岐阜を旅していると、道の駅でも古い町並みの軒先でも、香ばしい焦げの匂いに足を止められることがあります。その正体の多くが五平餅です。ただ、いざ食べようとすると「岐阜の五平餅ってどこが本場なの?」「わらじ型と団子型は何が違う?」「えごまとクルミ、どっちのタレを選べばいい?」と、意外に迷うポイントが多い食べ物でもあります。
先に結論をお伝えすると、岐阜の五平餅は地域によってタレも形も変わるのが最大の魅力です。飛騨はえごま(あぶらえ)、東濃はクルミ味噌、白川郷は味噌。形は飛騨が団子型、東濃がわらじ型という傾向があります。旅のルートに合わせて「その土地の一本」を選ぶのが、いちばん満足度の高い食べ方です。
この記事では、五平餅の基本と歴史から、タレ・形の違い、飛騨高山・中津川・白川郷で実際に食べられる店、持ち帰りや家での温め方、カロリーまで、旅の計画に必要な情報を一本にまとめました。価格や営業時間は、各店の公式サイトや観光情報サイトで確認できた値だけを載せています。
・五平餅の定義、名前の由来、岐阜での歴史
・えごま/クルミ/味噌、3系統のタレの味の違い
・飛騨高山・中津川・白川郷で五平餅を食べられる店
・お土産にする時の注意点と、家での温め方・カロリー
そもそも五平餅とは?岐阜の山里で生まれた郷土の味

まずは五平餅という食べ物の正体から押さえておきましょう。基本を知っておくと、店先で「この店のはどのタイプだろう」と見比べる楽しみが一気に増えます。
「餅」なのに材料はうるち米という不思議
五平餅は、半つぶしのうるち米を串に巻きつけ、甘辛いタレを塗って香ばしく焼き上げる郷土料理です。名前に「餅」とありますが、もち米ではなく普段食べているご飯と同じうるち米を使うのが特徴。米粒が半分ほど残る程度につぶすので、かじると表面はカリッと、中はご飯のつぶつぶ感とふんわりした弾力が同居しています。
焼き方は、串に通したご飯を遠火で下焼きし、タレをつけてこんがり焼くのが基本です。タレの砂糖が炭火で焦げる瞬間に立ちのぼる匂いが、店先で人を引き寄せる理由。おにぎりより軽く、団子より食べ応えがあるので、観光の合間の小腹満たしにちょうどいいサイズ感です。
ドライブ旅なら道の駅で一本、町歩きなら軒先で一本と、場面を選ばないのも魅力。岐阜県の観光情報でも「道の駅や観光地などで手軽に食べられる食べ歩きグルメ」と紹介されています。
注意したいのは、焼きたてと時間が経ったものでは食感がまったく違う点です。冷めるとご飯が締まって固くなるため、買ったらその場で食べるのが前提の食べ物だと考えておきましょう。
名前の由来は「五兵衛さん」か「御幣」か
五平餅という名前の由来には複数の説があり、ひとつに決まっていません。よく知られているのは、五兵衛という人物が広めたという説と、神様への供え物である「御幣(ごへい)」に形が似ていることから名付けられたという説です。
御幣説は、平たい楕円形のわらじ型を見るとうなずけます。串に刺した平たいご飯の形が、神社でお祓いに使う御幣の姿に重なるからです。一方の五兵衛説は、山仕事をする人たちの間で広まった食べ物だというイメージとつながっています。
旅先で店の人と話すきっかけに、「この辺りではどっちの説ですか?」と聞いてみるのも楽しい使い方です。地域ごとに語られ方が違うこともあり、ちょっとした会話が旅の記憶になります。
ただし、どちらの説にも決定的な史料があるわけではありません。「これが正解」と断定して紹介している記事を見かけたら、あくまで説のひとつとして受け止めておくのが無難です。
📜 歴史メモ
五平餅は、中部地方の山間部(岐阜県を中心に愛知県・長野県)で生まれた食べ物です。江戸時代以前から、山間部の保存食やハレの日の料理として親しまれてきました。隣の愛知県では、豊田市の五平餅が文化庁の「100年フード」に認定されています。県境をまたいで同じ食文化が根づいている点も、五平餅の面白さです。
山の暮らしとハレの日を支えた食べ物
五平餅は江戸時代以前から、山間部の保存食やハレの日の料理として親しまれてきたと言われています。米が貴重だった山里で、ご飯を串に巻いて焼き、タレで味と香りをつけるのは、ごちそうを演出する工夫でもありました。
