高山の古い町並みを歩いたあと、「せっかくだから本格的な温泉に浸かって帰りたい」と地図を開くと、必ず目に入るのが奥飛騨温泉郷の文字です。ただ、奥飛騨と一口に言っても温泉地は5つあり、どこを拠点にすればいいのか分からず手が止まってしまう人は少なくありません。
結論から言えば、初めての奥飛騨なら平湯を選んでおけば外しません。高山からのバスが1本で着き、上高地行きのシャトルバスも新穂高方面の路線バスもここから出ていて、日帰り入浴は700円から、共同湯なら寸志、足湯なら無料と、湯に触れるハードルがどこよりも低いからです。標高1,250mの高原にありながら、バスターミナルと湯宿と滝と民俗館が徒歩圏に固まっている密度の高さが、平湯の強みです。
この記事では、平湯温泉の成り立ちと湯量から始めて、日帰り湯めぐりの組み立て方、高山や松本からの入り方、上高地・新穂高への乗り継ぎ、食事、季節ごとの楽しみ方、そして半日プランと1泊2日プランまでを、料金と時間の実数つきで案内します。旅仲間に「ここはこう回ると気持ちいいよ」と伝えるつもりで書きました。
この記事でわかること
・平湯温泉の湯量・泉質・歴史と、奥飛騨5湯のなかでの位置づけ
・700円/寸志/無料の3段階で組む日帰り湯めぐりの手順
・高山からバス1,600円・車で約45分という2つの入り方と冬の注意点
・上高地・新穂高へ乗り継ぐときの駐車場代とバス代の実額
・結氷まつり・キャンプ・スキーなど季節ごとの過ごし方とモデルコース
奥飛騨温泉郷 平湯はどんな温泉地?標高1,250mの湯の玄関口

5つの温泉地の一番手前にあり、旅の乗り換え地点になる
平湯温泉は、奥飛騨温泉郷を構成する5つの温泉地のうち、高山側から数えて最初に着く温泉地です。奥飛騨温泉郷は平湯温泉・福地温泉・新平湯温泉・栃尾温泉・新穂高温泉で構成され、この5湯を合わせた湧出量は毎分約3万リットル超、露天風呂は110以上を数えます。そのなかで平湯が「玄関口」と呼ばれるのは、湯の質だけでなく交通の結節点だからです。高山方面からの路線バスも、松本方面からの高速バスも、上高地行きのシャトルバスも、新穂高ロープウェイ行きの路線バスも、すべて平湯バスターミナルを通ります。
使い方としては、車を平湯に置いて温泉と山をセットで楽しむ人、バス旅で高山から日帰りで湯だけ浴びに来る人、上高地登山の前泊地として使う人の3タイプに分かれます。注意点は、温泉街そのものがコンパクトなぶん、夜に開いている店が限られること。夕食を外で取るつもりなら、営業時間と定休日を先に確認してから宿の素泊まりプランを選ぶのが安全です。
源泉約40本・毎分8,636リットル|数字で見る平湯の湯量
平湯温泉の湯量は、温泉地としてはっきり多い部類に入ります。平湯温泉観光協会によると、平湯温泉地内には約40の井戸・源泉があり、湧出量は毎分8,636リットル、1日あたり約12,000,000リットルにのぼります。泉温は27.0℃から98.0℃まで幅があり、熱い源泉と温い源泉を混ぜ合わせることで、加水せずに適温をつくれる宿や施設が多いのが特徴です。
この数字が読者にとって意味を持つのは、「かけ流しの湯に当たる確率が高い」という一点に尽きます。湯量が細い温泉地では循環併用が増えますが、平湯では日帰り施設でも源泉かけ流しを掲げるところがあります。ひらゆの森は全浴槽が源泉かけ流しです。ただし、湯量が多いことと湯温が一定であることは別問題で、外気温が下がる真冬の露天は体感がぐっと変わります。長湯を狙うなら内湯と露天を行き来できる施設を選んでください。
📜 歴史メモ
江戸時代の記録には、中世に甲州の武田家臣が飛騨へ攻め入った際、毒霧の被害を受けた士卒が、湯で傷を癒やす白い老猿の姿を見て自分たちも浸かり、回復したと伝えられています。この白猿伝説が平湯温泉の開湯譚で、平湯は奥飛騨温泉郷で最古の歴史を持つ温泉とされています。
白い老猿が教えた湯|奥飛騨最古という肩書きの重み
平湯の湯は、戦国期にはすでに人を癒やす湯として知られていました。開湯伝説の主役が白い老猿という点が、いかにも山深い奥飛騨らしいところです。江戸期には北陸の大名が参勤交代の道中で疲れを抜くために立ち寄ったとも伝わり、街道の要衝としての性格を長く保ってきました。
