナンス休館あり)ですが、砂塩風呂目当てで水曜に行くと空振りします。入浴回数券(10枚)もあるので、近隣に住んでいて通う予定なら受付で確認してみてください。
| 住所 | 〒509-0238 〒509-0238 岐阜県可児市大森1748-1 |
| 電話番号 | 0574-64-0126 |
| 営業時間 | 施設全体10:00~22:30(最終受付22:00) |
| 定休日 | 年中無休(メンテナンス休館あり)、砂塩風呂と髪工房は毎週水曜定休 |
| アクセス | 東海環状自動車道『可児御嵩』ICより10分、中央自動車道『多治見』ICより20分 |
| 駐車場 | あり(150台無料) |
| 公式サイト | 公式サイト |
ぎなん温泉は深夜25:00まで開いている
岐南町のぎなん温泉は、湯処が10:00~25:00(最終入館受付24:30)、岩盤浴が10:00~24:00という営業時間。深夜まで開いている天然温泉は岐阜県内では貴重で、仕事が遅く終わった日でも湯に入れます。料金は大人(中学生以上)が平日800円/土日祝900円、小人(4歳~小学生)が平日400円/土日祝500円、幼児(4歳未満)は200円です。
アクセスは車なら東海北陸道岐阜各務原ICより5分、国道21号線三宅ICより3分。公共交通なら名鉄各務原線の切通駅または細畑駅より徒歩20分です。名古屋方面から岐阜市街へ入る手前にあるので、遠出の帰り道に組み込みやすい位置にあります。
食事処は11:30~22:30(L.O 22:00)、癒処は11:00~22:00(最終受付21:00)。湯上がりに食事まで済ませられます。通う人向けには入浴回数券(10枚)7,800円という設定があり、平日料金と比べると1回あたりが安くなる計算です。注意点は不定休であること。深夜に向かう場合は営業日を確認してから出発してください。
| 住所 | 〒501-6001 〒501-6001 岐阜県羽島郡岐南町上印食9丁目59-1 |
| 電話番号 | 058-216-1126 |
| 営業時間 | 湯処10:00~25:00(最終入館受付24:30)、岩盤浴10:00~24:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | 車:東海北陸道岐阜各務原ICより5分、国道21号線三宅ICより3分 / 公共交通:名鉄各務原線 切通駅または細畑駅より徒歩20分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
関市の武芸川温泉は岩盤浴を4タイプから選べる
もう1軒挙げておきたいのが、関市の武芸川温泉です。湯どころは10:00~22:00(最終入館21:30)で、7種の風呂と露天風呂があり、4タイプの岩盤浴室ではリラックス効果や自己治癒力など様々な効果が期待できるとされています。定期メンテナンス以外は営業しているので、平日の思い立った日にも向かえます。
この施設には少し変わった経歴があります。もともと市営施設として運営されていましたが2016年3月31日に閉鎖され、その後、関観光ホテル西の屋別館として2016年11月28日に開業しました。運営が民間に移ったことで、岩盤浴やレストランを備えた施設として生まれ変わっています。料金は改定されることがあるため、公式サイトで最新の入館料を確かめてから出かけてください。
| スーパー銭湯型のメリット | 旅館日帰り型と比べたデメリット |
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| 滞在時間の制限がなく長居できる 1,000円以下で入れる施設が多い サウナ・岩盤浴・食事処が揃う 夜遅くまで営業している | 館内が混雑しやすく静かさに欠ける 旅先ならではの非日常感は薄い 眺望や庭園を楽しむ造りではない 土日祝は料金が上がる施設がある |

はじめてでも気まずくならない入浴マナーと持ち物
日帰り温泉で気後れする原因の多くは、マナーを知らないことへの不安です。押さえるべきルールは多くありません。基本を頭に入れておけば、初めての施設でも堂々と過ごせます。
覚えるのは3つだけ|浴槽・周囲・施設ルール