飛騨高山の町家カフェ「福太郎」の公式サイトには、良質な水と米に恵まれた飛騨では酒造りが盛んで、酒米を精米した時に残る米粉に着目して生まれたのが、みたらしだんごと五平餅と云われている、という紹介があります。五平餅とみたらしだんごが飛騨の町でセットのように売られているのには、こうした背景があるわけです。
歴史を知ってから食べると、一本の串の見え方が変わります。家族旅行なら、子どもに「昔の人のごちそうだったんだよ」と話しながら食べるのもいい時間になるでしょう。
なお、地域ごとの起源や年代については諸説あり、資料によって書き方が異なります。年号を細かく覚えるより、「山の暮らしの中で育った料理」という大きな流れで捉えるのがおすすめです。
東美濃だけで約120店舗、なぜ岐阜にこれほど多いのか
岐阜県の東美濃地域だけで、五平餅を販売する店は約120店舗あるとされています。県全体ではなく一地域でこの数ですから、岐阜が五平餅の本場と呼ばれるのも納得です。
理由のひとつは、岐阜県が五平餅文化圏のど真ん中にあることです。中部地方の山間部という発祥エリアのうち、岐阜県はその中心に位置し、東濃から飛騨、白川郷まで、どの地域にも独自の五平餅があります。さらに道の駅や観光地の売店が多く、食べ歩きの定番として旅行者の需要も根強いのです。
この「店の多さ」は旅行者にとってうれしいポイント。中津川や恵那など東濃エリアをドライブする人なら、1日に何軒か食べ比べるのも現実的です。一人旅なら、1本ずつ買ってタレの違いを確かめる楽しみ方もできます。
一方で、店が多い分、どこで食べても同じだろうと考えて適当に選ぶと、作り置きの冷めた一本に当たることもあります。焼きたてを出す店かどうかは、店先で焼いている様子があるかで見分けるのが確実です。
タレは3系統:えごま・クルミ・味噌で味はここまで違う
五平餅の個性を決めるのは、なんといってもタレです。岐阜県内でも、地域によって伝統的なタレがはっきり分かれています。旅先でどれを選ぶか迷ったら、この3系統を目安にしてください。
飛騨のえごま(あぶらえ)だれは香ばしさが主役
飛騨地方で伝統的に使われてきたのがえごま(あぶらえ)のタレです。飛騨ではえごまのことを「あぶらえ」と呼び、昔から茹でた野菜をあえたり、お祝いの席で食べたりと、暮らしに密着した郷土食材でした。
見た目はゴマに似ていて、すり潰したえごまの粒が残る素朴なタレ。焼くとえごま特有の香ばしさが立ち、口に入れると、ゴマとも違う独特の風味が鼻に抜けます。砂糖醤油や味噌をベースに甘じょっぱく仕上げられ、米の甘みとよく合います。
飛騨高山で古い町並みを歩くなら、まずはこのえごまだれを選ぶのがおすすめです。「飛騨に来たからには飛騨の味を」という人には、これ以上ないご当地の一本です。
ただし、飛騨でもすべての店がえごまだれというわけではありません。福太郎の公式サイトにも「多くの店では、手間がかかるために味噌だれに移り変わりました」と書かれています。えごまだれを食べたいなら、店先の表示や品書きで「あぶらえ」「えごま」の文字を確かめてから買いましょう。
東濃のクルミ味噌は甘みとコクのバランス型
多治見市や恵那市、中津川市といった東濃エリアで主流なのがクルミを使ったタレです。すりつぶしたクルミに砂糖、醤油または味噌を合わせ、香ばしさと甘みのバランスに特徴があります。
岐阜県の公式観光サイト「岐阜の旅ガイド」でも、多治見市の五平餅はくるみ味噌をベースにしたタレで、香ばしく甘い味を堪能できると紹介されています。クルミの油分がタレにとろみとコクを与え、焦げた部分のほろ苦さと甘さが重なる味わいです。
甘いものが好きな人、子ども連れの家族旅行には、まずこのクルミ系が食べやすいでしょう。中山道の宿場町めぐりや、中央道を使ったドライブの途中で立ち寄るのにも向いています。
注意点として、クルミ(ナッツ類)を使っているため、アレルギーのある人は必ず原材料を確認してください。店によってはピーナツも加えていることがあり、見た目だけでは判断できません。
白川郷の味噌だれは濃厚でコク深い
白川郷で伝統的なのは味噌をつけて焼いた五平餅です。味噌に砂糖などを合わせたタレは、濃厚でコク深いのが特徴。焼けた味噌の香りは、冬の雪景色の中でひときわ食欲をそそります。
えごまやクルミに比べると、味噌の塩気と旨みがしっかり前に出るため、甘い食べ物が得意でない人にも受け入れられやすい味です。合掌集落を散策して体が冷えたときに、熱々の一本は体の芯からほっとさせてくれます。