歴史を体感したいなら、平湯民俗館へ足を運ぶのが早道です。移築された合掌造の建物や、高山市文化財の古民家が並び、囲炉裏には常時火が入っています。煙の匂いのなかで木の柱を見上げると、湯治場としての平湯が想像しやすくなります。見学は無料で、隣には平湯神社・薬師堂もあります。注意点は木曜日が休館日であること(繁忙期は開館)。曜日を外すと、湯と歴史をまとめて味わう計画が崩れます。
泉質は4種類|同じ平湯でも湯船ごとに手ざわりが違う
平湯温泉の泉質は、炭酸水素塩泉・単純温泉・塩化物泉・硫黄泉の4種類が確認されています。源泉が約40本もあるため、施設ごと、ときには湯船ごとに肌ざわりや香りが変わります。炭酸水素塩泉は慢性胃腸病・尿管結石・痛風・じんましん・糖尿病・肝臓病に、単純温泉はリウマチ・動脈硬化症・関節痛・腰痛・筋肉痛に効能があるとされています。
実際の楽しみ方としては、1軒で満足せず2軒はしごするのがおすすめです。ひらゆの森はカルシウム・ナトリウム・マグネシウム・炭酸水素塩・塩化物泉で、湯口の周りに白い析出物が付くタイプ。共同湯の平湯の湯はまた別の表情を見せます。注意したいのは、硫黄成分のある湯にアクセサリーを着けて入ると変色する場合があること。銀製品は脱衣所のロッカーに預けてから湯船へ向かってください。
700円・寸志・無料|湯めぐりは3段階で組み立てる
ひらゆの森は16の露天風呂を700円で歩き回れる
日帰り入浴の本命は、平湯温泉の入口に建つひらゆの森です。日帰り入浴は大人700円、小人(3歳~小学6年生)500円で、露天風呂は全16ヶ所(男湯7・女湯9)。全浴槽が源泉かけ流しで、白樺やブナの林のなかに湯船が点在しているため、湯めぐり自体が散歩のようになります。営業時間は10:00~21:00(最終受付20:30)、無休(メンテナンス休業あり)です。
手ぶらで寄れるのも利点で、タオル200円、バスタオル500円でレンタルできます。高山からのバスを平湯で降りて、次のバスまでの1時間半で汗を流す、という使い方もできる距離感です。注意点は冬で、積雪のため一部の露天風呂が利用できなくなる場合があります。また、湯上がりに休憩処が混み合う時間帯(15時前後と夕方)があるため、静かに過ごしたいなら開店直後の10時台が狙い目です。
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-1 |
| 電話番号 | 0578-89-3338 |
| 営業時間 | 10:00~21:00(最終受付20:30) |
| 定休日 | 無休(メンテナンス休業あり) |
| アクセス | JR高山駅から濃飛バス新穂高温泉行きで約60分、平湯温泉下車徒歩約2分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
平湯民俗館「平湯の湯」は寸志で入る囲炉裏そばの共同湯
もっと素朴な湯に触れたいなら、平湯民俗館に併設された平湯の湯へ。入浴料は寸志(300円程度)で、料金箱に自分で入れる方式です。営業時間は夏期6:00~21:00、冬期8:00~19:00、年中無休(メンテナンス休業あり)。古民家の敷地の一角にある野趣のある湯で、朝いちばんに湯へ入ってから民俗館の囲炉裏で暖まる、という平湯らしい時間の使い方ができます。
ひとり旅や早朝出発の登山者との相性が抜群で、上高地行きの始発前にさっと浸かる人もいます。注意点は3つ。設備は簡素でシャンプー類は備え付けを期待しないこと、駐車場が普通車5台と小さいこと、そして民俗館側は木曜休館(繁忙期は開館)であることです。バスターミナルから徒歩約3分なので、車ではなく歩いて向かうほうが結果的に早い場面が多くあります。
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯29 |
| 電話番号 | 0578-89-3339 |
| 営業時間 | 8:00~17:00(見学・休憩) |
| 定休日 | 木曜日(繁忙期は開館) |