温泉の基本マナーは「浴槽を汚さない」「周囲に迷惑をかけない」「施設ごとのルールを守る」の3点です。この3つから外れなければ、細かい所作は自然と正しくなります。
具体的には、衛生面から体を洗ってから温泉に入るようにしましょう。かけ湯だけで湯船に入る人を見かけますが、洗ってから入るのが原則です。浴場では走らない、小さなお子様が遊ばないよう注意する、私語をひかえめにする——このあたりが「周囲に迷惑をかけない」の中身にあたります。
サウナを使う場合は、体の表面の水分をタオルで拭き取ってから入浴します。濡れたまま入るとサウナ室内の湿度が上がり、他の利用者の体感が変わってしまうためです。施設によって独自のルール(岩盤浴の館内着着用、入れ墨の可否など)があるので、入口の掲示は一度目を通しておくと安心です。
浴場に持ち込むのはフェイスタオル1枚だけ
持ち物で迷いやすいのがタオルです。バスタオルは脱衣所で体を拭くために使い、お風呂場には持ち込まないのがマナー。浴場へはフェイスタオルを1枚持っていきましょう。この使い分けを知っているだけで、脱衣所での動きが自然になります。
手ぶらで出かける場合は貸出を活用してください。下呂温泉 小川屋はバスタオル貸出が500円、長良川温泉 ホテルパークは大人1,000円・お子様500円の料金に貸タオルが付いています。施設ごとにタオルの扱いが違うので、公式サイトの日帰り入浴案内を見ておくと荷物が減ります。
入浴前にはコップ1杯程度の水分を補給しておきます。温泉は思った以上に汗をかくため、車移動の前後は特に意識したいところ。注意点として、飲酒後の入浴は避けてください。旅先で昼から一杯やってそのまま湯へ、というのは事故のもとです。
脱衣所と休憩スペースでの振る舞い
意外と差が出るのが湯上がりの所作です。脱衣所ではロッカー前を長時間ふさがない、ドライヤーを長時間独占しないのが基本。髪の毛が落ちたら片付けるところまでがマナーとされています。混雑する土日の夕方は、次の人が待っていることを意識するだけで空気が変わります。
休憩スペースでは、スマホはマナーモードにし、動画を見るならイヤホンを使います。荷物で席を取りすぎないことも大切です。天然温泉三峰やぎなん温泉のような滞在型の施設では、休憩室の使い方が快適さを左右します。
カップル・家族・一人旅、タイプ別の選び方
日帰り温泉には、個室客室と温泉が利用できる客室利用型、時間制で貸切の内湯や露天風呂が利用できる家族風呂型、露天風呂付き個室型など複数のプランがあります。二人で一緒に入ることが目的なら、貸切風呂・家族風呂・客室風呂のいずれかで、定員、予約、時間、料金を施設公式ページで確認することが大切です。
カップルなら、下呂温泉 小川屋の貸切風呂(ゆらぎ館45分4,400円~4,950円、本館45分3,300円)のように時間制で独占できるタイプが手軽です。休憩や食事まで含めてゆったり過ごしたいなら、下呂温泉 水明館の日帰りプラン(1,980円~7,380円)のような客室・食事つきの形が合います。
家族連れで見るべきは、キッズスペース、食事処、休憩室の充実度です。天然温泉三峰やぎなん温泉のような滞在型の施設は、子どもが先に上がって待つ場所があるので親も慌てません。一人旅なら、湯そのものの質で選ぶのが満足度が高く、ひらゆの森の露天風呂群や飛騨高山温泉 高山グリーンホテルの夜間枠が候補になります。
まとめ|岐阜の日帰り温泉は「時間割」で選ぶと失敗しない
はじめの一歩としておすすめしたいのは、自分が行ける曜日と時間帯を先に紙に書き出してから、この記事の比較表を見返すことです。「土曜の夕方しか空いていない」なら下呂の旅館は選択肢から外れ、ぎなん温泉や天然温泉三峰、飛騨高山温泉 高山グリーンホテルの夜間枠が残ります。「平日の朝が空いている」なら長良川温泉 岐阜グランドホテルの午前枠が最も安く入れます。行き先から決めるのではなく、時間から決める。これが岐阜の日帰り温泉を空振りなく楽しむ順番です。
※料金・営業時間・定休日は変更されることがあります。おでかけ前に各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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