白川郷へ日帰りで行く人、とくに高山から路線バスで向かう人は、集落内で食べる一本を「白川郷の味」として選ぶと、旅の記憶がくっきり残ります。
ただし、味噌だれは塩分がやや高めです。後ほど紹介する栄養データでは、みそだれの塩分はくるみだれの2倍以上。何本も続けて食べるより、ほかのタレと組み合わせて食べ比べるくらいがちょうどいいでしょう。
ピーナツやゴマを混ぜる店は「合わせだれ」の妙
実際の店では、クルミにピーナツやゴマを混ぜた「合わせだれ」も多く見られます。中津川の老舗では、すりつぶしたクルミ、ピーナツ、ゴマが入った砂糖醤油味のタレが使われています。
複数の木の実を混ぜると、香ばしさに奥行きが出て、タレの粘りも増します。一口ごとにクルミのコク、ピーナツの甘い香り、ゴマのプチッとした食感が順に感じられ、単一の素材のタレとは違う複雑な味わいになります。
同じ「クルミだれ」と書かれていても、店ごとに配合が異なるのはこのためです。東濃を巡るなら、2〜3軒で食べ比べて「自分好みの配合」を探すのも、ドライブ旅の楽しみになります。
なお、配合は店の秘伝であることが多く、品書きに詳しく書かれていない場合もあります。ナッツ類のアレルギーがある人は、口頭で確認してから購入してください。
3系統のタレの特徴を、ぎふ旅手帖で表にまとめました。
| 比較項目 | えごま(あぶらえ) | クルミ | 味噌 |
|---|---|---|---|
| 主な地域 | 飛騨地方 | 多治見・恵那・中津川 | 白川郷 |
| 味の特徴 | 香ばしさと独特の風味 | 香ばしさと甘みのバランス | 濃厚でコク深い |
| 見た目 | ゴマに似たタレ | 粒感のある茶色 | 焼き色の濃い味噌 |
| 向いている人 | 飛騨らしさを味わいたい人 | 甘め好き・家族連れ | 甘さ控えめが好きな人 |
わらじ型と団子型、形の違いで五平餅を選ぶ

タレと並んで地域性が表れるのが形です。店先に並ぶ五平餅が平たいか丸いかで、どの地域の流儀なのかがおおよそわかります。
東濃・奥三河に多い「わらじ型」は火の通りが早い
わらじ型(楕円形タイプ)は、東濃地方や奥三河地方で見かけることが多い形です。その名のとおり、わらじに似た平べったい楕円形で、一本の串に大きめのご飯をまとわせます。
平たくしてあるのは、火が通りやすいようにするため。表面積が広いのでタレが全体にたっぷり絡み、焦げた香ばしい部分も多くなります。一本で食べ応えがあり、軽い昼食代わりにもなるボリュームです。
ドライブ中に一本だけ食べてお腹を満たしたい人や、タレの焦げた部分が好きな人には、わらじ型が向いています。片手で持って食べやすいのも、運転の合間の休憩にはありがたい点です。
ただし、サイズが大きい分、食べ歩きの途中で何本も食べるとすぐにお腹がいっぱいになります。食べ比べをしたいなら、同行者とシェアするか、1軒で1本に留める計画を立てておきましょう。
飛騨・長野の一部に多い「団子型」は食べ比べ向き
団子型(丸型タイプ)は、飛騨地方や長野県の一部などで見られる形です。コロンとした丸いご飯を串に刺し、団子のような見た目に仕上げます。
丸い一つひとつにタレが絡み、ひと口ずつ食べられるのが団子型の良さ。外側の香ばしさと中のもっちり感がバランスよく、みたらしだんご感覚で気軽につまめます。
飛騨高山の古い町並みで、他のおやつと合わせて食べ歩きたい人には団子型が便利です。カップルや友人同士なら、一本を分け合いやすいのもポイントです。
注意点は、小ぶりな分、冷めるのが早いこと。寒い時期の屋外では、買ってから数分で固くなり始めます。手渡されたらすぐ口に運べるよう、写真を撮るなら先に準備しておくのがコツです。
同じ店でも形が違う?東濃の店は両方出すことも
地域ごとの傾向はあるものの、ひとつの店でわらじ型と団子型の両方を出す例もあります。中津川市馬籠のかなめ屋では、俵型(わらじ型)と団子型の両方が紹介されています。
実は、「東濃=わらじ型」「飛騨=団子型」というのはあくまで傾向で、境界はくっきりしていません。中津川市の「おふくろ」は東濃の店ですが、団子型の五平餅で知られています。地域の流儀より、店ごとの個性が優先されることも多いのです。