| アクセス | 高山濃飛バスセンターから新穂高温泉行きバスで約60分、平湯温泉下車徒歩約3分/中部縦貫自動車道高山ICから車で約45分 |
| 駐車場 | あり(普通車5台) |
| 公式サイト | 公式サイト |
平湯足湯公園は24時間無料|バス待ちの30分が変わる
荷物が多い日や、着替える時間がない日に効くのが平湯足湯公園です。平湯バスターミナルから徒歩約3分、利用は24時間で無料。木製の屋根が架かっているので、雨でも雪でも足だけ温められます。清掃のため10:00~11:00頃は利用できない時間帯があるので、その帯だけ避けてください。
使いどころは乗り継ぎです。上高地から戻ってきて高山行きのバスまで40分空いた、というときに、ここで足を伸ばすと疲れの残り方がまったく違います。タオルは持参が基本なので、リュックの外ポケットにフェイスタオルを1枚入れておくとスマートです。注意点として、足湯は本格入浴の代わりにはなりません。あくまで待ち時間の使い道と割り切って、湯そのものを味わうならひらゆの森か平湯の湯へ向かうのが正解です。
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯 |
| 電話番号 | 0578-89-3030 |
| 営業時間 | 24時間(10:00~11:00頃は清掃のため利用不可) |
| アクセス | 平湯バスターミナルから徒歩約3分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
【ぎふ旅手帖調べ】平湯の日帰り湯3施設を料金と時間で比べる
同じ平湯の湯でも、料金と営業時間の性格はまるで違います。旅程に合わせて選べるよう、3施設を並べました。
| 比較項目 | ひらゆの森 | 平湯の湯(平湯民俗館) | 平湯足湯公園 |
|---|---|---|---|
| 料金(大人) | 700円 | 寸志(300円程度) | 無料 |
| 営業時間 | 10:00~21:00 | 夏期6:00~21:00 冬期8:00~19:00 |
24時間 |
| 浴槽 | 露天16ヶ所 | 共同湯(簡素) | 足湯のみ |
| 向いている人 | じっくり湯めぐり | 早朝・素朴な湯好き | バス待ち・雨の日 |
| レンタル | タオル200円 バスタオル500円 |
持参が基本 | 持参が基本 |
表にすると分かるのは、平湯は「予算で妥協しなくていい温泉地」だということです。財布が寂しい日でも足湯と共同湯で湯には触れられますし、しっかり浸かりたい日は700円で16の露天が待っています。詳しい共同湯の情報は平湯温泉観光協会の公式ページで確認できます。
高山から平湯へ、バスと車どちらで向かうべきか

濃飛バスは片道1,600円・約53分で、予約なしで乗れる
公共交通で向かうなら濃飛バスの平湯・新穂高線が基本ルートです。高山濃飛バスセンターから平湯温泉までは大人1,600円、小人800円、所要は約53分。一部のバス停からの乗車を除いて予約は不要で、並んだ順に案内されます。高山駅から歩いてすぐの場所が始発なので、朝に高山の町並みを歩き、昼のバスで平湯へ抜けるという組み方が自然にできます。
この方法が向いているのは、レンタカーを借りない旅、そして温泉で一杯やりたい人です。飲酒後の運転を気にせず湯上がりのビールに進めるのは、バス旅の大きな利点です。注意点は本数で、観光シーズンの夕方は座席が埋まりやすく、荷物が大きいと乗車に手間取ります。大きなスーツケースは高山駅のコインロッカーか宿へ先に預けてしまうほうが、乗り降りが軽くなります。
| バスで行くメリット | バスで行くデメリット |
|---|---|
| 片道1,600円で乗り換えなし 湯上がりに飲酒できる 冬タイヤやチェーンの心配が不要 予約不要で当日の予定変更に強い | 本数が限られ最終便が早い 大きな荷物の扱いに気を使う 平湯大滝など徒歩圏外の寄り道がしにくい 繁忙期は座席が埋まりやすい |
車なら高山ICから約45分|冬の装備を軽く見た人がはまる落とし穴
車の場合、中部縦貫自動車道高山ICから平湯まで約45分、長野自動車道松本ICからは約60分が目安です。安房峠道路を使えば長野側からも短時間で入れます。自由に動けるので、平湯大滝や周辺の温泉地まで足を延ばしたい人には車が向いています。
ここでよくある失敗が、冬の装備を甘く見るパターンです。平湯は標高1,250mの高原で、高山市街が晴れていても峠は雪という日が普通にあります。ノーマルタイヤで来てしまい、峠の手前で立ち往生する、あるいは宿の駐車場から出られなくなる、という事態は毎冬起きています。対策は単純で、12月から3月に車で向かうならスタッドレスタイヤを履き、チェーンも積んでおくこと。加えて、日没後の峠越えを予定に入れないことです。夕方に高山を出発する行程なら、いっそバスに切り替えるほうが安全です。
平湯大滝の駐車場は降雪期に閉鎖されます。冬に滝を見たい場合は、2月の結氷まつり期間中に運行されるシャトルバスを使うのが前提です。「駐車場があるはずだから車で行けるだろう」と考えて向かうと、入口で引き返すことになります。
バスターミナル=アルプス街道平湯を待ち時間の基地にする
平湯の乗り換え拠点がアルプス街道平湯です。平湯バスターミナルに併設された施設で、営業時間は8:30~17:30(冬季は16:30まで)。1階に売店アルプラザ、レストランのアルプスホルン、パン工房があり、2階には団体向けのレストランが入っています。バスを待つあいだに土産を選び、焼きたてのパンをかじる、という過ごし方ができます。
ここで正確に押さえておきたい点が2つあります。ひとつは足湯で、湯温の低下により現在は利用できません(再開の見通しは未定)。もうひとつは3階のパノラマ大浴場で、2018年11月30日をもって営業を終了しています。古い記事には「バスターミナルで風呂に入れる」と書かれたものが残っていますが、いまは湯に浸かるならひらゆの森か平湯の湯へ移動する必要があります。足湯だけなら、徒歩約3分の平湯足湯公園が代わりになります。
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯628 |
| 電話番号 | 0578-89-2351 |
| 営業時間 | 8:30~17:30(冬季は16:30まで) |
| アクセス | 平湯バスターミナル併設 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
上高地も新穂高も日帰り圏|拠点にすると旅が締まる
あかんだな駐車場は普通車600円|30分以内なら無料
上高地はマイカーで乗り入れできません。岐阜県側から入る人が車を置くのが、高山市営のあかんだな駐車場です。料金は普通車が24時間までごとに600円、大型車が1日当たり2,400円、中型車が1日当たり1,200円、自動二輪車及び原動機付自転車が1日当たり300円。入場後30分以内は無料なので、間違えて入ってしまってもすぐ出れば料金はかかりません。収容は普通車870台・大型車10台と大きく、普通車は入出庫24時間可能です。
営業は4月から11月までの上高地開山期間のみで、冬季は閉鎖されます。大型車・中型車・自動二輪車の入出庫は6:30~18:00に限られる点も覚えておいてください。詳細は高山市の公式施設案内に掲載されています。
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯791-38 |
| 電話番号 | 0578-89-3477 |
| 営業時間 | 普通車は入出庫24時間可能/大型車・中型車・自動二輪車は6:30~18:00 |
| 定休日 | 上高地開山期間(4月~11月)以外は閉鎖 |
| アクセス | 中部縦貫自動車道高山ICから車で約45分、平湯温泉市街のすぐ上 |
| 駐車場 | 普通車870台・大型車10台 |
| 公式サイト | 公式サイト |
上高地行きシャトルバスは片道1,500円・約30分
あかんだな駐車場と平湯温泉から上高地へは、シャトルバスで向かいます。運賃は平湯温泉から片道大人1,500円、小学生以下750円、往復なら大人2,800円、小学生以下1,400円。所要はバスで約30分です。2026年の運行期間は4月17日~11月15日で、毎時20分・50分発と本数が多く、時刻表を細かく気にせず動けます。