形の違いを比べたい人は、両方出している店を選ぶと一度に食べ比べができて効率的です。同じタレで形だけ違うと、食感の差がはっきりわかります。
ただ、店によっては季節や時間帯で片方しか出していない場合もあります。お目当ての形があるなら、店に着いたらまず品書きを確認してから注文しましょう。
意外と知られていないけれど、形の違いは見た目だけでなく「タレの量」に直結します。表面積の広いわらじ型は焦げたタレの香ばしさを、団子型は一粒ずつのタレの絡みを楽しむもの。どちらが上というより、焦げ好きならわらじ型、少しずつ味わいたいなら団子型と、好みで選ぶのが正解です。
形で選ぶ食べ歩き:大きさと本数の目安
形を選ぶときは、食べる場面と量から逆算するのがいちばん失敗しません。わらじ型は一本でしっかり、団子型は一皿に数本まとめて出る店もあります。
たとえば中津川の「おふくろ」では、団子型の五平餅が一皿5本580円(Retty掲載時点の価格。変動あり)で提供されていると紹介されています。小ぶりな団子型を複数本並べるスタイルは、二人以上で分け合うのにちょうどいい量です。
一人旅で何軒も回りたいなら、各店で一本ずつ買える店を中心に組み立てましょう。家族旅行なら、一皿を取り分けるスタイルの店を一軒入れると、子どもも食べやすく満足度が上がります。
気をつけたいのは、店の説明だけで量を判断しないこと。写真で見るより大きかった、思ったより本数が多かったということはよくあります。迷ったら、まず一本だけ頼んで様子を見るのが安全です。
飛騨高山の古い町並みで食べるなら、あぶらえだれの町家カフェへ
飛騨高山で五平餅を食べるなら、飛騨伝統のあぶらえだれにこだわる店を選びたいところ。ここでは、公式サイトで価格と営業時間が確認できる町家カフェを紹介します。
福太郎は自家栽培のあぶらえで飛騨伝統の味を守る
飛騨高山でえごまだれの五平餅を食べるなら、町家カフェの福太郎が候補の筆頭です。公式サイトのメニューには「五平餅 1本 250円」とあり、飛騨の郷土食材であるあぶらえを使ったタレが特徴です。
福太郎では、自家栽培のあぶらえを丹念にすり潰した特製タレを使っています。餅には2種類の米粉をブレンドし、あぶらえのタレをたっぷりまとわせてこんがり焼き上げるスタイル。あぶらえの粒が残るタレは、焼けるとゴマに似た香ばしさが立ち、米の甘みを引き立てます。
古い町並みの散策ついでに、飛騨伝統の味を確かめたい人にぴったりです。店主自ら育てた米や野菜にこだわる「自産来消」の店なので、食材の背景まで知りたい人にも向いています。
注意したいのは、五平餅と並んで看板のみたらしだんごも人気が高い点。どちらも食べたい人は、最初から両方注文するつもりで店に向かうと、迷う時間を減らせます。
| 住所 | 〒506-0841 岐阜県高山市下三之町58 |
| 電話番号 | 0577-35-6777 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 定休日 | 要問い合わせ |
| アクセス | 中部縦貫自動車道 高山西ICから国道158号経由。古い町並みに近い江名子川沿い |
| 公式サイト | 公式サイト |
テイクアウト窓と17席の町家カフェ、2通りの使い方
福太郎の使い方はテイクアウトと店内の2通りです。公式サイトによると、店頭にテイクアウト用の窓があり、テイクアウトメニューは町家カフェ内でも食べられます。店内はテーブル席と座敷があり、席数は17席(全席禁煙)です。
店は2012年に江名子川沿いにオープンした町家カフェで、明治期の建物を飛騨の伝統工法で復元しています。力強い梁や柱を見上げながら、木の香りに包まれて五平餅を味わえるのは、町家カフェならではの体験です。2階のギャラリーには山岳写真家の作品も常設されています。
散策の途中でさっと食べたい人はテイクアウト窓、歩き疲れた人や雨の日は店内でゆっくり、と天気や体力で使い分けられます。カップル旅なら、店内でコーヒーと一緒に五平餅を味わう時間がいい休憩になります。
ただし席数は多くないため、観光のピーク時間帯は店内が埋まることもあります。座りたいなら、混雑する昼どきを外して訪れるのがおすすめです。
車で行くなら高山西ICから、町並み散策とセットで