ここで起きがちな失敗が、夏の朝の満車です。梅雨明けから紅葉期の週末は、朝5時台から車が集まり、駐車場が埋まってバス待ちの列も伸びます。「9時に着けば大丈夫だろう」と考えて出発した結果、河童橋に立つのが昼近くになった、という話は珍しくありません。対策は2つ。ひとつは前夜に平湯へ泊まり、宿から歩いて平湯バスターミナル発の便に乗ること。もうひとつは、繁忙期は上高地滞在を午後にずらし、午前は平湯の湯めぐりに充てることです。宿泊拠点を平湯にすると、この選択肢が両方取れます。
新穂高ロープウェイへはバスで約45分・往復3,800円
もうひとつの主役が新穂高ロープウェイです。平湯温泉から濃飛バスで大人910円、小人455円、所要は約45分。ロープウェイは第1・第2連絡の往復が大人3,800円、小人1,900円、片道は大人2,400円、小人1,200円です。第1ロープウェイが毎時00分・30分発、第2ロープウェイが毎時15分・45分発の運行で、通年営業。天候不良や定期点検で運休する場合があります。
高山濃飛バスセンターから新穂高ロープウェイまで直行すると大人2,200円・約1時間45分かかるので、平湯に前泊しておけば、朝の澄んだ空気のうちに山頂へ上がれます。カップルや写真好きには早朝、家族連れには気温が上がる10時以降と、時間帯で向き不向きが分かれます。

「新穂高ロープウェイに行ってみたいけれど、料金はいくら?何時に行けば絶景が見られるの?」——奥飛騨の旅を計画していると、必ずぶつかる疑問です。標高2,156メー…
奥飛驒ビジターセンターで天気と道路情報を仕入れてから動く
平湯763番地一帯に建つ中部山岳国立公園奥飛驒ビジターセンターは、2024年7月13日にリニューアルオープンした情報拠点です。入館は無料、営業時間は9:00~17:00、水曜日休館(祝日の場合は翌営業日)。中部山岳国立公園の自然や観光、アクティビティの情報が集まり、平湯温泉観光案内所も併設されています。
山の天気は麓の予報と食い違うことがあるため、上高地や新穂高へ向かう前にここへ寄る価値があります。展示を見て子どもと山の生き物の話をするのもいいですし、雨の日の時間調整にも使えます。注意点は水曜休館で、水曜に平湯へ入る行程なら情報収集はバスターミナルか宿のフロントに切り替えてください。
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-12 |
| 電話番号 | 0578-89-1251 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 定休日 | 水曜日(祝日の場合は翌営業日) |
| アクセス | 平湯バスターミナルから徒歩圏内 |
| 公式サイト | 公式サイト |

「奥飛騨温泉郷の神坂ってどんなところ?」「新穂高温泉エリアで泊まるならどの宿がいい?」——北アルプスの懐に抱かれた岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂は、新穂高ロープウ…
平湯で何を食べる?温泉街の食事処3つの使い分け

禄次のとんちゃんとけいちゃんで飛騨の夜を味わう
夜に腰を据えて飲み食いするなら、平湯民俗館内のお食事処 禄次です。飛騨名物のとんちゃんが3,000円、けいちゃんが3,000円、平湯に自生するクレソン鍋や、富山港直送の刺身、高原川の鮎の塩焼きが並びます。禄次ラーメンは850円、魚の茶漬けは1,300円、お刺身盛り合わせは1,600円~。営業は昼11:00~15:00、夜17:30~22:00(LO21:00)、木曜定休です。
味噌だれの絡んだ豚ホルモンを鉄板で焼くと、脂が跳ねて甘い匂いが立ち、キャベツがしんなりしたところで白飯が欲しくなります。素泊まりで宿を取った人、湯上がりに一杯やりたい人にはうってつけです。注意点は夜が全席予約制であること。ふらりと訪ねて満席で断られるパターンが多いので、宿に着いたら早めに電話しておくと確実です。木曜に平湯に泊まるなら、最初から別の選択肢を組んでおいてください。
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯29(平湯民俗館内) |
| 電話番号 | 0578-89-3339 |
| 営業時間 | 昼11:00~15:00/夜17:30~22:00(LO21:00) |
| 定休日 | 木曜日 |
| アクセス | 平湯バスターミナルから徒歩約3分 |
| 駐車場 | あり(普通車5台) |
| 公式サイト | 公式サイト |
あんき屋の朴葉みそ焼定食1,600円は昼のボリューム担当
昼にがっつり食べたい日は、平湯温泉スキー場内のお食事処あんき屋へ。とんかつ朴葉みそ焼定食が1,600円、飛騨牛バラ朴葉みそ焼定食が2,200円、飛騨牛丼が1,600円、飛騨高山中華そばが850円、鶏からセットが1,000円、うどん・そばは750円~です。平湯ジンギスカンや山之村牧場のソーセージも看板メニューになっています。
朴葉の上でみそが焦げていく匂いは、飛騨の食卓そのものです。営業時間は夏季(4月1日~12月第3土曜日)が11:00~20:00(LO19:00)、冬季(12月第3日曜日~3月31日)が8:00~17:00(LO16:00)で、年中無休。冬は朝8時から開くので、スキーや結氷まつりの前後にも使えます。注意点として、2024年4月1日で鉄板焼きの販売は終了しています。古い情報を見て鉄板焼き目当てに向かうと肩透かしになります。
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-1 |
| 電話番号 | 0578-89-2424 |
| 営業時間 | 夏季(4月1日~12月第3土曜日)11:00~20:00(LO19:00)/冬季(12月第3日曜日~3月31日)8:00~17:00(LO16:00) |
| 定休日 | 年中無休 |
| アクセス | 平湯温泉スキー場内 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
湯上がりの一皿はひらゆの森の館内で完結させる
移動したくない日は、ひらゆの森の中で食べるのが手軽です。レストランもみの木は11:00~21:00(LO20:30)の営業で、飛騨牛鉄板焼きは飛騨牛ロース《とび牛》3,600円、飛騨牛ロース2,600円、飛騨牛もも2,100円、飛騨牛バラ1,800円、岐阜県産ハラミ2,000円、岐阜県産牛タン2,000円という構成。喫茶こもれびは7:00~21:00で、コーヒー400円、カフェオレ500円、バタートースト300円、小倉トースト400円と軽めに使えます。
湯に浸かってから鉄板の前に座ると、火の匂いと肉の脂の香りで一気に食欲が戻ります。日帰り客でも利用でき、家族連れなら鉄板焼き、ひとり旅なら喫茶で本を開く、と使い分けができます。注意点は昼と夕方のピークで、湯上がりの時間帯が重なると席待ちが出ます。混雑を避けるなら、先に食事を済ませてから湯に入る順番に変えるのも手です。
📝 ポイントまとめ
- 夜にしっかり飲み食いするなら禄次(夜は全席予約制・木曜定休)
- 昼のボリューム重視ならあんき屋(冬季は8:00開店)
- 動きたくない日はひらゆの森の館内で食事まで完結
- 土産と軽食はアルプス街道平湯(8:30~17:30、冬季は16:30まで)
- 木曜は禄次と平湯民俗館が休みになりやすいので予定を先に組む
季節で表情が変わる|氷の滝、川辺のキャンプ、家族ゲレンデ
2月の平湯大滝結氷まつりは20:30頃の雪中花火まで見る
冬の平湯を象徴する行事が平湯大滝結氷まつりです。2026年の開催期間は2月15日~25日、ライトアップは19:00~21:00。氷結した平湯大滝とかもしか橋が青や緑の光に浮かび上がり、期間中は毎日20時30分頃から雪中花火が上がります。ぬくとまりバザーでは甘酒とぜんざいが振る舞われます。