福太郎への車でのアクセスは、中部縦貫自動車道 高山西ICから国道158号経由。古い町並みに近い江名子川沿いです。古い町並みエリアに近いため、町歩きのルートに組み込みやすい立地です。
公式サイトでは、名古屋から約2時間50分、金沢から約2時間10分という車での所要時間の目安も案内されています。名古屋方面からの日帰りドライブでも、昼前後に到着して町並み散策と五平餅を楽しむ計画が十分に立てられます。
家族旅行で車移動なら、近くの駐車場に停めて、古い町並み→福太郎→宮川沿いの散策という流れで回るとスムーズです。高山の町なかは道幅が狭い区間が多いので、町並みの中に車で乗り入れるより、外側に停めて歩くほうが気持ちよく回れます。
駐車場の有無は公式サイトで確認できませんでした。車で行く場合は、周辺のコインパーキングや市営駐車場を事前に調べておきましょう。

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【失敗パターン】夕方に行ったら閉まっていた
福太郎で起こりやすい失敗が、「夕方に寄ればいいや」と後回しにして閉店時間に間に合わないケースです。旅行情報サイトでは公式より遅い閉店時刻で紹介されていることがありますが、公式サイトのお店情報では営業時間が9:00~17:00、定休日は「お問い合わせください」となっています。
原因は、古い情報や二次情報の営業時間をそのまま信じてしまうことです。高山は朝市や古い町並みの店が早めに閉まる町で、夕方になるほど食べ歩きの選択肢が減っていきます。
対策はシンプルで、五平餅を午前中から昼過ぎのうちに食べる計画にすること。朝市を見たあとに古い町並みを歩き、その流れで立ち寄れば時間切れの心配がありません。定休日は公式に明示されていないため、遠方から目当てにして訪れる人は事前に問い合わせておくと確実です。
旅行の初日に高山へ着いて夕方に町歩きをする予定の人は、五平餅は翌朝に回すなど、スケジュールの組み替えも検討してみてください。
営業時間は、旅行情報サイトと公式サイトで食い違うことがあります。この記事では公式サイトで確認できた時間だけを載せています。「何時まで開いているか」はお出かけ前に公式情報で確かめ、夕方ぎりぎりの訪問は避けるのが安心です。
中津川・馬籠宿で味わうクルミだれの焼きたて
東濃エリア、とくに中津川市は五平餅の店が集まる地域です。ここでは、焼きたてにこだわる2つの店を紹介します。
かなめ屋は注文ごとに焼く馬籠宿の専門店
中山道の宿場町・馬籠宿で五平餅を食べるなら、専門店のかなめ屋が定番です。必ず注文があってから焼くスタイルで、すりつぶしたクルミやピーナツ、ゴマが入った砂糖醤油味のタレが特徴です。
注文を受けてから焼くので、出てくる五平餅は表面がカリッと香ばしく、タレがふつふつと泡立つほど熱々。クルミとピーナツのコク、ゴマの香りが重なる合わせだれは、焦げた部分の苦みと甘みのバランスが絶妙です。馬籠宿を望む眺めのよい場所にあり、宿場町の石畳を歩いたあとの休憩にぴったりです。
馬籠宿から妻籠宿へ歩く中山道ハイキングの前後や、宿場町散策のメインのおやつとして組み込むと、旅のリズムが整います。カップルや友人同士で、焼きあがりを待つ時間も楽しめる店です。
注意点は、持ち帰りを受け付けていないこと。お土産にしたい人は別の店を探す必要があります。また、12月上旬~2月は注文のみ受付となるため、冬に訪れる人は事前に状況を確認しておきましょう。
| 住所 | 岐阜県中津川市馬籠4291-1 |
| 電話番号 | 0573-69-2100 |
| 定休日 | 不定休(12月上旬~2月は注文のみ受付) |
| アクセス | JR中津川駅から北恵那バス馬籠行きで30分、終点下車徒歩5分。車は中央道神坂スマートICから県道7号経由1km・5分 |
| 駐車場 | なし |
おふくろは作り置きしない団子型、5本一皿の食べ応え
中津川市の「おふくろ」は、作り置きせず注文後に焼くので熱々が食べられる、団子の形の五平餅の店です。くるみやピーナツ、ゴマが濃厚に絡みついた甘辛味噌味のタレが特徴とされています。
Rettyの掲載情報では、五平餅は一皿5本580円(掲載時点の価格。変動あり)。小ぶりな団子型が5本並ぶので、複数人で分け合うのにも、一人でしっかり食べたい人にも向いています。濃厚な木の実の甘辛味噌は、ご飯の甘みと重なって、一本ごとに香ばしさが広がります。
家族旅行や友人グループで中津川に立ち寄るなら、一皿をシェアするスタイルが楽しい店です。駐車場もあると案内されているので、車での立ち寄りにも使いやすいでしょう。
ただし、なくなり次第終了と案内されています。営業時間や定休日は公式情報で確認できなかったため、遠方から目当てに行く場合は事前に問い合わせてから向かうのが確実です。
| 住所 | 岐阜県中津川市太田町2-4-12 |
| 電話番号 | 0573-65-5014 |
| 駐車場 | あり |
2店を比べるならアクセスと持ち帰りの可否で決める
中津川で五平餅の店を選ぶ決め手は、アクセス手段と、その場で食べるか持ち帰るかです。ぎふ旅手帖調べで、今回紹介する店の違いを表にまとめました。
| 比較項目 | 福太郎(高山) | かなめ屋(馬籠) | おふくろ(中津川) |
|---|---|---|---|
| タレ | あぶらえ(えごま) | クルミ・ピーナツ・ゴマの砂糖醤油味 | くるみ・ピーナツ・ゴマの甘辛味噌味 |
| 形 | 2種類の米粉の餅 | 俵型(わらじ型)・団子型 | 団子型 |
| 価格 | 1本250円 | 店頭で確認 | 一皿5本580円(Retty掲載・変動あり) |
| 持ち帰り | テイクアウト窓あり | 不可 | 店に確認 |
| 駐車場 | 公式に記載なし | なし | あり |
電車とバスで馬籠宿を訪れるなら、かなめ屋が宿場町散策と組み合わせやすい店です。一方、車で中津川の町なかに寄るなら、駐車場ありと案内されているおふくろが立ち寄りやすいでしょう。
注意点として、表の価格や持ち帰り可否は掲載時点の情報です。とくにおふくろの価格は1つのサイトでしか確認できていないため、目安として捉えてください。
馬籠宿は車を停める場所を先に決めておく
かなめ屋への公共交通のアクセスは、JR中津川駅から北恵那バス馬籠行きで30分、終点下車徒歩5分。車は中央道神坂スマートICから県道7号経由1km・5分です。高速道路からすぐ近く、ドライブの途中でも寄りやすい立地です。
ただし、かなめ屋には駐車場がありません。車で訪れる場合は、馬籠宿周辺の観光用駐車場に停めてから、坂道の宿場町を歩いて向かうことになります。
家族旅行で小さな子どもや高齢の家族がいる場合は、坂の上り下りも考慮して、先に駐車場の位置と店までの道のりを地図で確認しておくと安心です。宿場町散策をゆっくり楽しむつもりで、時間に余裕を持った計画を立てましょう。
観光シーズンの週末は、馬籠宿周辺の駐車場が混み合うこともあります。午前の早い時間に到着すると、駐車も食べ歩きもスムーズです。
白川郷で五平餅を食べるなら、合掌集落の散策とセットで
世界遺産の白川郷でも、五平餅は散策のお供として親しまれています。味噌だれの一本を片手に、合掌造りの集落を歩く時間は、白川郷旅行ならではの体験です。
白川郷の伝統は味噌をつけて焼いた五平餅
白川郷といえば、味噌をつけて焼いた五平餅です。飛騨地方全体ではえごまだれが主流ですが、白川郷では味噌の五平餅が伝統的とされています。
焼き味噌の香りは、合掌造りの茅葺き屋根や、冬の雪景色とよく似合います。味噌の塩気と旨みがご飯の甘さを引き立て、冷えた体にじんわりしみる味わい。甘いものが苦手な人でも食べやすい一本です。
高山と白川郷を一日で巡る人なら、高山ではえごまだれ、白川郷では味噌だれと、同じ飛騨地方でも違う味を食べ比べられます。これは両方を巡る旅だからこそできる楽しみ方です。
ただし、白川郷は日帰りの観光客が多く、昼前後は集落内の飲食店や売店が混み合います。食べ歩きを楽しむなら、到着後すぐに一本買っておくなど、早めの行動がおすすめです。

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いろりの土産処で散策途中の一本を
白川郷の集落内で五平餅を食べられる場所のひとつが、お食事処いろりの隣りにある土産処です。レストランの隣りの土産処では、みたらしだんごや五平餅、飛騨牛串焼きなどを購入して味わえると紹介されています。