会場へは平湯バスターミナルからお食事処あんき屋まで約5分のシャトルバスが運行されます。氷点下の屋外に2時間近く立つので、防寒は街の冬支度では足りません。厚手の手袋、耳まで覆う帽子、滑りにくい靴の3点は必須です。カメラを持つ人は電池の消耗が早くなるため、予備を内ポケットで温めておいてください。
平湯大滝は落差64m|遊歩道を20分歩いて対面する
平湯大滝は落差64メートル、幅6メートルで、日本の滝百選に選ばれています。駐車場から滝までは遊歩道を徒歩20分ほど。木立の間を上っていくと、水音が少しずつ大きくなり、最後に視界が開けて水の壁が現れます。駐車場は普通車100台・大型バス5台と余裕があります。
アクセスは、高山濃飛バスセンターから新穂高温泉行きバスで約52分、「大滝口・キャンプ場」下車徒歩約20分、車なら中部縦貫自動車道高山ICから約45分、長野自動車道松本ICから約60分です。夏は涼を取りに、秋は紅葉と合わせて訪ねる人が多い場所です。注意点は前述のとおり、駐車場が降雪期に閉鎖されること。加えて遊歩道は舗装が完全ではないので、サンダルではなく歩ける靴で向かってください。
| 住所 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯 |
| 電話番号 | 0578-89-2614 |
| アクセス | 高山濃飛バスセンターから新穂高温泉行きバスで約52分、「大滝口・キャンプ場」下車徒歩約20分/中部縦貫自動車道高山ICから車で約45分、長野自動車道松本ICから車で約60分 |
| 駐車場 | あり(普通車100台・大型バス5台/降雪期閉鎖) |
| 公式サイト | 公式サイト |
平湯キャンプ場は4月18日から|温泉が徒歩圏にあるキャンプ
平湯キャンプ場の2026年の開設期間は4月18日~11月15日。料金は入場料が大人(中学生以上)800円、小人(3歳~小学生)500円、駐車料が車1台1,500円(特定日は2,000円)、バイク500円です。バンガローAタイプ7,000円、Bタイプ9,000円、常設テント3,500円という選択肢もあり、道具を持たない人でも泊まれます。
チェックインは8時~17時(バンガロー・常設テントは14時)、チェックアウトは12時(バンガロー・常設テントは10時)。受付は4月~11月が9:00~18:00です。キャンプ場の魅力は、テントを張ったまま温泉に行けること。ひらゆの森や平湯の湯、足湯が近く、焚き火の煙の匂いをまとったまま湯に浸かれます。注意点は標高1,250mの朝晩の冷え込みで、初夏でも寝袋は3シーズン用を選んでください。11月中旬~4月中旬は閉鎖されます。

「奥飛騨でキャンプをしたいけれど、どこなら温泉に入れるんだろう」——奥飛騨温泉郷オートキャンプ場を調べている人の多くが、まずここで手が止まります。せっかく北アル…
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-36 |
| 電話番号 | 0578-89-2610 |
| 営業時間 | 受付9:00~18:00(4月~11月) |
| 定休日 | 11月中旬~4月中旬は閉鎖 |
| アクセス | 中部縦貫自動車道高山ICから車で約45分、平湯バスターミナルから車で約5分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
平湯温泉スキー場はリフト券で温泉が付いてくる
冬の平湯温泉スキー場は、家族向けの小さなゲレンデです。1日券は土日祝3,900円、平日3,300円、ジュニア2,200円。半日券は土日祝2,800円、平日2,200円で、時間区分は午前8:00~12:00、午後12:00~16:20。回数券(10回)2,700円、1回券300円という買い方もでき、子どもが飽きるまでの数本だけ滑る、という使い方に向いています。レンタルはスキー3点セット3,500円、ボードセット3,500円、ウェア(上下)3,000円、そり500円、ヘルメット・ゴーグル・手袋・帽子が各500円です。