いろりは白川郷バスターミナルから徒歩すぐ(白川郷荻町合掌集落内)という立地です。バスで到着してすぐ、あるいは帰りのバスを待つ間に立ち寄れるので、時間の限られた日帰り旅行でも使いやすい場所です。
五平餅だけでなく、みたらしだんごや飛騨牛串焼きも並ぶので、家族やグループで違うものを買って分け合うのも楽しい使い方。しっかり食事をしたいならお食事処のほう、散策の合間に軽くつまみたいなら土産処と、目的で使い分けられます。
注意点として、営業時間や五平餅の価格は公式情報で確認できませんでした。季節や混雑状況で品揃えが変わる可能性もあるため、店頭で確認してから購入してください。
| 住所 | 岐阜県大野郡白川村荻町374-1 |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | 白川郷バスターミナルから徒歩すぐ(白川郷荻町合掌集落内) |
高山から白川郷へは移動手段で食べ歩きの組み方が変わる
高山と白川郷の両方で五平餅を味わうなら、移動手段によって食べ歩きの組み方を変えるのがコツです。バス利用なら白川郷バスターミナル周辺から歩いて回る前提、車なら駐車場の位置から散策ルートを組むことになります。
バス旅の場合は、バスの時刻に合わせて行動が決まるため、到着直後と出発前の時間を食べ歩きに充てるのが効率的です。いろりのようにバスターミナルから近い場所なら、時間を有効に使えます。
車での旅なら、高山で午前中に福太郎のえごまだれを食べ、午後に白川郷で味噌だれを食べるという、タレの食べ比べルートも組めます。移動手段ごとの所要時間や料金は、別記事で詳しく比較しています。

高山から白川郷まで、どうやって行くのが正解なんだろう?バスと車、どちらが便利?所要時間や料金はどのくらい違うの?——そんな疑問を抱えて検索している方は多いはずで…
注意したいのは、白川郷は冬季に雪が深くなり、車の運転や駐車場の状況が大きく変わることです。冬に車で訪れる場合は、冬タイヤやチェーンの準備と、道路情報の確認を忘れないようにしましょう。
高山と白川郷を一緒に巡るなら、高山で「えごまだれ」、白川郷で「味噌だれ」と、同じ飛騨地方で2つの伝統の味を食べ比べられます。どちらも焼きたてが命なので、買ったらすぐ食べられるタイミングで店に立ち寄るのがコツです。
冬の白川郷で熱々の一本を楽しむコツ
冬の白川郷で五平餅を食べるなら、買ったらすぐ、その場で食べるのが鉄則です。雪の中の合掌集落を眺めながら食べる焼きたての一本は格別ですが、気温が低いと冷めるスピードも速くなります。
焼きたての五平餅は、表面のタレが香ばしく、中のご飯はふんわり温かい状態。ところが冬の屋外では、数分で表面が冷え、ご飯が締まって固くなり始めます。味噌の香りも、温かいうちのほうがはっきり立ちます。
冬の白川郷を訪れるなら、手袋を外しやすいものにしておく、写真を撮るなら手早く済ませる、といった小さな準備が満足度を左右します。カップル旅なら、一人が持って一人が撮るなど役割分担もいいでしょう。
なお、冬の白川郷は足元が凍結しやすく、食べ歩きの最中に転ぶ危険もあります。歩きながら食べるより、立ち止まって安全な場所で味わうようにしてください。
お土産・家での温め方とカロリーの気になる話
旅先で食べた五平餅を、家でももう一度味わいたい人も多いはず。ここでは、持ち帰る時の注意点と温め方、気になるカロリーについてまとめます。
【失敗パターン】お土産にしようとしたら持ち帰り不可だった
五平餅のお土産でよくある失敗が、「家族の分も買って帰ろう」と思ったのに、店が持ち帰りを受け付けていなかったというケースです。たとえば馬籠宿のかなめ屋は、注文を受けてから焼き、持ち帰りは受け付けていません。
原因は、五平餅が焼きたてを前提にした食べ物だからです。冷めると味も食感も落ちるため、その場で食べてもらうことにこだわる店があります。どの店でも当たり前に持ち帰れると思い込んでいると、店先で困ることになります。
対策は、その場で食べる店と、お土産を買う店を分けて考えること。お土産用には、テイクアウトに対応している店や、持ち帰り用の商品を扱う売店を選びましょう。高山の福太郎のようにテイクアウト窓を設けている店もあります。
旅の最終日にお土産をまとめて買う予定の人は、帰りのルート上で持ち帰りに対応した店を事前に調べておくと安心です。
焼きたての五平餅は、冷めるとご飯が締まって固くなります。持ち帰ったものは、できるだけ早めに食べてください。夏場の車内に長時間置くのも避けましょう。
家で温め直すなら電子レンジは片面ずつ1分
持ち帰った五平餅を温め直すなら、電子レンジでタレをつけて片方ずつ1分温める方法が紹介されています。一度にまとめて加熱するより、片面ずつ様子を見ながら温めるのがポイントです。
電子レンジ以外にも、トースター、魚焼きコンロ、ホットプレートでも焼くことができます。レンジはご飯をふんわり戻すのが得意、トースターや魚焼きコンロは表面のタレを香ばしく焼き直すのが得意と、器具によって仕上がりが変わります。
家族で食べるなら、レンジで中まで温めたあとトースターで表面を軽く焼くと、旅先で食べた焼きたてに近い香ばしさが戻ります。ホットプレートなら、何本も並べて焼けるので、人数が多い時に便利です。
注意点は、加熱しすぎるとタレの砂糖が焦げて苦くなること。とくにトースターや魚焼きコンロは火が強いので、目を離さず様子を見ながら焼いてください。
みそだれとくるみだれ、カロリーの差はどれくらい?
五平餅のカロリーは、タレによって差があります。紹介されているデータでは、みそだれの五平餅が201kcal、くるみだれの五平餅が256kcalです。
| 項目 | みそだれ | くるみだれ |
|---|---|---|
| カロリー | 201kcal | 256kcal |
| 炭水化物 | 38.1g | 39.5g |
| 脂質 | 2.3g | 9g |
| タンパク質 | 4.2g | 4.4g |
| 塩分 | 2.2g | 0.9g |
差が出る主な理由は脂質です。くるみだれは脂質が9gと、みそだれの2.3gより多くなっています。クルミの油分がタレのコクを生む一方で、カロリーを押し上げているわけです。反対に塩分は、みそだれが2.2g、くるみだれが0.9gと、味噌のほうが多くなっています。
食べ歩きで何本も食べる予定なら、カロリーが気になる人はみそだれ、塩分が気になる人はくるみだれ、というように選ぶのもひとつの方法です。いずれも店や大きさによって数値は変わるので、目安として参考にしてください。
注意点として、これらは一例のデータで、実際の店の五平餅とは大きさもタレの量も異なります。別の資料では1本あたり296kcalという例もあり、サイズによって大きく変わることを覚えておきましょう。
旅のタイプ別、五平餅の組み込み方
五平餅をどう旅に組み込むかは、旅のスタイル次第です。ここまでの情報をもとに、読者のタイプ別におすすめの楽しみ方を整理します。
ドライブ旅の人は、東濃エリアで食べ比べるのがおすすめです。中央道を使えば中津川周辺の店に立ち寄りやすく、駐車場のある店を選べば移動もスムーズ。わらじ型の大きな一本は、運転の合間の軽食にもなります。
家族旅行の人は、甘めのクルミだれや、一皿を分け合える団子型の店が向いています。子どもには、焼きたてを冷ましてから渡すなど、やけどにも気をつけてあげてください。
一人旅の人は、テイクアウト窓のある福太郎のように、一本から気軽に買える店を中心に回ると食べ比べがしやすいでしょう。カップル旅なら、高山の町家カフェでゆっくり味わう時間や、白川郷の雪景色の中で食べる一本が思い出になります。
注意したいのは、どのタイプでも「焼きたてを食べる時間」を計画に入れておくことです。移動の合間に慌ただしく買うより、立ち止まって味わう時間を確保するほうが、満足度はずっと高くなります。
📝 タイプ別おすすめ
- ドライブ旅:東濃エリアで駐車場のある店を食べ比べ
- 家族旅行:クルミだれ・団子型の一皿を分け合う
- 一人旅:一本から買えるテイクアウトの店を中心に
- カップル旅:町家カフェや雪の白川郷でゆっくり味わう
まとめ
まずは次の旅行ルートを地図で開き、高山なら町家カフェのえごまだれ、中津川なら馬籠宿の焼きたて、白川郷なら集落内の味噌だれと、「その土地の一本」をひとつ書き込んでみてください。それだけで、旅の楽しみがひとつ確実に増えます。
※価格・営業時間は掲載時点の情報です。最新情報は各店の公式サイトでご確認ください。

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