ファミリーゲレンデ、湯の平コース、ジャイアントコース、そり遊びエリアの4コースにリフト2本という構成で、リフト券を持っていればひらゆの森の入浴が無料になります。滑って冷えた体をそのまま湯に沈められるのは、温泉地のスキー場ならではです。注意点は雪の有無で、2025-2026シーズンは雪不足のため最終営業日が3月22日に前倒しされました。春先に予定を組むなら、公式のお知らせで営業状況を確認してから出発してください。
| 住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-1 |
| 電話番号 | 0578-89-2424 |
| アクセス | 平湯バスターミナルから車で約5分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
実は、平湯は「通過点」と思われがちですが、宿泊費と移動費の合計では拠点にしたほうが安く収まる場面が多い温泉地です。上高地へ入るなら駐車場代が普通車600円、シャトルバス往復が大人2,800円。新穂高へはバス片道910円。高山から毎日往復すると1,600円ずつ交通費が積み上がるので、2泊以上するほど平湯泊の分がよくなります。意外と知られていませんが、湯めぐりの選択肢が寸志や無料まで揃っているのも、連泊のコストを下げてくれます。
半日でも1泊でも|奥飛騨温泉郷 平湯のモデルコース
日帰り5時間プラン|湯と滝だけに絞る
高山発の日帰りなら、朝の便で平湯へ入り、夕方の便で戻る5時間の組み立てが現実的です。高山濃飛バスセンターから約53分、大人1,600円。着いたらまずアルプス街道平湯で帰りの便を確認し、ひらゆの森で700円の湯めぐりに2時間。昼はもみの木で飛騨牛、または禄次の昼営業(11:00~15:00)で禄次ラーメン850円。午後は平湯足湯公園で足を温めながらバスを待つ、という流れです。
時間に余裕があるなら平湯大滝を足したくなりますが、「大滝口・キャンプ場」からの徒歩20分と帰りのバス待ちを考えると、日帰りで滝と湯を両立させるのは窮屈です。日帰りは湯に絞り、滝は宿泊時に回すほうが満足度が高くなります。
1泊2日プラン|1日目は湯、2日目は上高地
平湯の真価が出るのは1泊2日です。1日目は昼過ぎに平湯着、ひらゆの森で16の露天をめぐり、夕方は平湯民俗館の囲炉裏を眺めてから禄次で夕食。翌朝は平湯の湯(夏期6:00~21:00)で朝湯を浴び、平湯バスターミナルから上高地行きシャトルバスに乗ります。片道大人1,500円、約30分。河童橋周辺を歩いて午後に戻り、足湯で仕上げてから高山行きのバスに乗れば、疲れを持ち帰らずに済みます。
車の場合はあかんだな駐車場(普通車24時間までごとに600円)に置き換えるだけで同じ動きができます。注意点は上高地シャトルバスの運行期間で、2026年は4月17日~11月15日。冬にこのプランは組めません。
誰と行くかで変わる|4つのシーン別おすすめ
家族連れなら、冬は平湯温泉スキー場のそり遊びエリアと1回券300円の組み合わせが扱いやすく、夏は平湯キャンプ場のバンガロー(Aタイプ7,000円)で道具なしキャンプができます。ひとり旅なら、平湯の湯を寸志で浴びて奥飛驒ビジターセンターの展示を眺め、夜は禄次のカウンターで一杯という流れが静かで心地いいはずです。
カップルには、朝いちばんの新穂高ロープウェイ(往復大人3,800円)と平湯泊の組み合わせが向いています。シニア世代や歩く距離を抑えたい人には、宿とひらゆの森とバスターミナルが徒歩圏に収まる平湯中心部だけで完結するプランが安心です。共通する注意点は、標高1,250mゆえの気温差。真夏でも朝晩は上着が要ります。
まとめ|平湯は「湯の入口」として使うのがいちばん賢い
最初の一歩としておすすめしたいのは、高山発の午前のバスを1本押さえて、ひらゆの森の10時台に飛び込むことです。人の少ない露天で林を見上げる時間を持てれば、平湯という土地の空気がつかめます。そこから上高地へ延ばすか、滝まで歩くか、次の旅の形は自然に決まっていきます。
なお、料金・営業時間・運行期間は変更されることがあります。※最新情報は公式サイトでご確認ください。

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